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【現場エピソード】ゴールデンウィーク・大型連休の売上対応と心構え

hanapapa
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ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの大型連休は、 コンビニ業界にとって“売上が大きく荒れる特別な期間”です。

普段は安定している店舗でも、 「人の流れ」×「商圏事情」×「周辺店舗の営業状況」 によって、売上が急上昇する店舗もあれば、逆にガクッと落ち込む店舗もあります。

この記事では、はなぱぱが実際に現場で経験してきた “大型連休を乗り切るための考え方・売上判断・発注戦略” をオフィス街店・郊外店それぞれの視点でまとめました。

はなぱぱ
はなぱぱ

大型連休の売上対応は“パターン暗記”じゃなくて、“観察と判断”。ここを押さえるだけで、売上の読みにくい連休期間も怖くなくなります。

これから大型連休を迎える店長・オーナーの方は、ぜひこの記事を参考にして、 “売上を落とさない準備”を進めていきましょう。

大型連休は「商圏事情」で売上が激変する

連休はどこにいこうか?

コンビニの売上は“毎日ほぼ同じ”と思われがちですが、大型連休になると急激に変化します。 その理由はとてもシンプルで、「人の流れ(商圏事情)」が普段とまったく違うからです。

同じチェーンでも、オフィス街の店舗と郊外店舗では売上の動きが真逆になるため、 まずは自店の商圏を理解することが最優先です。

オフィス街の店舗:人通りが消え、売上は激減

オフィス街やビジネスビルが多いエリアは、 会社が休み=人がいないため、連休中は売上が大きく落ち込みます。

  • 朝の出勤客がゼロ
  • ランチ需要が消える
  • 夕方の帰宅需要もない

普段のピーク帯そのものが姿を消すため、通常通りの発注では廃棄が急増します。

注意
オフィス街店舗は連休中、売上が半減するケースも珍しくありません。

はなぱぱ
はなぱぱ

オフィス街は、普段あれだけ人がいるのに連休になると本当に静か。売上減で焦らず“守り”で乗り切るのが正解です。

郊外・住宅地の店舗:逆に売上が伸びることも

一方で、住宅地・幹線道路沿い・観光地近くの店舗は、 連休中こそお客様が増えるパターンがあります。

  • 家族連れの来店が増える
  • 旅行前の買い出し需要
  • 車移動の中継地点になる

とくに朝〜昼にかけて一気に人が流れ込むため、 オフィス街とは真逆で「攻め発注(適正範囲内)」が必要になります。

ポイント
住宅地・郊外店舗は、連休中は“昼ピークが強くなる”傾向がある。

まずは「近隣店舗の営業状況」をチェック

大型連休の売上を読むうえで、最も重要なのが 近隣商業施設の営業時間です。

たとえば——

  • 近くのスーパーが休業 → 買い物需要がコンビニへ流れる
  • ショッピングモールが短縮営業 → 夜の来店が減る
  • 飲食店が休み → 惣菜・弁当の需要が増える

