固定費とは?店舗経営で知っておくべきコストの基礎知識
こんにちは、keiei-lab運営者のはなパパです。
今回は「固定費とは何か?」という基本から、店舗経営において固定費と売上のバランスがどれほど重要かを解説します。
固定費とは?変動費との違い
固定費とは、売上の増減に関係なく毎月・定期的に発生するコストのことです。
一方で、販売量や売上に応じて変動する費用は「変動費」と呼ばれます。
例を挙げると次のようになります:
費用の種類 | 具体例 |
---|---|
固定費 | 人件費(正社員・固定シフト)、家賃、水道光熱費(基本料金)、設備リース料、通信費、保険料 |
変動費 | 仕入れ原価、販売手数料、包装資材 |
特にコンビニや小売店では、人件費と家賃が大きな割合を占めるため、これらの管理が経営のカギになります。
売上アップのために固定費も増える
売上を上げようと考えたとき、当然さまざまな取り組みを行います。たとえば:
- 売り場を改善する(棚替え・新設什器導入)
- 接客品質の向上を図る(研修・マニュアル整備)
- 清掃や照明など、店舗環境をより良くする
これらの施策は、いずれも一定のコストがかかります。その代表格が人件費です。売場改革やキャンペーン対応、スタッフ増員による対応力向上などによって、固定費の一部が確実に増加します。
固定費と売上の関係は“天秤”
売上を上げるために投資をするのは大切なことですが、固定費ばかりが先行してしまうと、利益を圧迫してしまう可能性もあります。
たとえば、
- 接客改善のためにスタッフを増やしたが、思うように売上が上がらなかった
- 見た目の向上に設備投資したが、回収に時間がかかっている
こうしたケースを避けるためには、「固定費を増やす=売上を上げるための手段」という意識を持ちつつ、常にバランスを見ながら進めることが重要です。
特にこの部分は、本部側との意見が食い違いやすいポイントでもあります。だからこそ、経営者としての方針をしっかりと持ち、自らの判断で慎重に投資を行っていくことが重要になります。
まとめ:固定費は「管理しながら投資する」視点で
固定費は、経営においてコントロールが難しい部分ではありますが、決して「削減するもの」ではなく「うまく活かすもの」だと私は考えています。
売上を伸ばす工夫と、固定費の適正化はセットで考える。 それこそが、利益につながる最短ルートです。
今後もこのブログでは、数字に強くなるための視点や、現場で実践できるコスト管理の工夫を発信していきます。