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秋商戦は“仕掛けの早さ”が勝負

hanapapa
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秋はコンビニにとって売上を大きく伸ばせるチャンスです。
気温が下がり始めると「温かい商品」が動き出し、さらにハロウィンや行楽シーズンの需要も重なります。
私自身も、秋に揚げ物やおでんの展開を早めたことで前年を大幅に上回る売上を出せた経験があります。
ここでは、秋に売れる商品と販促の工夫を現場視点でまとめます。

秋に売れる定番商品ランキング

秋口〜寒くなると売り始める商品 発注提案リスト

カテゴリ商品例発注・展開ポイント
🌭 ホットスナック中華まん(肉まん・あんまん・ピザまん・カレーまん・限定味)フライドチキン・コロッケ・から揚げ9月後半〜導入。気温低下と同時に需要急増。限定味でリピーターを確保。
☕ ホット飲料ホット缶コーヒー・紅茶・緑茶コーンポタージュ缶・おしるこ缶ホットペット(お茶・紅茶系)10月から売場切替。冷蔵ケースと並行展開し「温冷比較買い」を狙う。
🍲 惣菜・軽食おでん(だし・具材セット)シチュー・カレー・煮込み用レトルト朝夕の冷え込みで一気に動く。おでんは鍋ごと視覚演出で購買促進。
🍠 スイーツ・おやつ焼きいもモンブラン・さつまいもプリンパンプキンスイーツお月見団子(9月)「秋の味覚フェア」として展開。焼きいもは視覚・香り効果が絶大。
🍜 麺類カップ麺の秋冬限定(チゲ・味噌系)即席うどん(鍋焼き・天ぷら入り)袋麺の味噌・チゲ系気温低下で売れ筋シフト。限定フレーバーを積極導入。
🥘 鍋・調理食品鍋つゆ(寄せ鍋・キムチ鍋・豆乳鍋・もつ鍋)冷凍水餃子・冷凍うどん鍋用豆腐・白菜・大根・春菊家庭用需要が急増。野菜・豆腐とセット訴求が効果的。
🥯 ベーカリー栗あんぱん・さつまいもクリームパンマロンデニッシュ・パンプキン系パン季節限定感をPOPで強調。朝食・おやつ需要を狙う。
🍺 アルコール秋限定ビール(秋味など)熱燗用日本酒重点展開。夜の気温低下に合わせ需要が高まる。
  • おにぎり・お弁当類:行楽や運動会でまとめ買い。「大容量飲料」と合わせて客単価UP。
  • お菓子・スナック類:行楽需要+ハロウィン需要。シェア買いが伸びやすい。
  • 温かい飲料(ホットコーヒー・お茶):気温20℃を切るタイミングで急伸。立ち上げが肝。
  • 揚げ物類(コロッケ・メンチカツ):夏に落ち込んだ売上が復活。秋口から復調。
  • むき甘栗・ハロウィン菓子:秋の風物詩+イベント連動で売上増。
はなぱぱ
はなぱぱ

ホット飲料などは処暑をすぎて、朝夕が涼しくなってきたらチャンス!
そのタイミングを合図に、展開を始めるといいですよ。

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秋に売れるものとは?(食欲の秋×復活需要)

夏に落ちていた揚げ物(コロッケ・メンチカツ)が涼しさとともに復調。秋に売れる商品としては「揚げ物復活+むき甘栗+ハロウィン菓子」が王道です。

ファストフードの売上回復と販促戦略

回復タイミングで品揃え強化と声かけを実施。「コロッケ揚げたてです」「メンチいかがですか」など再認知を促す一言が効果的です。

夏場は食欲が落ち込み、コロッケやメンチカツといった衣のついた揚げ物は売れにくい傾向にあります。 しかし、気温が下がる秋になると「揚げ物が食べたい」という声が増え、売上が回復していきます。

