コンビニにとって、クリスマスケーキの販売は「年間最大級のイベント」です。 単価が高く、売上に直結するだけでなく、お客様からの信頼を築く絶好の機会でもあります。 今回は、私の店舗で200個以上のクリスマスケーキを販売した成功事例を、現場での空気感や学びを交えてご紹介します。
「やらされ感」ではなく主体的に取り組む
コンビニ業界では「本部からのノルマが厳しい」「過剰発注を要求される」といった声をよく聞きます。 ですが私は、それを単なる「負担」とは捉えませんでした。 本部からすれば、取引先に対して一定の販売実績を示す必要があるのは当然です。 一方で、私たちにとってもケーキは1つ売るだけで普段では考えられない客単価を生み出すチャンスです。
「やらされる」のではなく、自分の店の売上に直結する機会として主体的に取り組む。 そう考えた瞬間、販売活動そのものの意味合いが大きく変わりました。
200個の目標を掲げ、チームと共有
私は従業員にこう伝えました。 「200個を目標にする。地域で一番、できればチェーンの中で一番の販売実績を作りたい。だから私を一番にするために協力してくれ」
普通なら「無茶な数字だ」と思われても仕方ありません。 でも、このときのチームは違いました。 「やってやろうじゃないか!」と笑顔で受け入れ、店全体に一体感が広がりました。 この時点で、すでに成功への道が開けていたように思います。
2人組での接客と試行錯誤
予約を取るにあたり、私が提案したのは「2人で常連客に声をかける」方法です。 1人だと説明が足りなかったり、言葉に詰まったりすることがあります。 でも2人なら、お互いに補い合えますし、もし予約につながらなくても「ここがダメだった」「次はこう説明しよう」と振り返ることができます。
最初はぎこちなくても、1件予約が取れると自信がつき、接客の質もぐんぐん上がっていきました。 この積み重ねが1件から2件、2件から3件と成果を倍増させる好循環を生んでいったのです。
店舗全体での取り組み
朝番、昼番、夕方、夜勤。 どの時間帯のスタッフも「自分のシフトで予約を取るんだ」という気持ちを持ち、積極的に声をかけてくれました。 あるスタッフは「今日3件取れました!」と報告してくれたり、別のスタッフは「断られたけど次はこうしてみます」と前向きな姿勢を見せてくれました。 店がまるで「一つのチーム」として動いているのを実感しました。
200個突破の瞬間と達成感
予約締切の最終日。 集計してみると200個を超えていることがわかりました。 その瞬間、店内に大きな拍手が起こり、みんなが笑顔になったのを今でも覚えています。 「やればできる」「自分たちにもこんな大きな数字を達成できる力がある」──その喜びと自信に、スタッフ全員の表情が輝いていました。
クリスマス当日の大変さと本部からの支援
当日は受け渡し対応や在庫管理で大忙しでした。 ケーキが冷蔵庫の中を埋め尽くす光景に「こんな量の予約をとったのか」と感慨深くなったのを覚えています。 そんな中、本部から受け渡し対応スタッフ2名が派遣され、滞りなく販売を終えることができました。 この経験は、店舗と本部のWin-Win関係を築けた瞬間でもありました。
お客様との信頼関係の強化
「ここで予約してよかった」「あなたから買いたかった」 お客様からそんな言葉をいただけたのも、この取り組みの大きな成果です。 近所で季節の商品を買える安心感や利便性に加え、「季節ごとに必要なものを揃えてくれる店」という信頼をさらに強めることができました。
まとめ:主体性とチームワークが生んだ成果
200個を超えるクリスマスケーキの販売は、単なる数字の達成ではありませんでした。 主体的な姿勢、明確な目標、チームワーク、そしてお客様との信頼関係。 これらが一体となった結果、店舗・本部・従業員・お客様の全員が恩恵を受ける形になったのです。
クリスマスケーキの販売は「やらされ感」ではなく「自分たちの売上と信頼を伸ばす機会」と捉える。 この視点を持つだけで、イベント販売は大きな成果につながることを、私は身をもって学びました。
いかがでしたでしょうか?今回のエピソードは私の中でも指折りの1つ!
こんな記事をたくさん投稿できるよう精進していきます。最後まで読んでいただきありがとうございます。はなぱぱでした。また現場でお会いしましょう!