【現場エピソード】クリスマスケーキ200個販売から学んだ“チーム運営”と“信頼構築”の方法
コンビニ運営の中で、年間を通してもっとも店舗の「底力」が試されるイベントのひとつがクリスマスケーキの販売です。 単なる季節商品の販売に見えますが、実際の現場ではチームワーク・信頼関係・店舗力・接客力など、店舗運営の本質がすべて詰まっています。
私の店舗では、かつて200個以上のクリスマスケーキ販売という成果を達成しました。数字だけ見れば「すごい店舗だったんだな」と思われるかもしれません。しかし、その背景にあったのは、特別な才能やスーパースタッフではなく、一人ひとりの“主体的な行動”と、店舗全体が一つのチームとして動いた積み重ねでした。
そしてこの経験は、クリスマスだけで完結するものではなく、恵方巻・バレンタイン・土用丑の日など、あらゆる「短期集中イベント」や「繁忙期の業務改善」にそのまま活かせるものでした。
この記事では、当時の店舗で実際に行った取り組みや、スタッフの変化、販売戦略、トーク改良、チームビルディングなどを“経営者目線”で整理しながら紹介します。 「数字を追う店舗」から「信頼を積み上げる店舗」へ変わるヒントとして、あなたの店舗運営にもきっと活かしていただけるはずです。
この記事でわかること
たった数日のイベントですが、店長としての力量、チームの成熟度、店舗の空気感がすべて数字として現れる――。 そんな“リアルな現場の学び”を、今日から使える形でお届けします。
クリスマスケーキ販売が「コンビニ最大のイベント」と言われる理由

クリスマスケーキの販売は、単なる季節商材の予約業務ではありません。 コンビニ運営においては、客単価の最大化・接客力の可視化・スタッフの成長度・店舗の信頼度が一気に現れる“年に一度の総合テスト”のような位置づけです。
実際、私の店舗でもクリスマス販売は「1年間で最も忙しく、最も学びが多いイベント」でした。 ここでは、その理由を3つの観点から整理していきます。
客単価が一気に跳ね上がる特別な期間
通常営業では、コンビニの平均客単価は約733円。 しかしクリスマス時期は、ケーキ・チキン・ワインがセットで動くことで数千円〜1万円へと跳ね上がります。
イベント時の主な客単価例(参考)
- クリスマスケーキ購入:3,000〜5,500円
- ケーキ+チキン購入:4,500〜7,500円
- ケーキ+チキン+ワイン購入:6,000〜10,000円
通常時の10倍近い客単価が生まれることもあります。 つまりクリスマスは、わずか数日の取り組みで売上が集中的に積みあがる大チャンスなのです。
予約販売は「顧客信頼度のバロメーター」
お客様がクリスマスケーキを予約するとき、実は「どこで買うか」をとても慎重に判断しています。 ケーキは数千円の特別商品であり、失敗したくない気持ちが強いためです。
お客様が予約する理由の裏側には…
つまり、クリスマスケーキの予約数は、その店舗が日頃どれだけ信頼されているかの“信頼度メーター”なのです。

ケーキの予約は、「普段の積み重ね」が数字になって返ってくる瞬間です。 スタッフの接客やお客様との会話が、大きな結果につながりますね。
イベント販売は店舗力の“総合演習”
クリスマス販売で問われるのは、単なる商品知識や予約数だけではありません。
- スタッフ同士の連携が取れているか
- 声かけの質はどうか
- 店舗全体の“空気感”は明るいか
- 指示だけでなく、主体的に動く文化があるか
これらが目に見える形で現れるため、店長としては1年で最も店舗の成熟度がわかるイベントとなります。
短期集中イベントで「信頼を深める」視点の重要性

クリスマス販売は、「いかに多く売るか」だけでなく、 イベントを通してお客様の信頼をどれだけ深められたか が本質です。
スタッフにとっても短期イベントは、接客力を磨き、自分の成長を実感しやすい絶好の機会でした。 ここでは、そのステップを解説します。
イベントは“接客スキルの強化期間”になる
クリスマスは、普段の接客以上に「説明力」「ヒアリング力」「提案力」が求められます。 ケーキは単価が高く、種類も多く、お客様の趣味嗜好もさまざま。 だからこそ、スタッフは自然と接客スキルを磨き始めます。

イベント期間だけで、普段の接客力がグッと向上します。 相手に合わせて説明できるようになり、スタッフの自信にもつながっていましたね。
主体的に動くスタッフが数字を伸ばす
本部からノルマが下りてきたとしても、「やらされ感」で動くスタッフの声かけは弱く、数字にはつながりません。
逆に、 ・「自分の売り場の成果だ」 ・「自分が提案したケーキを喜んでもらいたい」 という主体性が芽生えると、予約率は一気に上がります。

