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年末年始の発注は「売らない勇気」|通常営業と需要が変わるコンビニの考え方

hanapapa
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年末年始は、コンビニ経営において「発注の考え方を大きく切り替える必要がある期間」です。

普段と同じ感覚で発注すると、思った以上にダメージが出る。
かといって、極端に仕入れを絞りすぎると、今度は確実に「取りこぼし」が出てきます。

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始の発注は、「攻める」でも「守る」でもない。
私は「整える期間」として捉えるのが、一番しっくりくると感じています。

特に影響を受けやすいのが、

  • おにぎり
  • 弁当
  • パン

といった、
立地依存・生活動線依存の強い商品です。

帰省・外出・休暇によって、
普段の生活リズムが一気に崩れるため、
どうしても売上は落ち込みやすくなります。

ただし、

「だから仕入れない」
という判断も、危険です。

年末年始でも、

  • 移動中の食事
  • 外出先での軽食
  • 正月でも「ご飯が食べたい」タイミング

こうした必ず発生する需要は、確実に存在します。

重要なのは、
普段と同じ量を持つことでも、
ゼロにすることでもありません。

「役割を変えて、整える発注」

この考え方ができるかどうかで、
年末年始を「事故なく乗り切れるか」が決まります。

そしてここ、廃棄の考え方ともつながります。
廃棄をゼロに寄せすぎると欠品(機会ロス)が増え、逆に攻めすぎるとロスが増える。
このバランスの共通入口はこちらの記事で整理しています。

廃棄率2〜3%が適正な理由|投資判断で利益を守る考え方

この記事では、

  • 年末年始に売れ方がどう変わるのか
  • 仕入れを絞るべき商品・残すべき商品
  • 「投資」ではなく「整備」としての発注
  • 年明けの通常営業につなげる考え方

を、
現場目線・オーナー目線で整理していきます。

この記事で分かること

  • 年末年始に「発注の考え方」を切り替える必要がある理由
  • 売上が落ちやすい商品(立地依存商品)と、それでも残すべき需要
  • 年末年始の需要は「波」ではなく「点」で拾う、という考え方
  • 売上が「時間帯型」から「ダラダラ型」に変わるときの運用
  • 年明けの通常営業にスムーズにつなげる発注の順番
Contents
  1. 年末年始の発注は「売る」より「整える」
  2. 立地依存商品は、年末年始の影響を受けやすい
  3. 年末年始でも「必ず発生する需要」がある
  4. 売上は「時間帯型」から「ダラダラ型」へ変わる
  5. 年末年始は「投資期間」ではなく「整備期間」
  6. 年末年始発注チェックリスト(現場用)
  7. まとめ|年末年始の発注は「整える判断」がすべて
  8. 関連記事|テーマ別に深掘りする
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年末年始の発注は「売る」より「整える」

年末年始は、
コンビニ経営において
発注の考え方を切り替える必要がある期間です。

普段と同じ感覚で発注すると、
思った以上にダメージが出やすい。

一方で、
極端に仕入れを絞りすぎると、
今度は確実に「取りこぼし」が発生します。

だからこそ、
年末年始の発注は

「売上を伸ばす」より「事故を起こさない」
「投資」より「整備」

という考え方が合います。

通常営業と同じ発注が通用しない理由

年末年始は、次の3つが同時に崩れます。

  • 生活リズムが崩れる(食事の時間がバラける)
  • 曜日感覚がなくなる(平日・休日の差が薄くなる)
  • 来店動機が普段と変わる(通勤・昼休憩・帰宅動線が弱くなる)

