現場エピソード
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『チーズはどこへ消えた?』を読んで考えたこと|変化に対応できる店舗経営とは

hanapapa
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――変化に対応できる店舗経営とは

「今のやり方、いつまで通用するのだろう?」
そう感じたときに、私の頭に浮かんだのがこの一冊でした。

スペンサー・ジョンソン著『チーズはどこへ消えた?』は、
“変化を恐れる人”と“変化を楽しむ人”を対比しながら、
時代や環境の変化にどう向き合うかをシンプルに描いた寓話です。

店舗経営の現場でも、同じようなことが起きています。
売上構成が変わり、客層が変わり、仕入れや人件費のバランスも変化していく。
それでも「いつものやり方」にしがみついてしまう瞬間、誰にでもあるのではないでしょうか。

本記事では、この本から得た気づきをもとに、
「変化を受け入れる力」を店舗経営にどう活かせるかを、
現場目線でまとめました。

はなぱぱ
はなぱぱ

とても読みやすくて、しかも100ページ未満。
あっという間に読み終えてしまいました。
今のように変化の激しい時代に、
“これでいいのかな?”と感じている人に、ぜひ読んでほしい一冊です。

『チーズはどこへ消えた?』の概要

栄光は永遠ならず

本書は、迷路の中で「チーズ」を探す二匹のネズミと二人の小人を通して、
“変化にどう対応するか” を描いた寓話です。

ここでいう「チーズ」は、
私たちが日々追い求めている 成功・お金・仕事の成果・人間関係 の象徴。
そして「迷路」は、人生やビジネスの“環境”を意味します。

物語では、ある日突然チーズがなくなり、

  • すぐに新しい場所へ探しに行く者
  • 失ったことを嘆き、動けなくなる者
    の対比を通じて、
    「変化を予測し、柔軟に対応することの大切さ」が描かれています。

経営者目線でのポイント

チーズが消えた瞬間とは、
店舗でいえば「売れる商品が変わる」「客層が変化する」「人材が入れ替わる」ようなもの。
このときに “どう動くか” が、成果を大きく左右します。

現状維持を続ける人は、変化に置いていかれる。
一方、変化を恐れずに一歩を踏み出す人は、次のチーズを見つける。
この本は、シンプルな物語でありながら、
経営にも通じる“行動と思考の転換”を教えてくれる本 です。

はなぱぱ
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願うだけじゃ何も変わらない。
大事なのは――“行動に移す勇気”。

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変化について強く伝えていること

変化は必ず訪れる

本の最後にはこう書かれています。 「変化は起きる。変化を予期せよ。変化を探知せよ。変化に素早く適応せよ。変わろう。変化を楽しもう。進んで素早く変わり、再びそれを楽しもう。」

『チーズはどこへ消えた?』が一貫して伝えているのは、
「変化は必ず起こる」 というシンプルな真実です。

チーズを探す登場人物たちは、
「変化を受け入れて動く者」と「変化を恐れて動けない者」に分かれます。
その違いを生むのは、変化をどう“捉えるか”という姿勢です。

変化を「リスク」と見るか、「チャンス」と見るか。
その選択が、次の成果を決める。

私たちの店舗経営でも同じことが言えます。
客層の変化、物価上昇、人材の流動化、AIの導入――
変化は止められません。
だからこそ大切なのは、変化が起きる前提で準備することです。

経営現場に置き換えると…

状況対応の考え方
想定より売上が落ちている「原因分析」より先に「新しい試み」を1つ動かす
新しい施策に抵抗を感じる「失敗するかも」ではなく「検証の機会」と捉える
スタッフの離職が続く「仕方ない」と諦めず、「働きやすさ」を再設計する

変化を拒むことは、一時的な安心につながるかもしれません。
しかし、拒み続けるうちに“現場の鮮度”が失われていきます。

反対に、変化を受け入れ、まず一歩踏み出す人だけが、
新しい“チーズ”を見つけて次のステージへ進めるのです。

はなぱぱ
はなぱぱ

変化とは、突然訪れるものではなく、
いつも少しずつ進行しているものだと感じます。

その小さな変化に気づけるかどうか。
そして気づいた瞬間に、どう動くか。
店舗経営も、人生も結局そこに尽きるのだと思います。

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感想と店舗経営に活かしていきたいこと

踏み出す勇気

私はこの書籍を読んで、今の日本社会そのものを重ねました。 30年間ほとんど物価の上昇がなく、「変化」を必要としなかった時代が続きました。 しかし近年になって物価が上昇し始め、準備をしてこなかった人々は慌てふためいています。

