マニュアルだけでは人は育たない。スタッフ育成は“興味”から始めよう

コンビニ経営
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スタッフ育成の基本は“適材適所”と“興味の活用”にある

こんにちは、はなパパです。

今回は、コンビニや小売店の現場で欠かせない「スタッフ育成」について、私自身の経験を踏まえてお話ししたいと思います。

人材確保が難しい時代だからこそ、今いるスタッフに長く・気持ちよく働いてもらうためには、「教え方」や「関わり方」がますます重要になってきています。

マニュアルだけでは人は育たない

最近のコンビニチェーンでは、業務マニュアルが非常に充実しています。
動画マニュアル、写真付き手順書、アプリでの手順確認など、ツール面ではかなり整備が進んでいます。

確かに、マニュアルを見せれば作業手順は一通り理解できるようになっていますし、一定の水準の作業は誰でもできる仕組みになっています。

マクドナルドのような大手チェーンでは、マニュアルや教育システムが徹底されているため、「初日でも業務に参加できる」という話をよく耳にします。
これは、動画・チェックリスト・OJT手順などがあらかじめ設計されており、スタッフの経験やスキルに関わらず、一定のレベルで仕事を始められる仕組みがあるからです。

中小店舗ではここまでの標準化は難しいかもしれませんが、育成効率を高める上では参考になる部分が多いと感じます。

ただ、現場にいると強く感じるのが、「マニュアルだけでは本当に現場で動けるようにはならない」ということです。

その理由は、

  • マニュアルの情報量が膨大で、必要な部分を探すのが大変
  • 実際の業務は複数のタスクが同時並行で発生するため、マニュアル通りにいかない場面が多い
  • 細かなコツや例外対応など、現場の“肌感”がマニュアルには書かれていない

だからこそ、店長やオーナー、先輩スタッフによる日常的な声かけ・フォロー・補足指導が非常に重要になってきます。

全員に“同じように教える”ことは難しい

育成において難しいのは、「同じ内容を全員に同じように伝えることができない」という点です。

なぜなら、

  • 人それぞれ覚えるスピードが違う
  • 年齢や経験、体力に差がある
  • 性別によって得意・不得意に差が出る作業もある

たとえば、飲料の補充作業。
2リットルのペットボトルをケースで何箱も運ぶのは、女性スタッフには体力的にかなりの負担になることもあります。

かといって、それを「できない」と判断してしまうのではなく、適切な時間帯・量・分担方法を工夫することで、チーム全体のバランスを保つことができます。「この作業はできないから仕方ない」と単に認めて終わりにするのではなく、たとえば補充などの重労働が難しい場合には、レジ接客でお客様との会話を大切にしたり、商品PRや声かけなどの接客面で力を発揮してもらうことが大切だと思います。
それぞれのスタッフが自分の得意分野で活躍できる環境をつくることで、チーム全体としての力がより高まると感じています。

“興味”から始める育成が一番強い

さらに、スタッフ育成において私が大事にしているのが、「その人が興味を持っている業務から教えること」です。

たとえば:

  • レジに興味がある → 接客マナー・操作方法から丁寧に教える
  • お菓子が好き → 売場づくりや品出しを任せてみる
  • 掃除や整理整頓が得意 → 店内清掃やバックヤードの管理に力を発揮してもらう

人は、自分の好きなこと・得意なことには前向きになれるものです。

そして、ひとつ得意分野ができると、自然と「次はこれもできるようになりたい」という気持ちが芽生えてきます。

このように、“好き”をきっかけに仕事を広げていくというスタイルは、長く働いてもらうためにも非常に効果的です。

苦手を責めず、得意を活かす。人を辞めさせない育成術

店舗運営において、スタッフが頻繁に辞めてしまうという悩みは尽きません。
でも多くの場合、その原因は仕事そのものではなく、「自分はこの店に必要とされていない」という感覚にあると思います。

だからこそ、苦手なことを責めるより、得意なことを認めて活かす育成が大切です。

誰にでも向いている仕事・向いていない仕事があります。
すべてを完璧にやってもらうことを求めるのではなく、「その人が店の中で輝ける場所」を見つけてあげることこそ、育成の本質ではないでしょうか。

まとめ:マニュアルはツール、育成は関係づくり

現場では「教えることが多すぎる」「忙しくて見ていられない」という声もあります。
だからこそ、最初にその人の“強み”を見極めて、得意な分野からスタートさせるという工夫が、結果的に全体の育成効率を上げることになります。

マニュアルはあくまでツール。
本当に人を育てるのは、一緒に働く人との信頼関係です。

「ここで働いてよかった」「またシフトに入りたい」
そう思ってもらえる環境づくりを、これからも目指していきたいと思います。

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