開業前に知っておきたい!水道光熱費のリアルな相場と考え方
こんにちは、はなパパです。
これからお店を始めようとしている方にとって、気になるのが「どれくらい経費がかかるのか?」ということ。
前回の記事では「人件費」について触れましたが、今回はもうひとつ重要な固定費、水道光熱費について深掘りしていきます。
水道光熱費は“見えにくいけど重い”固定費
水道・電気・ガスといったインフラ系の支出は、毎月ほぼ確実に出ていく固定費です。
ただし、物件の広さ・営業形態・設備内容によって金額は大きく変わってきます。
相場感としてはこのくらい
- 新築 or 改装直後の小型店舗:月額およそ 200,000円前後
- 築年数が経った広めの店舗:月額 400,000~500,000円以上
私の感覚としては、冷蔵・冷凍ケースの数が多い、店内が広い、古い設備を使っている、
そして24時間営業であるという条件が重なると、光熱費はかなり重くのしかかってくる印象です。
水道代は安定、電気代は季節変動が大きい
水道代に関しては比較的変動が少なく、目安としては月に1万〜2万円程度に収まるケースが多いです。
一方で問題になるのが電気代
最近では電気代そのものも高騰しており、前年同月比で1.2〜1.5倍になっているという店舗も珍しくありません。
節電は大事。でも、お客様第一も忘れずに
コストを抑えるために節電を意識することは大切です。
ただし、あまりに「節約第一」になりすぎると、お客様の快適さが損なわれるという本末転倒な結果になることも。店に従事してくれているスタッフの労働環境も悪くなります。
特に夏場、冷房が弱い・店内が暑いと感じられると、それだけで「また来たい」と思ってもらえなくなります。商品の痛みにも直結します。
店舗運営は“快適な買い物空間の提供”と“利益のバランス”が常に問われます。
まとめ:開業前に「想定外の出費」をなくす準備を
これから開業を考えている方には、人件費や家賃だけでなく、水道光熱費の見積もりもしっかり把握することをおすすめします。
表に出てこない支出こそ、利益にじわじわと響いてきます。
正しい数字感覚を持ち、準備段階から「無理のない運営設計」ができると、スタート後の安心感もまったく違いますよ。
店舗開業前チェックリスト
① 資金計画・契約関係
- ☐ 開業資金(初期費用+運転資金)の総額把握
- ☐ 賃貸契約・FC契約などの内容把握と締結
- ☐ 必要な行政手続き(開業届・食品営業許可など)完了
② 固定費・変動費の把握
- ☐ 家賃・共益費などの月額確認
- ☐ 水道光熱費の想定(夏場ピークも含む)
- ☐ 人件費:シフト想定・時給設計・労務計算
- ☐ 消耗品・仕入れ原価・廃棄ロスの見積もり
③ 店舗設備・レイアウト
- ☐ 冷蔵/冷凍/加熱機器・什器の設置手配
- ☐ レジ・釣銭機・POS・防犯カメラなど機器設定
- ☐ 客導線・動線設計(買いやすい売場づくり)
④ 採用・スタッフ体制
- ☐ オープニングスタッフの募集・面接・採用
- ☐ 制服・マニュアル・研修計画の用意
- ☐ タイムカード・勤怠管理・給与支払い方法の決定
⑤ 集客・販売戦略
- ☐ 開業時キャンペーン・チラシ・SNS告知の準備
- ☐ Googleビジネスプロフィール・口コミ対策