主体的になったスタッフは、説明も自然で、お客様の反応も段違いでした。 “気持ちのこもった接客”は必ず数字に表れます。
ノルマではなく「目的」がモチベーションを生む
スタッフが目的を理解し、自分の役割を認識すると、店舗全体の空気が前向きに変わります。 この「主体性のスイッチ」が、成功店舗の共通点でもあります。

200個販売を達成するために取り組んだ具体的な施策

私の店舗で200個以上のクリスマスケーキ販売を達成できた理由は、決して「販売が得意なスタッフが多かったから」ではありません。 むしろ最初は、説明が苦手なスタッフや、声かけに緊張してしまうスタッフも多く、決して“販売に強い店”ではありませんでした。
それでも成果を出せたのは、チーム全員が参加できる仕組みをつくり、成長を後押しする環境を整えたからです。 ここでは、実際に現場で行った施策を順番に紹介します。
目標を掲げてチーム全員で共有した
まず最初に行ったのは、単なる「ノルマ」ではなく、“チームとしての目標”を明確に示すことでした。
スタッフに伝えた言葉
「地域で一番、お客様に喜ばれる店舗になりたい。 そのために、今年は200個を目標に挑戦しよう」
数字だけを掲げるのではなく、 「なぜ取り組むのか」「この挑戦にどんな意味があるのか」を最初に共有することで、スタッフが目的に共感し、自分ごととして動き始めました。

目標の“背景”を伝えることで、スタッフの目つきや姿勢が変わり始めました。 やらされるのではなく、“一緒に作る目標”として捉えてくれた瞬間でした。
2人組での声かけ・試行錯誤の導入
声かけが苦手なスタッフは、1対1の接客だと緊張してしまいがちです。 そこで導入したのが、「2人組で声かけする」方式です。
2人組声かけのメリット
最初はぎこちなかったものの、徐々にペースがつかめるようになり、 「1人では声が出ないスタッフ」も、2人組ならしっかり説明できるようになっていきました。

最初はみんな緊張していたんですが、慣れてくると声がどんどん伸びていきました。 “支え合って挑戦する”という空気が、チーム全体を前向きにしていましたね。
声かけのパターン化(トーク改善)
「何を話せばいいのか分からない…」 これは多くのスタッフが抱える悩みです。
そこで私は、現場で使える声かけテンプレート(トークスクリプト)を用意しました。
実際に使った声かけ例
このトークを元に、各スタッフが「自分の言いやすい形」にアレンジし、 結果として自然な接客トークができるようになっていきました。
店舗全体で共有できる“販売体制”を構築した
次に行ったのは、販売を「特定の人の仕事」にしないことです。 朝番・昼番・夕方・夜勤、すべての時間帯で「自分のシフトで1件予約を取る」という意識を共有しました。
シフト全体を巻き込むメリット

朝番・昼番・夜勤、どの時間帯も同じ熱量で挑戦してくれました。 「自分の時間帯で1件取る」という目標が、チームの一体感を強めていきましたね。
話しやすいお客様に“自然な流れで”提案する
クリスマス販売は、「全てのお客様に強引に声をかける必要はない」と考えていました。 大切なのは、自然な流れで提案できる相手に、丁寧な説明をすることです。
いつも来てくれる常連さん、商品を選んで迷っているお客様など、 「声をかけやすい場面」を見つけて、スタッフが各自判断して動けるようにしました。

強引な声かけは逆効果です。 ”自然なタイミングで、丁寧に説明する”このバランスが予約率アップのカギでした。

最初の勢いは本当にすごかったんです。みんな常連さんや普段から会話しているお客様にどんどん声をかけていくからですね。話しやすさもありますが、相手側もこちらの立場を考えてくれて「じゃあ買うよ」と応じてくれることが多かったんです。
しかし、、、

途中で一気に予約が取れなくなる時期が来るんです。常連さんには一通り声をかけ終わった後ですね。この時が一番苦しかった…。声の掛け方はもうパターン化できていたんですが、普段あまり会話しないお客様におすすめする段階に入っていて、なかなか勇気が要りました。