このタイミングで大切なのは品揃えの強化と積極的な声かけです。 お客様は夏の間に忘れていた商品を「そういえばまた食べたい」と思い出す瞬間があるため、スタッフの一言が再認識につながります。

  • 「コロッケ揚げたてです」
  • 「メンチカツ、

こうした声かけによって、売上が戻るだけでなく常連化・ロイヤルカスタマー化につながる可能性があります。

はなぱぱ
はなぱぱ

売ることも大事だけど、この時期はまず「認知」が一番!
この商品が、この店にあるって知ってもらうことが最優先です。

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中華まん・おでんは秋からスタートが勝負

秋の販促で外せないのが中華まんとおでんです。 「まだ暑いから動かないのでは?」と思いがちですが、実は秋の立ち上げ時期から積極的に訴求しておくことが重要です。

まだ暑さが残る時期から「おでん始めました」「中華まん温かいです」と告知。冬本番に向けた認知の先行投資になります。

理由は、冬本番になったときに「この店といえばおでん」「ここの中華まんが好き」と お客様に認知してもらう準備期間になるからです。 まだ暑さが残る9月や10月でも、レジ横で声をかけたり、POPで「おでん始めました」と伝えることで、 「そろそろそんな季節か」と意識していただけます。

この時期の小さな認知の積み重ねが、寒さが増す11月以降の売上に直結します。 秋口の中華まん・おでん訴求は、冬場の売上を最大化するための先行投資なのです。

はなぱぱ
はなぱぱ

この時期から中華まんやおでんを訴求する姿勢が、冬の売上を大きく変えます。
やっぱり取り組んだ年は、冬場の数字がしっかり伸びるんです。騙されたと思って試してみてください。

秋のスイーツ&ハロウィン菓子需要

秋は「シェア需要」と「イベント需要」が重なる季節です。
特にハロウィン菓子は、まとめ買いが起こりやすく、通常期より菓子売場の回転率が上がります。
売場の一等地に「シェアパック・限定パッケージ」を配置し、POPでイベント感を演出すると効果的です。

💡 ハロウィン菓子は「レジ前・通路沿い」で視認性を高めると、衝動買いが増えます。

お芋のスイーツ見ると欲しくなっちゃうよね。

はな
はな

気温低下で動く温かい飲料

ホット飲料は20℃を下回るタイミングで一気に売れ始めます。
立ち上げを逃すと「欲しいのにない」という機会損失が発生するため、早めの展開が重要です。
温度管理や前倒し補充を徹底することで「いつでも温かい」が顧客満足につながります。

加温販売(ホットケースやウォーマー)の注意点

  • 飲料メーカーや卸は、加温可能な商品にしか「HOT」ラベルや赤いキャップを付けない
  • 一般的に 55℃前後で保温する設計がされており、品質が落ちにくい。
  • ただし、加温・冷却を繰り返すと風味劣化や沈殿が起きやすい。

👉 基本ルール:一度ホットケースに入れたら、常温や冷蔵に戻して再販売しない

実務上の目安

  • 多くの本部マニュアルやメーカー指導では
    • 缶コーヒー・お茶類 → ホット投入後 2〜3週間以内に販売推奨
    • ミルク入り飲料(カフェオレ系・ココア)→ 1〜2週間以内に販売推奨
  • 賞味期限内でも「風味・色調変化」のリスクがあるため。
注意点

秋の立ち上げを遅らせると、売上を取り逃すだけでなく冬商戦の波にも乗り遅れます。

✅ まとめ|秋商戦は“早めの仕掛け”で売上アップ

秋は「食欲の秋」と「イベント需要」が重なる特別な季節です。
揚げ物復活・中華まん&おでん・ホット飲料・ハロウィン菓子の4本柱を早めに仕掛けることで、売上の波をしっかり掴めます。
まずは昨年のPOSデータを振り返り、今年の発注・売場演出をスタッフ全員で共有しましょう。

はなぱぱ
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経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。
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