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レジ袋有料化で増えた「無料ビニール袋」|現場で感じる違和感と本来の目的

hanapapa
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レジ袋有料化が始まってから、しばらく時間が経ちました。

以前の記事では、レジ袋有料化のルールや、店舗側としての基本的な対応について整理しましたが、 実際に現場に立っていると、「制度が始まったあとに起きている変化」が少しずつ見えてきます。

そのひとつが、水が出る商品用の無料ビニール袋を求めるお客様が増えているという点です。

豆腐や生肉、冷凍食品など、本来は商品から水分が出る可能性がある場合に使用する袋ですね。

最近では、少量のお買い物であっても、

「この袋をください」

と声をかけられるケースが、以前より増えてきたと感じています。

もちろん、これはルール違反ではありません。

お客様からお願いされた以上、私たち店舗側としては袋を提供していますし、 それ自体を否定したり、注意したりすることはしていません。

ただ、レジ袋有料化が始まった本来の目的を考えたとき、 現場に立っていると少しだけ違和感を覚える場面があるのも事実です。

今回は、レジ袋有料化のあとに現場で起きている実態と、 それを店舗側・経営者目線でどう受け止めているのかについて、 正直なところを整理してみたいと思います。

レジ袋有料化のルールや、店舗側の対応については、
以前の記事で詳しくまとめています。
制度そのものを整理したい方は、こちらもあわせてご覧ください。

前回記事
レジ袋有料化で現場負担が増えた?店舗の本音と改善策を徹底解説
レジ袋有料化で現場負担が増えた?店舗の本音と改善策を徹底解説

レジ袋有料化の本来の目的とは

趣旨を思い出す

レジ袋有料化は、 「お店がお金を取りたいから」始まった制度ではありません。

この点は、現場に立つ私たちこそ、しっかり押さえておく必要があると感じています。

本来の目的は、とてもシンプルです。

プラスチックごみを減らすこと。

日本では長い間、レジ袋が当たり前のように無料で配られてきました。 便利な一方で、その多くが一度使われただけで捨てられ、 海洋汚染や環境負荷の原因になってきたのも事実です。