つまり、過去データが当てになりにくい期間です。

特に、

  • 通勤動線依存の商品
  • 昼ピーク前提の商品

は、
どうしても数字が落ちやすくなります。

年末年始に起きやすい失敗
「いつも通り」で発注してしまう

「攻めすぎ」も「守りすぎ」も危険

年末年始の発注でありがちなのが、両極端です。

  • 売れないと思って極端に絞る → 取りこぼしが増える
  • 不安で多めに持ってしまう → ロス(廃棄・値引き)で痛む

という両極端な判断です。

売れない商品を多く持てば、
当然ロスになります。

しかし、

「だから何も置かない」

という判断も、
お客様の選択肢を奪ってしまいます。

年末年始でも、

  • 移動中の食事
  • 外出先での軽食
  • 正月でも「ご飯が食べたい」タイミング

こうした需要は、
確実に存在します。

年末年始発注の基本姿勢
ゼロにしない
持ちすぎない

「売るため」ではなく「整えるため」に仕入れる

年末年始は、売上を作る・数字を伸ばすというより、

  • 売上を作る
  • 数字を伸ばす

というより、

  • 最低限の品揃えを守る
  • オペレーションを安定させる
  • 年明けに戻しやすくする

ための発注です。

つまり、

「稼ぐ期間」ではなく「整える期間」

として考える。

この意識があるだけで、
発注判断はかなりブレにくくなります。

経営者目線|年末年始は「勝ちに行かない」判断も必要

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始に無理して売上を取りに行くと、あとで必ず歪みが出ます。
派手に勝たなくていい。
「事故なく終える」「廃棄を抑える」「年明けにつなげる」
これができれば、年末年始は十分合格です。

派手な数字は作れなくても、

  • 事故なく終える
  • 廃棄を最小限にする
  • 年明けにスムーズにつなげる

それができれば、
年末年始の発注としては十分合格です。

次の章では、
年末年始に特に影響を受けやすい、
「立地依存商品」の考え方を整理します。

立地依存商品は、年末年始の影響を受けやすい

年末年始の発注を考えるうえで、
まず整理しておきたいのが、
「立地に強く依存している商品」の存在です。

年末年始は、
人の動き・生活動線が大きく変わります。

この変化を正しく捉えられるかどうかで、
発注の精度は大きく変わります。

年末年始に特に影響を受けやすい商品

多くのコンビニで、
年末年始に数字が落ちやすいのが、

  • おにぎり
  • 弁当
  • パン

といった、立地依存・生活動線依存の強い商品です。

帰省や休暇によって、通勤がなくなる・昼ピークが消える・購入タイミングがずれる。
結果として、普段の売れ方がそのまま通用しなくなります。

帰省や休暇によって、

  • 通勤がなくなる
  • 昼ピークが消える
  • 購入タイミングがずれる

結果として、
普段の売れ方が、そのまま通用しなくなります。

年末年始の落とし穴
「いつもの売れ筋」が一気に動かなくなる

だからといって「仕入れゼロ」は危険

数字が落ちるからといって、完全に仕入れない判断はおすすめできません。

年末年始でも、

  • 移動中の食事
  • 外出先での軽食
  • 正月でも「ご飯が食べたい」タイミング

こうした必ず発生する需要は確実に存在します。

実際、

「餅以外のものが食べたい」
「軽くご飯を済ませたい」
「パンが欲しい」

こうした声は、
年末年始でも確実に出てきます。

量ではなく「役割」を変えて残す

年末年始のおにぎり・弁当・パンは、普段と同じ役割で考えないことが大切です。

商品通常営業の役割年末年始の役割発注の考え方
おにぎり主食/昼食の中心最低限の選択肢種類を絞る/厚く持たない/欠品ゼロではなく「置いてある状態」を守る
弁当昼ピークの主役「何もない」を防ぐ保険ピーク前提を捨てる/作り過ぎない/補充は必要時だけ
パン通勤動線の定番移動・軽食の受け皿売れ筋だけ残す/新商品を広げ過ぎない/点の需要に合わせて薄く回す
はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始は「売れないから削る」じゃない。
役割を変えて、最低限を残す。
これができると、発注はかなり楽になります。

(補足)立地タイプ別の“ズレやすいポイント”

  • オフィス街:昼ピーク前提が崩れる → 弁当・おにぎりは「厚み」を作らない
  • 住宅街:在宅・家族需要が出る → 菓子・デザート・飲料の“家用”が強くなる
  • 駅前・幹線道路:途中需要が増えやすい → 軽食・飲料・甘いものは「点で強い」

経営者目線|「減らす」より「位置づけを変える」

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始は、売れないから削る、じゃない。
役割を変えて、最低限を残す。
この考え方ができると、発注はかなり楽になります。

