シフトが回らない本当の理由｜朝は集まるのに夜はいない現場の現実

「朝は人がいるのに、夜がどうしても埋まらない」
シフトを組んでいると、こんな悩みにぶつかる店舗は多いのではないでしょうか。

求人を出しても、
集まるのは特定の時間帯ばかり。
夕方や夜、ましてや深夜になると、一気に人がいなくなる。

これ、店側の努力不足や募集の出し方だけが原因ではありません。

実際の現場では、
時間帯ごとに「働く人の層」がまったく違う
という現実があります。

無理に埋めようとするより、
「なぜ埋まらないのか」を理解することが、長く続けるための第一歩になります。

はなぱぱ

朝のシフトは埋まるのに、夜だけ埋まらない。
これって“募集の問題”というより、
構造の問題なんですよね。

朝から昼にかけては「働きたい人」が多い時間帯

まず現場で強く感じるのは、
朝〜昼の時間帯は、そもそも「働きたい人」が多いということです。

もちろん地域差はありますが、
この時間帯は比較的、応募や相談が入りやすい傾向があります。

朝〜昼に集まりやすいのは「生活動線に入っている」から

朝から昼過ぎまで働きたい人は、

といった生活の動線の中で、働く時間を決めています。

だからこそ、
「朝から数時間」
「昼過ぎまで」
といった募集は、比較的ニーズに合いやすいんです。

はなぱぱ

この時間帯は、
“働ける人が多い”というより、
働く理由が生活の中にある感じです。

物価高で「短時間でも働きたい層」が増えている

最近、特に増えているのが、
朝から昼過ぎまで働きたい人です。

背景として大きいのは、やはり物価高。
以前は専業主婦（主夫）だった人でも、

というニーズが強くなっています。

現場でも、

が、この時間帯に集まりやすい印象です。

この時間帯で大事なのは「融通」と「安心感」

朝〜昼の層は、
“働ける時間”が比較的はっきりしています。

だからこそ、店舗側が意識したいのは、

といった点です。

逆に言うと、
朝の人が定着しない店は、

など、別の理由で離れている可能性が高いです。

はなぱぱ

朝の人は集まるのに辞める…という場合、
求人よりも「現場の空気」の問題が多い印象です。

一方で、
夕方以降になると状況は一変します。

次は、
「夕方から夜にかけて人が減る理由」を整理していきます。

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夕方から夜にかけて人が減る理由

朝〜昼は比較的集まりやすいのに、
夕方以降になると、一気に人が減る。

この現象は、募集の出し方や店舗努力だけでは説明できません。

なぜなら、夕方〜夜は、
そもそも自由に働ける人が少ない時間帯だからです。

夕方以降は「それぞれの予定」が一気に重なる

夕方以降になると、働ける層が一気に絞られます。

つまりこの時間帯は、
「働きたい人がいない」というより、
働きたくても動けない人が多いんです。

はなぱぱ

夕方以降の難しさって、
“募集が弱い”というより、
社会全体の生活リズムの問題が大きいです。

結果として「夜シフトを支える人」が限られる

夕方〜夜のシフトを支えているのは、結局のところ

といった限られた層になります。

そしてこの層が抜けると、
一気にシフトが回らなくなります。

つまり、夜のシフトは

「少数の人に支えられている」構造

になりやすいんです。

夕方〜夜は「条件」でシビアに選ばれやすい

夜の時間帯は、朝や昼と比べて、
条件でシビアに選ばれやすい時間帯です。

具体的には、

こうした要素を比較したうえで、
より条件の良い仕事が選ばれます。

特に県境や競合の多いエリアでは、
夜の人材確保はさらに厳しくなります。

はなぱぱ

夜は「雰囲気」も見られますが、
それ以上に条件の差が出やすい時間帯ですね。

次は、夜のシフトが回らない背景にある、
「掛け持ちに頼らざるを得ない構造」について掘り下げます。

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掛け持ちに頼らざるを得ない構造

夜の時間帯が埋まりにくい店舗ほど、
結局、支えになっているのは

というケースが多いと思います。

この層は本当に貴重です。
ただし、頼り切る運営には限界があります。

本業の都合で「急に入れなくなる」リスクがある

掛け持ち・副業の人は、
当然ながら本業が優先になります。

そのため、

といった理由で、
急に入れなくなることがあります。

本人のやる気の問題ではなく、
構造上、どうしても起きることです。

はなぱぱ

掛け持ちの人って、
“頼れる存在”であると同時に、
急にいなくなる可能性も常にあります。

繁忙期に集中しやすく「平常時が薄くなる」

もう一つは、繁忙期に偏る問題です。

掛け持ち・副業の人は、
「稼げるタイミング」を狙って動くことが多いので、

などに集中しやすい傾向があります。

一見ありがたいのですが、
平常時の夜が薄くなりやすく、

普段の安定運営が逆に難しくなる

ことがあります。

長期的に安定しにくい（生活が変わりやすい）

掛け持ちの人は、生活の変化が起きやすいです。

こうした変化があると、
夜のシフトから抜けるのは自然な流れです。

だからこそ、夜の運営を

掛け持ち前提で組みすぎる

と、どこかのタイミングで崩れます。

はなぱぱ

掛け持ちの人に頼るほど、
「安定して回る仕組み」ではなく、
綱渡り運営になりやすいんですよね。

副業OK時代でも「夜が埋まらない」理由

最近は副業OKの企業も増えました。
それでも夜が埋まらないのは、

といった事情があるからです。

結果として、

「働きたいけど働けない」人が生まれ、
夜の人手不足につながっています。

次は、こうした現実を踏まえたうえで、
現場でできる「現実的な向き合い方」を整理します。

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現場でできる「現実的な向き合い方」

夜のシフト問題は、
気合や根性で解決できるものではありません。

だからこそ必要なのは、
「理想」ではなく、
現実を前提にした向き合い方です。

夜に「過度な期待」をしすぎない

まず大切なのは、
夜の時間帯に対して、

「いつか人が増えるはず」
「頑張れば埋まるはず」

といった期待を持ちすぎないことです。

夕方〜夜は、
そもそも働ける人が少ない時間帯。

そこを無理に埋めようとすると、

という悪循環に入りやすくなります。

はなぱぱ

夜が埋まらないのは、
「店の努力不足」ではなく、
構造の問題であることが多いです。

「人が集まりやすい時間帯」を軸に考える

すべての時間帯を同じように考えるのではなく、

この前提を受け入れたうえで、
軸となる時間帯をどこに置くかを考えます。

例えば、

といった考え方です。

「無理のない運営」を前提に組み立てる

夜が埋まらないからといって、

こうした運営を続けると、
いずれ必ずどこかで限界がきます。

だからこそ、

「夜は人が少ない前提」
「掛け持ちは不安定前提」

で、回る形を作ることが重要です。

はなぱぱ

無理をしない設計って、
手を抜くことじゃなくて、
長く続けるための工夫だと思っています。

まとめ

シフトが回らない理由は、
単に「人がいないから」ではありません。

こうした現実があります。

この構造を理解することで、
シフトの組み方や、
店舗運営の考え方も変わってきます。

無理に埋めようとするのではなく、
なぜ埋まらないのかを理解する。

それが、
店舗を長く続けるための、
大切な第一歩だと感じています。

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はなぱぱ

経営者

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はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。