そうした背景から導入されたのが、レジ袋有料化という仕組みでした。

「お金がかかる」ことで、立ち止まって考えてもらう

レジ袋有料化のポイントは、 単に「袋を有料にすること」ではありません。

お金がかかることで、

  • 本当に袋は必要か
  • マイバッグで代用できないか

と、一度立ち止まって考えてもらう。

この「考えるきっかけ」を作ることが、制度の一番の狙いだと私は理解しています。

レジ袋有料化の本質
袋を減らすこと自体が目的ではなく、 「考える行動」を増やすことが目的。

環境だけでなく、未来の世代のために

この制度が目指しているのは、 今の私たちが少し不便になることではありません。

子どもや孫の世代が生きる未来に、 少しでも良い環境を残すこと。

そのために、日々の小さな選択を見直していこう、というメッセージでもあります。

レジ袋1枚で、世界が劇的に変わるわけではありません。

それでも、

  • 「本当に必要か?」と考える
  • 不要なら使わない選択をする

こうした積み重ねが、結果として大きな変化につながっていく。

私は、レジ袋有料化を 「袋を減らす制度」ではなく、「考えるきっかけを作る制度」 だと捉えています。

現場に立つと見えてくる、理想と現実のズレ

ただ、実際に現場に立っていると、 この制度の目的と、現場で起きている行動との間に、 少しずつズレが生じているようにも感じます。

次の章では、 現場で増えている「無料ビニール袋ください」という行動について、 もう少し具体的に見ていきます。

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現場で増えている「無料ビニール袋ください」

「無料のビニールちょうだい」

レジ袋有料化が始まってから、 現場で少しずつ増えてきたと感じるのが、「この袋をください」という声です。

ここで言う袋とは、レジ袋ではなく、 水が出る商品用の無料ビニール袋のこと。

豆腐、生肉、冷凍食品など、 商品から水分が出る可能性がある場合に使用する袋ですね。

スーパーなどでも、同様の袋が用意されているため、この点については広く認識されているのだと思います。

本来は「用途が決まっている袋」

この無料ビニール袋は、 レジ袋とは扱いが異なります。

有料化の対象ではなく、 衛生面や安全面を考慮して用意されている袋です。

そのため、

  • 制度上、提供しても問題はない
  • お客様の要望があれば断る理由もない

というのが、店舗側の基本的なスタンスになります。

実際、スーパーなどでも同様の袋が用意されているため、 この点については広く認識されていると思います。

少量の買い物でも求められるケースが増加

最近特に増えたと感じるのが、水が出る商品ではない場合でも、少量の買い物で袋を求められるケースです。

例えば、

  • 飲み物1本
  • お菓子数点
  • すぐに持ち帰れる量の商品

こうした場面でも、「この袋でいいのでください」と声をかけられることが、以前より増えてきました。

理由は、とてもシンプルです。お金がかからないから。

ルール上は問題ない。でも違和感が残る

レジ袋は有料。 一方で、水が出る商品用のビニール袋は無料。

ルールを考えれば、無料の袋を選ぶのは自然な行動とも言えます。

私自身、立場が違えば、同じように考えていたかもしれません。

だからこそ、この行動自体を否定したり、 お客様を責めたりするつもりはありません。

ただ、現場に立っていると、「この選択は、レジ袋有料化の目的に沿っているのだろうか?」と、ふと考えさせられる場面が増えてきました。

現場で感じる違和感
ルールは守っている。
でも、目的には近づいていないかもしれない。

店舗としての対応はどうしているのか

私たちの店舗では、

  • お客様からお願いされた場合、袋は提供する
  • 制度上のルールに反していない以上、注意はしない

という対応をしています。

レジでのやり取りを、 不必要に重たくしたくない、という思いもあります。ただ一方で、制度の目的と、現場で起きている実態の間にズレが生まれていると感じるようになったのも事実です。

次の章では、 なぜこの行動が増えているのかを、 「お客様視点」から整理してみたいと思います。

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なぜこの行動が増えたのか(お客様視点)

抜け道

無料のビニール袋を求めるお客様が増えた背景には、 特別な理由があるわけではありません。

多くの場合、その答えはとてもシンプルです。「お金がかからないから」これは決して悪意でも、モラルの問題でもありません。

抜け道を探すのは、誰にでもあること

制度ができれば、その中で

  • 少しでも損をしない方法
  • 負担を減らす選択

を考えるのは、人として自然な行動です。

私自身、立場が違えば、「無料で使えるなら、そちらを選ぶ」と考えていたかもしれません。

だからこそ、この行動自体を「ズルい」「マナーが悪い」と切り捨てるのは、少し違うと感じています。

ルールは守っている。でも「目的」とは別

レジ袋は有料。 水が出る商品用のビニール袋は無料。

ルールだけを見れば、無料の袋を選ぶのは、何も問題のない行動です。

ただ一方で、「ルールを守っていること」と「制度の目的に沿っていること」は、必ずしも同じではありません。

ここに、今回の違和感の正体があります。

現場で感じるズレ
ルール:OK
目的:本当に達成できている?

「お金がかからない」という選択の積み重ね

レジ袋を断り、 代わりに無料のビニール袋を使う。この選択が、 本当にプラスチック使用量の削減につながっているのか。

現場に立っていると、「結果として、袋の使用枚数は減っていないのでは?」と感じる場面もあります。

これはお客様を責めたいわけではなく、制度の設計と現場の実態が噛み合っていないという話です。

店舗側も「正解」を持っているわけではない

正直に言うと、 この問題に対して、店舗側が完璧な答えを持っているわけではありません。

無料の袋を断るわけにもいかない。 かといって、何も感じないふりをするのも違う。

だから今は、「この制度は、何のために始まったのか」を、あらためて考える必要がある段階なのだと思っています。

はなぱぱ
はなぱぱ

お客様の行動は、とても自然です。 問題があるとしたら、人ではなく「制度と現場のズレ」なんですよね。

否定ではなく「立ち止まって考える」

この行動を否定したり、「ダメ」「禁止」とするのは簡単です。

でも、それでは本質的な解決にはつながりません。

大切なのは、この選択が、本当に制度の目的に近づいているのかを、もう一度考えることだと感じています。

次の章では、 店舗側としてどう考え、どんなスタンスで向き合っているのか を整理していきます。

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店舗側の考え方と、ひとつのお願い

制度の意味

ここまで読んでいただいて、 「じゃあ、店舗としてはどう考えているの?」 と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