これを把握しておくだけで、売上の山谷をかなり正確に読めます。

はなぱぱ
はなぱぱ

連休前はまず“近くのスーパーの営業時間”をチェックします。ここが休むと弁当・パン・飲料が一気に動くんです。

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客層を把握して予測を立てる

「ママ。パパは〜?」「仕事だってー。パパは仕事が恋人なのよー。」

大型連休では、普段の売上データだけでは正確に予測できません。 なぜなら、「どんなお客様が多い店なのか」によって売上がまったく変わるからです。

まずは、日頃の接客やレジの動きから 自店の“主要客層”を把握しておくことが、連休対策の第一歩になります。

若い世代が多い店舗:旅行・帰省で売上が落ちる傾向

来店の中心が大学生・若い社会人の場合、 大型連休は来店がガクッと減ることが多いです。

  • 友人との旅行や遠出が増える
  • 実家へ帰省する
  • 外出時間が不規則になり、コンビニ利用が減る

普段の“夜ピーク”がほぼ消えるため、 惣菜・スイーツ・カフェ系飲料の発注は調整が必要になります。

注意
若年層中心の店舗は「連休=売上減」が基本パターン。 無理に売上を狙うと廃棄が増えやすい。

高齢者が多い店舗:むしろ来店が増えるケースも

反対に、シニア層・主婦層の多い地域では 大型連休中に普段より来店が増えることがあります。

  • 親戚の集まりで買い物需要が増える
  • ドラッグストアやスーパーが休み → 日用品需要が流入
  • 遠出せず自宅周辺で過ごす人が多い

特に朝〜昼の買い物が強くなり、 惣菜・パン・飲料が昼前に一気に動きます。

ポイント
高齢者が多い店舗は連休=「昼ピーク増」が定番。

常連様の会話は“最高のデータ”になる

客層分析で最も効果的なのが、 普段の常連様との会話から“動き”を把握することです。

連休前は、こんな会話がヒントになります。

  • 「連休どこか行くんですか?」と聞く
  • 「しばらく来ないの?」と逆に聞かれる
  • 「いつも通り来るよー」の一言で安心

この小さな情報が、意外にも発注の判断材料としてめちゃくちゃ役立ちます。

はなぱぱ
はなぱぱ

常連さんに“連休どうするんですか?”って聞くだけで、売上の予測精度が驚くほど上がりますよ。現場にある最高のデータです。

客層で「売れるライン」が変わる

店舗の客層によって、必要な発注量の基準は大きく変わります。

客層別の予測傾向
・若年層中心 → 売上減・夜弱い・廃棄注意

・ファミリー層中心 → 売上増・昼強い・飲料動く

・高齢者中心 → 売上現状維持〜微増・日用品が伸びる

この“自店の特徴”を連休前に言語化しておくだけで、 無理のない発注、無駄のない売場づくりができます。

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「攻め」より「守り」の姿勢が成功の鍵

家族で旅行かー。たのしみだなー。

大型連休は、普段とは“人の流れ”も“ピーク時間”も全く変わるため、 売上予測が非常に難しい期間です。

こうした不確実な時期ほど大切なのは、 “攻める発注”ではなく、“守りの発注”です。

無理に売上を伸ばそうとすると、廃棄が膨らみ赤字につながるリスクがあります。 連休中は冷静に、確実に売場を守る姿勢が安定した運営へつながります。

普段とピーク時間が変わるため、売上予測が難しい

大型連休中は、普段の売上パターンが当てはまりません。

  • 普段は夕方ピーク → 連休は昼前後に集中
  • 夜に強い店 → 旅行や帰省で夜が急に弱くなる
  • 朝が弱い店 → 住宅地では朝が急に増えることも

この“時間のズレ”があるため、 いつも通りの発注では過剰在庫や欠品が起きやすくなります。

注意
大型連休は「普段のデータがそのまま使えない」。 ここを理解していないと廃棄が増えやすい。

狙いすぎると“廃棄リスク”が急上昇する

売上を取りにいきたい気持ちはすごく分かります。しかし—— 連休中の“攻め発注”はリスクが大きいです。

  • 来店数が読みにくい
  • ピークがズレる
  • 家に食材があるためコンビニ利用が減る

そのため、少し攻めただけでも、 お弁当・パン・ドリンク類の廃棄が一気に増えることがあります。

はなぱぱ
はなぱぱ

“ちょっと攻めてみるか”が、一番危ないんです。気持ちはわかります。ですが、読みにくい時期は守り発注が本当に正解。

“守り”は売上を諦めることではない

“守りの姿勢”=売上を捨てる、という意味ではありません。

大型連休では、 「売れるべき商品を、確実に売場に置いておく」 というのが最優先です。

  • 人気商品の欠品は避ける
  • 売れる時間帯に合わせて棚を厚くする
  • 売れにくい時間帯の商品を削る

この3つをやるだけで、 驚くほど安定した売上と廃棄バランスになります。

ポイント
守りの発注とは「ムダを削り、必要な商品を確実に置く」こと。 結果的に売上は安定し、廃棄は最小化される。

“読みすぎない”ことが最大の武器になる

連休中は、普段より気持ちをぐっと抑えて、 「読みすぎない発注」をすることが大切です。

欲張って在庫を持つと廃棄。 守りすぎて削りすぎると欠品。 その中間を狙うのが、プロの“連休発注”です。

はなぱぱ
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読みにくい時期ほど“ちょい少なめ”でちょうどいい。うまくいかないのは、だいたい“読みすぎた時”。