特にお客様と接していて感じるのは高齢者の生活です。 年金だけで何とかなると思っていた方々は、物価上昇により生活が苦しくなり、働きに出ざるを得ない状況になっています。 逆に、あらかじめ貯蓄や資産運用で準備していた人は冷静に対応できています。 これはまさに変化に即座に対応できる人の行動だと感じました。

一方で、変化を受け入れず、政治への不満や嘆きだけで終わってしまう人もいます。 私は本を通じて、「自分はどちら側の人間でありたいのか」を改めて考えさせられました。

本書を読み進めながら、
「変化に対応できる人と、できない人の違い」は、
結局 “準備”と“気づき” なのだと感じました。

特に印象に残ったのは、
チーズがなくなったときにすぐ動く登場人物と、
「誰かが戻してくれる」と信じて動かない人物の対比。
この違いが、まさに今の店舗経営にも重なります。

現実社会で感じた“変化に気づける人”の特徴

最近、私が現場で強く感じるのは、
同じ変化が起きても 気づける人は早く動ける ということです。

たとえば、

  • 物価上昇でコストが増えても、すぐに販売単価や構成を見直す人
  • 客層の変化を感じ取り、商品陳列や発注を調整する人
  • 人材不足の中でも、スタッフの負担を減らす仕組みを考える人

こうした人たちは、共通して「変化を怖がらず、前向きにとらえている」。
それが結果的に、売上や信頼の差につながっていると感じます。

🔹 経営に活かすために意識したい3つの行動

  1. 「今の当たり前」を疑う習慣を持つ
     売れている商品、続けている業務、固定化したルール――
     それらを一度「本当に必要か?」と見直してみる。
  2. 変化に早く気づくための“現場観察”を怠らない
     お客様の動き、スタッフの声、SNSの反応など、
     小さな違和感を日々拾い上げることが次のヒントになる。
  3. “変える勇気”を持つ
     決断にはリスクも伴いますが、
     動かないことの方が、長期的には大きなリスクになる。
はなぱぱ
はなぱぱ

私がこの本を読んで改めて感じたのは、
「変化を恐れる経営ではなく、変化を活かす経営をしたい」 ということです。

売上や利益だけでなく、スタッフの働き方やお客様との関係も、
時代に合わせてアップデートしていく。
その柔軟さが、これからの経営には欠かせないと強く思います。

はなぱぱ
はなぱぱ

チーズを探すのは他の誰でもない、自分自身。
現場を変えるのも、店を成長させるのも、
最初の一歩を踏み出す「勇気」から始まると思います。

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経営における変化の必要性

新たな発見

企業においても、変化を嫌う上層部は少なくありません。 立場を守るために変化を避けることもありますが、それでは組織の発展は止まってしまいます。 私は企業も店舗も現状維持は衰退だと思います。

店舗経営においても同じです。 人件費は年々上昇しており、少人数で回さざるを得ない「ワンオペ」のリスク管理をどうするか。 AIやセルフレジの導入を進めるのか。 人数を減らさないのであれば、売上・利益率をどう上げるのか。 どちらにしても必ず変化が必要です。

私はこの本を読み、改めて「向上心を持ち、変化を恐れず経営に取り組む」必要性を痛感しました。 売上を上げるのか、利益を上げるのか、利益率を改善するのか、経費を削減するのか。 現状のままではなく、常に何かに挑戦し続けなければならないと強く思います。

現場でできる「変化対応型経営」の3ステップ

ステップ具体的アクション目的
① 現状を見直す「いつも通りの仕事」に改善余地がないか見直す変化に気づく感度を高める
② 変化を取り入れる新しいシステム・人材・仕組みを小さく試す柔軟な挑戦を習慣化する
③ 結果を共有するスタッフと「変えてみてどうだったか」を共有現場全体で成長を実感する
はなぱぱ
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経営とは、守ることではなく、変わり続ける勇気を持つこと

店を育てるのも、人を育てるのも、結局は変化への挑戦から生まれます。
現場を見て、気づき、動く――その繰り返しが未来をつくる。
これからも、変化を楽しめる経営を目指したいと思います。

まとめ

目的地はどこですか?

『チーズはどこへ消えた?』は、
「変化を恐れずに一歩踏み出すことの大切さ」を教えてくれる一冊でした。

変化とは、失うことではなく、新しい何かを見つけに行くこと
そして、動き出した人にだけ次のチーズ(成果)が見えてくる。

店舗経営でも同じです。
売上・人材・仕入れ――どんな課題も“変化するチャンス”と捉え、
柔軟に対応していく姿勢こそが、これからの時代を生き抜く力になると思います。

はなぱぱ
はなぱぱ

現状維持は、衰退の始まり。

「変化を恐れず、変化を楽しむ」――
その姿勢が、これからの経営者に一番必要なチーズ(力)だと感じます。

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経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。
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