「24時間営業の人件費はいくらかかる?東京都×2名体制で現実的に試算」

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24時間営業にかかる人件費は?2名体制×シフト分割で現実的に試算してみた

こんにちは、keiei-lab運営者のはなパパです。

今回は、東京都で24時間営業の店舗を「常時2名体制」で運営した場合に、実際どのくらい人件費がかかるのかを、具体的なシフト例とともに計算してみます。

前提条件

  • 東京都の最低賃金(2025年時点):1,163円/時
  • 深夜割増(22:00〜翌5:00):25%増 → 1,454円/時
  • シフトは1日を5区分に分け、常時2名体制
  • 1か月=30日で試算

シフト構成(1日あたり)

シフト時間帯通常時間深夜時間合計(×2名)
A5:00〜9:004時間0時間8時間
B9:00〜13:004時間0時間8時間
C13:00〜18:005時間0時間10時間
D18:00〜23:003時間1時間(22:00〜23:00)10時間
E23:00〜翌5:000時間6時間12時間

このシフト構成により、1日あたりの労働時間は以下のようになります。(休憩時間は一旦除外)

  • 通常時間:35時間/日
  • 深夜時間:13時間/日
  • 合計労働時間:48時間/日

月間労働時間と人件費

1か月30日と仮定すると、月間の労働時間は以下のとおりです:

  • 通常時間:35時間 × 30日 = 1050時間
  • 深夜時間:13時間 × 30日 = 390時間

人件費の試算(最低賃金ベース)

  • 通常時間:1,163円 × 1050時間 = 1,221,150円
  • 深夜時間:1,454円 × 390時間 = 567,060円

合計人件費:1,221,150円 + 567,060円 = 約 1,788,210円/月

注意点と現実的なコスト

この金額はあくまで最低賃金で雇用した場合の「理論上の下限」です。

実際には、

  • 採用時給が1,200〜1,300円台になることが多い
  • 社会保険料、交通費、残業手当、採用・教育コストなどが加算される

そのため、実務では月180万円〜220万円前後の人件費を想定しておくのが現実的です。

まとめ:人件費から目を背けずに、現実と向き合う

24時間営業を維持するには、膨大な人件費がかかるのは避けられません。

しかし、だからこそ「いつ・どの時間帯に・何人必要なのか」を明確にし、無理のないシフト設計を行うことで、収益と人件費のバランスを最適化することができます。

固定費と向き合うことは、正直なところ、経営をしていく中でもっとも頭を悩ませる部分のひとつです。
私自身、売上が思うように伸びない時期や、予期せぬ支出が重なったときに、固定費の重たさを実感したことが何度もあります。

でも、だからこそ避けずに、前向きに数字と向き合うことが、経営者としての一歩だと思うようになりました。
固定費の構造をきちんと理解し、自分の店に合ったバランスを探していくことが、利益を守るための大切な土台になると実感しています。

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