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廃棄と在庫の“ちぐはぐ経営”を避ける

「パパから電話?なんだって?」「旅行いつからだっけ?って」

大型連休は売上が読みづらいため、 廃棄ばかり増える状態や、 在庫がなくて売るものが無い状態のどちらかに偏りやすくなります。

これがいわゆる、“ちぐはぐ経営”。 売れてほしい日に限って在庫がなく、 読みにくい日に限って廃棄が山ほど出る…という悪循環です。

大型連休ほど、この“ちぐはぐ”を防ぐことが、 安定した売上と健全な運営のためにとても重要です。

攻めすぎ発注 → 廃棄増 → 赤字化の典型パターン

大型連休は「売上が上がりそうだし、ちょっと多めに入れてみよう…」 という心理が働きやすい時期です。

しかし実際には——

  • 人の流れが普段と違う
  • 家に食材があるためコンビニ利用が減る
  • 家族行事が多く、コンビニを使わない日が増える

こうした理由で、発注を攻めすぎると一気に廃棄が膨らむことがあります。

廃棄増の典型パターン
「読みにくいのに攻める」→「売れない」→「廃棄が増える」 = 連休発注の失敗パターン

はなぱぱ
はなぱぱ

連休中に“攻め発注”で成功したパターンって実はほとんどないんですよね…。読みにくい時期ほど守った方が黒字に近づきます。

守りすぎ発注 → 欠品 → 機会損失も大きい

逆に、廃棄を恐れて発注を減らしすぎると、 今度は欠品による機会損失が発生します。

  • 朝のピークで弁当がすぐ完売
  • パンの棚がスカスカ
  • 飲料の補充が追いつかない

欠品するとお客様が他店へ流れ、 その日の売上だけでなく“常連離れ”も起きることがあります。

注意
欠品は「売れた」のではなく、「売るチャンスを逃した」こと。 機会損失は、廃棄以上に痛いケースも多い。

大型連休は“メリハリ発注”が鍵

廃棄と欠品を同時に防ぐには、 「必要な商品だけはしっかり確保」 「売れにくい日は深追いしない」 という“メリハリ発注”が最も効果的です。

特に重要なのは以下のポイント。

  • 売れる商品は厚く・速く補充
  • 売れにくいカテゴリーは思い切って削る
  • ピーク時間に合わせて棚を強くする
  • 連休後半は売上が戻るので徐々に発注を戻す

この“メリハリ”を意識するだけで、 廃棄も欠品も驚くほど減ります。

“必要な分だけを置く”姿勢が安定運営につながる

結局のところ、連休時の経営で一番大切なのは 「不必要な在庫は持たない」 「必要な在庫だけ確実に置く」 という非常にシンプルな原則です。

普段は見落としがちなこの原則が、 大型連休だと「店の明暗を分けるレベル」で効いてきます。

はなぱぱ
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結局、連休は“ムダを削って必要を確保する”だけで十分勝てます。これだけで廃棄も欠品もほぼ防げます。

“ちぐはぐ経営”を防ぐチェックリスト

✔ 発注前に見るべきチェック項目
・売れる商品は?(普段+連休特有)
・売れにくい商品は?(削れる部分)
・連休中のピーク時間はいつ?
・周辺店舗の営業状況は?
・客層の動き(旅行・帰省など)はどうか?
・連休後半の売上回復タイミングは?

このチェックをしておくだけで、 “連休中だけ失敗する発注”を大きく防げます。

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まとめ:大型連休は「観察」と「準備」で乗り切れる

私は置いていかれたのか・・・

大型連休は、普段とはまったく違う“人の動き”が生まれるため、 売上予測や発注判断が特に難しい期間です。

しかし、この記事で紹介したように、 商圏の理解・客層の把握・守りの発注・メリハリ運営 の4つを押さえておけば、廃棄も欠品も最小限に抑えながら 安定した売上をつくることができます。

大型連休の“正しい戦い方”はこれだけ

✔ 大型連休の4つの基本戦略
・商圏事情と周辺店舗の営業をチェックする
・客層の動き(旅行・帰省・在宅)を把握する
・“攻め”ではなく“守りの発注”でリスク管理
・必要な部分だけ強く、その他はメリハリをつける

この4つを押さえれば、 “売上の上下に振り回される店”から “連休でも安定して利益を残す店”へと変わっていきます。

「準備できる店」と「当日慌てる店」の差

連休中、成功している店舗に共通しているのは、 「連休前に情報を集めて準備している」という点です。

  • 常連様へのヒアリング
  • 近隣スーパーの営業時間確認
  • 客層別の売れやすい商品を整理
  • 発注の強弱を事前に決める

こうした“ほんの5分の準備”が、 廃棄ゼロ・欠品最小化という大きな成果につながります。

はなぱぱ
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連休の発注は“当日の感覚”じゃなくて“準備”がすべて。前日に5分だけ考えるだけで、結果がまったく違ってきます。

現場の小さな工夫が、結果として大きな利益を生む

大型連休は、店舗にとって負荷の大きい期間です。 しかし同時に、店長の力量が一番出る期間でもあります。

客層を読んで、売上の流れを判断して、攻めず、守りすぎず。 このバランスが取れる店舗は、連休後も安定して利益が出ます。

そしてこの積み重ねは、 スタッフにとっても「働きやすい店」につながります。

最後に——
大型連休は“読みすぎない・攻めすぎない・油断しない”。 この三つを押さえれば、どんな連休も乗り越えられます。

これからも、現場で役立つリアルな店舗運営ノウハウを 「経営lab」からどんどん発信していきます。 次の記事もぜひ読んでください!

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はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。

この記事が、日々の判断や考え方のヒントになれば嬉しいです。 よければ下のバナーから応援していただけると励みになります。

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