立地依存商品は、

  • 量を減らす
  • 種類を絞る
  • ピーク前提を捨てる

この3点を意識するだけで、
廃棄リスクを大きく下げられます。

次の章では、
年末年始でも必ず発生する需要と、
その拾い方について整理します。

年末年始でも「必ず発生する需要」がある

年末年始は、
普段の需要が大きく落ちる商品がある一方で、
必ず発生する需要も確実に存在します。

ここを「売れない時期」と決めつけてしまうと、
取りこぼしが増えます。

年末年始の発注は、
普段の売れ筋を追うのではなく、
年末年始特有の“点の需要”を拾う発想が大切です。

需要① 移動中・行楽中の「途中需要」

年末年始は、

  • 帰省の移動
  • 初詣
  • 買い出しのついで

など、
「途中で立ち寄る」動きが増えます。

このとき買われやすいのは、

  • 軽食(パン・おにぎり)
  • 飲料
  • 甘いもの

といった、
手軽に食べられるものです。

普段のような「昼食需要」とは違い、
移動に合わせた需要が発生します。

需要② 正月でも「ご飯が食べたい」タイミングは必ず来る

正月だからといって、
三食ずっとおせちで過ごす家庭は、
実はそこまで多くありません。

むしろ、数日経つと

  • 餅以外のものが食べたい
  • 軽くご飯を済ませたい
  • パンが食べたい

という欲求が、
一定数必ず出てきます。

この「反動需要」は、
大きくはないですが、
確実に毎年発生します

年末年始のポイント
大波ではない
でも「ゼロ」にはならない

需要③ 外出先での「ついで買い」需要

年末年始は、
家にいる時間も増えますが、
外に出るタイミングもあります。

  • 親戚の家へ
  • 挨拶回り
  • ちょっとした買い物

このときに買われやすいのが、

  • 手土産代わりの菓子
  • 家でつまめるデザート
  • 飲料

といった、
家族や人が集まる前提の商品です。

経営者目線|年末年始は「点の需要」を拾う期間

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始は、普段のような波で売れない。
でも、点で確実に売れる。
その点を拾える店は、事故が少なくて強いと思っています。

普段より数量は不要です。
ただ、
最低限の品揃えは残しておくべきだと感じています。

次の章では、
年末年始特有のもう一つの特徴、
売上が「時間帯型」から「ダラダラ型」に変わる話を整理します。

売上は「時間帯型」から「ダラダラ型」へ変わる

年末年始は、
売上の「付き方」そのものが、
普段とは大きく変わります。

通常営業では、

  • 夕方

という時間帯ごとの山が、
ある程度はっきりしています。

しかし年末年始は、
この前提が崩れます。

朝・昼・夕の山が、はっきりしなくなる

年末年始は、

  • 通勤がない
  • 昼休憩の概念が薄い
  • 食事時間がバラける

ため、

「この時間に売れる」という読みが立ちにくい

状態になります。

年末年始は、通勤がない/昼休憩の概念が薄い/食事時間がバラけるため、「この時間に売れる」という読みが立ちにくいです。

結果として、

  • 朝が弱い日
  • 昼が読めない日
  • 夕方が急に動く日

といった、
不規則な売れ方が続きます。

年末年始の特徴
時間帯で切ると、判断を誤りやすい

一日を通して「ダラダラ売れる」感覚を持つ

年末年始の売上は、

ドカンと売れる
ではなく、
一日を通して、少しずつ売れる

という形になりやすいです。

だから、

  • ピーク前提の大量仕込み
  • 時間帯だけを見た発注

は、
ロスにつながりやすくなります。

逆に、

  • 売り切らない
  • 持ちすぎない
  • 一日持たせる

という考え方が、
しっくり来ます。

年末年始の時間帯感覚
山を作らない
一日を均す

時間帯別の「補充回数」を見直す

売上がダラダラ型になると、

  • 補充のタイミング
  • 作り直しの判断

も、普段通りでは合いません。

むやみに補充を増やすと、

  • 売れ残りが増える
  • オペレーションが重くなる

という結果になりがちです。

年末年始は、

「足りないときだけ足す」

くらいの感覚で、
十分だと感じています。

経営者目線|「売れない時間」を作らない発想

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始は、売れる時間を当てに行かない。
一日を通して、静かに回す。
その方が結果的にロスも少なく、楽に終わります。