まず、はっきりお伝えしておきたいことがあります。

私たちは、お客様の行動を否定したいわけではありません。

抜け道を探すこと自体は、自然な行動

制度ができれば、その中で

  • 少しでも損をしない方法
  • 少しでも楽な選択

を考えるのは、誰にでもあることです。

それは特別なことでも、悪いことでもありません。

私自身も、立場が違えば同じように考えていたかもしれません。

だからこそ、

この行動そのものを否定したり、注意したりするつもりはありません。

ルールは守っている。でも「目的」はどうだろう

ただ一方で、現場に立っていると、「ルールを守っていること」と「制度の目的に沿っていること」は、必ずしも同じではないと感じる場面が増えてきました。

レジ袋を断り、 代わりに無料のビニール袋を使う。

この選択が、

  • 本当にプラスチック使用量を減らしているのか
  • 制度が目指した未来につながっているのか

現場では、そんな疑問が浮かぶこともあります。

現場の本音
ルールはOK。
でも、目的には近づいているだろうか?

店舗側のスタンスは「押しつけない」

私たち店舗側が大切にしたいのは、「こうしてください」と押しつけないことです。

レジでのやり取りは、ほんの一瞬。

そこで正しさを押し付けても、 気持ちのいい買い物体験にはつながりません。

だから、お願いされた袋はお渡ししますし、 ルールを盾に何かを言うこともしません。

それでも、ひとつだけお願いしたいこと

そのうえで、 あえてひとつだけお願いするとしたら、「その袋、本当に必要かな?」と一度だけ考えてみてほしいということです。

有料・無料の話ではなく、

  • 今日は袋がなくても大丈夫か
  • マイバッグで代用できないか

そんな小さな立ち止まりが、 制度の本来の意味につながっていくと感じています。

未来の世代のために、少しだけ意識する

レジ袋1枚、ビニール袋1枚で、 世界が劇的に変わるわけではありません。

それでも、日々の小さな選択の積み重ねが、未来を形づくっていくのも事実です。

この制度は、 今の私たちが我慢するためのものではなく、子どもや孫の世代に、少しでも良い環境を残すためのきっかけだと、私は考えています。

はなぱぱ
はなぱぱ

「ダメ」「禁止」ではなく、 「一度考えてみる」。 それだけでも、この制度の意味は生きてくると思っています。

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まとめ|レジ袋有料化は「考えるきっかけ」

私の考えが誰か1人にでも届けば

レジ袋有料化は、 「袋を有料にすること」そのものが目的ではありません。

本来の狙いは、 日々の買い物の中で、一度立ち止まって考えてもらうことそのきっかけを作るための制度だと、私は考えています。

ルールを守ることと、目的に近づくことは別

無料のビニール袋を選ぶ行動は、 ルール上、何も問題はありません。

お客様の行動を責めたいわけでも、 注意したいわけでもありません。

ただ、ルールを守っていることと、制度の目的に近づいていることは、必ずしも同じではないこの点だけは、現場に立っていると強く感じます。

小さな選択の積み重ねが、未来をつくる

レジ袋1枚、ビニール袋1枚で、 すぐに大きな変化が起きるわけではありません。

それでも、

  • 本当に袋は必要か
  • 今日は持ち帰れる量ではないか
  • マイバッグで代用できないか

こうした小さな選択の積み重ねが、 少しずつ環境への負荷を減らしていきます。完璧である必要はありません。「考えて選ぶ」こと自体に意味があると、私は感じています。

店舗側ができること、お客様にお願いしたいこと

店舗側としては、

  • ルールを守りながら
  • お客様の選択を尊重し
  • 気持ちよく買い物してもらう

このバランスを大切にしていきたいと考えています。

そのうえで、あえてひとつだけお願いするとしたら、「その袋、本当に必要かな?」と、ほんの一瞬だけ考えてみてほしいということです。

子どもや孫の世代に、少しでも良い世界を

この制度は、 今の私たちが我慢するためのものではなく、未来の世代に、少しでも良い環境を残すためのきっかけだと、私は考えています。

誰かを責める必要はありません。

正解を押しつける必要もありません。

それぞれが、少しだけ意識を向ける。

その積み重ねが、 結果として大きな意味を持つのではないでしょうか。

はなぱぱ
はなぱぱ

制度を守ることよりも、 制度の「意味」を考えること。 それが、これからの時代に大切な姿勢だと思っています。

この記事が、 レジ袋有料化について、 少し立ち止まって考えるきっかけになれば幸いです。

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はなぱぱ
はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。

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