スペンサー・ジョンソンのベストセラー『チーズはどこへ消えた?』を読み、変化の重要性について考えました。店舗経営にどう活かせるのか、自分の言葉でまとめます。
『チーズはどこへ消えた?』の概要
この本は、迷路の中で「チーズ」を探す小さな登場人物たちの物語を通して、変化にどう向き合うかを描いています。 チーズは「成功・お金・地位・人間関係」など、人が求めるものの象徴。 迷路は「人生や働く環境」を表しています。
チーズがなくなった時にすぐ動く者、現状にこだわって動けない者。 この対比を通じて、「変化は必ず起こる」「変化を予測し、柔軟に対応することが大切」というメッセージを伝えています。
変化について強く伝えていること
本の最後にはこう書かれています。 「変化は起きる。変化を予期せよ。変化を探知せよ。変化に素早く適応せよ。変わろう。変化を楽しもう。進んで素早く変わり、再びそれを楽しもう。」
つまり、常に変化が必要であること、そして変化に対する準備をしておく必要があることを強く伝えているのだと思います。

感想と店舗経営に活かしていきたいこと
私はこの言葉を読んで、今の日本社会そのものを重ねました。 30年間ほとんど物価の上昇がなく、「変化」を必要としなかった時代が続きました。 しかし近年になって物価が上昇し始め、準備をしてこなかった人々は慌てふためいています。
特にお客様と接していて感じるのは高齢者の生活です。 年金だけで何とかなると思っていた方々は、物価上昇により生活が苦しくなり、働きに出ざるを得ない状況になっています。 逆に、あらかじめ貯蓄や資産運用で準備していた人は冷静に対応できています。 これはまさに変化に即座に対応できる人の行動だと感じました。
一方で、変化を受け入れず、政治への不満や嘆きだけで終わってしまう人もいます。 私は本を通じて、「自分はどちら側の人間でありたいのか」を改めて考えさせられました。

経営における変化の必要性
企業においても、変化を嫌う上層部は少なくありません。 立場を守るために変化を避けることもありますが、それでは組織の発展は止まってしまいます。 私は企業も店舗も現状維持は衰退だと思います。
店舗経営においても同じです。 人件費は年々上昇しており、少人数で回さざるを得ない「ワンオペ」のリスク管理をどうするか。 AIやセルフレジの導入を進めるのか。 人数を減らさないのであれば、売上・利益率をどう上げるのか。 どちらにしても必ず変化が必要です。
私はこの本を読み、改めて「向上心を持ち、変化を恐れず経営に取り組む」必要性を痛感しました。 売上を上げるのか、利益を上げるのか、利益率を改善するのか、経費を削減するのか。 現状のままではなく、常に何かに挑戦し続けなければならないと強く思います。
まとめ
『チーズはどこへ消えた?』はシンプルながら、変化に向き合う姿勢を突きつけてくれる一冊でした。 私自身、まだ明確な道筋は見えていませんが、この本をきっかけに変化を楽しみ、成長できる店舗経営を目指していきたいと思います。