年末年始は、

  • ピークを作らない
  • 売れない時間を前提にしない

という視点が大切です。

次の章では、
この期間を「投資期間」ではなく「整備期間」と考える理由を、
もう一段整理します。

年末年始は「投資期間」ではなく「整備期間」

年末年始は、
どうしても「売上を取りに行くかどうか」で
判断しがちです。

でもこの期間は、
普段のような投資発想が、
必ずしもハマりません。

私は年末年始を、
「稼ぐ期間」ではなく「整える期間」として
捉えるのが現実的だと考えています。

この期間に無理な投資は、ほぼ回収できない

年末年始は、

  • 需要が読みにくい
  • 売れ方が分散する
  • ピークが立ちにくい

という特徴があります。

この中で、

  • 大量仕込み
  • 強気な上振れ狙い

をしてしまうと、
ほぼ確実に廃棄が増えます。

年末年始の投資判断
当たればラッキー
外れたら確実に痛い

整備期間の目的は「最低ラインを守る」こと

整備期間として考えると、
年末年始の目的は明確になります。

  • 最低限の品揃えを切らさない
  • オペレーションを安定させる
  • 廃棄を最小限に抑える

派手な成果は出なくても、

事故なく終えること自体が成果

です。

年末年始の合格ライン
欠品を出さず
廃棄を抑え
年明けにつなげる

「年明けを楽にする」発注が正解

年末年始の発注は、
その期間だけで完結しません。

重要なのは、

年明けの通常営業に、どれだけスムーズに戻れるか

です。

ここで在庫を持ちすぎると、

  • 年明け初日から調整が必要
  • ロス処理に追われる
  • 現場が疲れた状態で通常営業に突入

という状態になりがちです。

だからこそ、

「年明けを楽にするための発注」

という視点が、とても大切になります。

年末年始→年明けをつなぐ「3段階」

  1. 12/29〜12/31:通常の売れ筋を追わず、薄くして「置いてある状態」を守る
  2. 1/1〜1/3:点の需要を拾う(軽食・飲料・甘いもの)/補充は増やしすぎない
  3. 営業再開の平日初動:立地の動線が戻るタイミングで、発注を通常に戻していく

※ここは店舗の立地で「戻る日」がズレます。
オフィス街は平日初動、住宅街は年末年始でも比較的なだらか、駅前は途中需要で動く、など特徴があります。

経営者目線|年末年始は「耐久戦」だと思っている

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始は勝負しに行く期間じゃない。
耐えて、整えて、年明けに備える期間。
ここで無理をしない判断が、あとで効いてきます。

年末年始を、

  • 派手に勝つ期間
  • 数字を作る期間

と考えるより、

「静かに乗り切る期間」

と捉えた方が、
結果として経営は安定します。

年末年始発注チェックリスト(現場用)

  • □ 「売る」じゃなく「整える」でいく、と全員の前提を揃えた
  • □ 立地依存商品(おにぎり・弁当・パン)は「量」より「役割」で見た
  • □ 完全ゼロにする判断をしていない(最低限の選択肢は残す)
  • □ 需要は「波」ではなく「点」で拾う(軽食・飲料・甘いもの)
  • □ 売上は時間帯型ではなくダラダラ型、という前提で補充回数を決めた
  • □ ピーク前提の大量仕込みをやめた
  • □ 足りないときだけ足す(補充の“クセ”で増やさない)
  • □ 「年明けを楽にする」ために、在庫を持ちすぎない方針を決めた
  • □ 現場の疲弊を増やす運用(作り過ぎ/補充増やし過ぎ)を避けた
  • □ 最後は「事故なく終える」が成果、と言語化できている

まとめ|年末年始の発注は「整える判断」がすべて

年末年始の発注に、正解の数字はありません。
売れ方は読みにくく、過去データも当てになりにくい。

だからこそ大切なのは、「どう考えて判断するか」です。

年末年始発注で意識したいポイント

  • 普段と同じ発注はしない
  • 立地依存商品は量より役割で考える
  • 需要は「波」ではなく「点」で拾う
  • 売上は時間帯型ではなくダラダラ型
  • 投資ではなく整備の発想で動く

経営者目線|「勝たない判断」が、店を守る

はなぱぱ
はなぱぱ

年末年始に無理をしない判断って、
一見弱く見えるかもしれません。
でも、店を長く続けるには、
こういう判断の積み重ねが一番強いと思っています。

年末年始は、

  • 売上を作る期間
  • 数字を伸ばす期間

ではなく、

「事故なく終え、年明けにつなぐ期間」

です。

派手な成果は出なくても、
廃棄を抑え、
現場を疲弊させず、
通常営業にスムーズに戻せたなら、
それは十分に成功だと言えます。

今年の年末年始は、
ぜひ一度、
「売る発注」ではなく「整える発注」
という視点で、見直してみてください。

最後に、年末年始の発注判断で迷ったら、ここに戻れるようにしておくとラクです。

廃棄率2〜3%が適正な理由|投資判断で利益を守る考え方

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参考:公式情報

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経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。
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