面接に30分かける理由。“人を見る力”が店の未来をつくる

コンビニ経営
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面接にどれくらい時間をかけていますか?“人を見る力”が店の空気をつくる

こんにちは、はなパパです。

今日は、私が店舗でスタッフを採用する際に心がけている「面接の仕方とその考え方」について、少し踏み込んでお話ししたいと思います。

スタッフ採用というのは、数字や即戦力だけでは測れない、“人と人との関係”を築く第一歩です。
誰を採るかによって、店の空気も、数字も、そして周りのスタッフの士気までも大きく変わってくるからこそ、私は採用=経営判断のひとつだと思っています。

私の面接時間は平均30分。それには理由があります。

皆さんは、1人の面接にどれくらいの時間をかけていますか?
私自身、ふと時計を見ると30分以上話していたということも珍しくありません。

もちろん、毎回そんなに長く話すわけではありませんが、「どうしてそこまで?」と聞かれることもあります。

その理由はシンプルです。
面接とは、その人の“これから”を見極める場だからです。

コンビニのように、毎日たくさんの業務を回さなければいけない現場においては、スキルだけでなく、空気を読んで動ける力・他者と協調できる姿勢が非常に重要になってきます。

「やります」「できます」だけでは見抜けない本質

面接では誰もが前向きな言葉を並べます。
「何でもやります!」「大丈夫です!」「体力あります!」……。
でもこれはある意味“当たり前”の回答であり、面接を突破するためのテンプレートのようなものです。

だからこそ、私はあえて
「働く意欲」よりも「人柄」や「考え方の癖」を探る質問をするようにしています。

たとえば、次のような質問です:

  • 最近観た映画で印象に残ったものは?
  • 普段どんなYouTubeを見ていますか?
  • これまでアルバイトをしていて嫌だったことは?
  • 苦手な作業ってどんなものですか?

こういった質問に対して、相手がどう答えるかによって、価値観や性格が自然と表れるんです。
何気ない会話の中から、「こだわりが強いタイプだな」「人と話すのが好きそうだな」など、ヒントがたくさん得られます。

「小さな行動」が店を変えると信じている

私が面接で特に重視しているのが、“気づける力”と“自発的に動く力”があるかどうかです。

どんなにマニュアルが整っていても、店舗運営ではイレギュラーが当たり前です。
そんな時に、言われたことだけを淡々とこなす人よりも、落ちているゴミを拾える人、お客様が困っていたら自然と声をかけられる人がいる店は、どんどん空気が良くなります。

たとえば、私は次のような場面を想像しながら面接しています:

  • 時間外でも、ゴミを拾える人か?
  • 補充作業の合間に、レジ周りの様子に気づける人か?
  • 清掃当番でなくても、汚れていたら気にするタイプか?

こういった「マニュアル外の動き」ができるかどうかが、実はお店全体の雰囲気を左右します。

空気を作れる人は“連鎖”を起こす

自発的に動く人が1人いると、周りのスタッフも変わります。
「○○さんがやってるなら、私もやろう」と思ってもらえるような人材は、数字には表れなくても、お店にとっての資産です。

私は、面接でそういった素質があるかを“会話の端々”から感じ取ろうとしています。
だからこそ、30分でも長いとは思いません。

まとめ:採用は「今の人手」ではなく「未来の店」を見る目

人手不足が叫ばれる中、「とにかく誰かを入れたい」という焦りが出てくることもあります。
でも、焦って採用した人が職場に悪影響を与えた結果、もっと多くの人が辞めてしまった…そんな話も現実にあります。

だから私は、採用に妥協しない。 そして、目の前の“応募者”ではなく、半年後の“チームの一員としての姿”を想像しながら、面接に向き合っています。

あなたのお店の空気は、誰がつくっていますか?
「面接での判断」は、その空気を大きく左右する要素のひとつだと思います。

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