常連さんへの声かけを出し切って苦しんでいたとき、救世主のように夜勤スタッフが立て続けに予約を獲得していったんです。出だしでつまずいていた夜勤組も、昼間のスタッフの頑張りを見て「自分たちもやらなきゃ」と火がついたんでしょうね。そこから一気に獲得数を増やして、どの時間帯も「どれだけ声をかけられるか」の勝負になっていきました。最終的には競い合いになってました。
予約後のフォローを徹底した(商品の説明・確認)
予約を取った後のフォローも、とても重要です。
- 受け取り日を一緒に再確認
- 保冷剤の目安や注意事項を案内
- アレルギーやサイズの確認ミスがないか再チェック
- 「当日お待ちしてますね!」と一言添える
これらを丁寧に行うことで、キャンセル率の低下にもつながり、受け取り時の混乱も防ぐことができました。

受取当日のスムーズさは、“事前フォロー”で9割決まります。 スタッフの細やかな対応が、お客様からの信頼にもつながっていました。
模擬接客・振り返りを何度も繰り返した
イベント販売は、やってみないと上達しません。 そこで、空いている時間に「簡単な模擬接客」を行い、良かった点・改善点をその場で共有しました。
模擬接客で得られた効果
毎日少しずつ続けることで、店舗全体の接客レベルが目に見えて向上しました。

店舗全体を巻き込んだ販売体制の構築

クリスマスケーキ200個販売の裏側には、スタッフの頑張りはもちろん、 「特定の人に頼らない販売体制」をつくったことが大きな成功要因でした。
一人のスーパースタッフに依存するのではなく、 店長・副店長・朝番・昼番・夕勤・夜勤まで、全員が同じ方向を向いて動ける体制を整えたことで、店舗全体に統一感が生まれました。
ここでは、実際に行った取り組みを具体的に紹介します。
「特定の人に任せない」方針を徹底した
販売イベントでありがちなのは、 ・話し上手な人 ・接客経験が豊富な人 ・シフトにたくさん入っている人 こうした“いつものメンバー”に販売が偏ってしまうことです。
しかしこれでは、 負担が偏り、全体の士気も下がり、数字も伸びにくいという結果になります。
朝番・昼番・夕勤・夜勤に関係なく、 全スタッフが“自分の時間帯で1件”を目標に動くという体制を作りました。

シフトごとに熱量が違うと、店舗の雰囲気はすぐに崩れます。 だからこそ、誰かに頼らず“全員で1歩ずつ前へ”を徹底しました。
苦手な人をフォローできる“チーム制”にした
クリスマス販売では、どうしても接客が得意なスタッフと苦手なスタッフが分かれます。 ここで重要なのは、「苦手=戦力外」ではないという考え方です。
私の店舗では、 ・声が出るスタッフ ・説明が上手いスタッフ ・商品知識に詳しいスタッフ ・気配りが得意なスタッフ など、ひとり一人の強みを見て組ませることで、 自然とお互いを補い合うチームが生まれました。

誰かの苦手を責めるのではなく、得意な人が補う。 こうした空気ができた時、チームの強さが一気に増しました。
スタッフの成長を“見える化”した
販売が伸びる店は、スタッフが成長を感じられる店です。 そこで、予約台帳に「担当スタッフ名」をつけ、 “誰がどれだけ成長しているか”がわかる仕組みを導入しました。
スタッフ名を入れるメリット
これにより、スタッフのやる気が自然と高まり、 「次も自分が取ろう!」と一人ひとりが前向きに動いてくれました。
本部との連携で“支援力”を最大化した
クリスマス販売は、本部との連携が強いほど成功しやすくなります。 私の店舗でも、本部の応援スタッフが来てくれたことで、 引き渡し日や前日の混雑をスムーズに乗り越えることができました。
本部との連携で得られたメリット

本部は「数字を求める存在」ではなく、“一緒に戦うパートナー”だと実感しました。 売る側と支援側のWin-Winが生まれた瞬間でしたね。
コミュニケーション量を増やして雰囲気をつくった
イベントは、“店舗の空気”で結果が決まります。 明るさ・声のトーン・スタッフ同士の連携… これらが自然と予約率に影響してくるのです。
そこで私は、シフト中に少しでもコミュニケーションの機会を増やすよう意識しました。
- 声かけができたら褒める
- 成功事例をみんなで共有
- 客層に合わせた提案方法を話し合う
- うまくいかなくても“責めない”
スタッフ同士の会話が増えると、店舗全体の空気が一気に前向きになるのを感じました。

コミュニケーションが増えた瞬間、店の空気がガラッと変わりました。 「店はチームで動く場所だ」と改めて実感した出来事でした。

200個突破の瞬間に得られた達成感と学び

予約最終日の夕方、集計を確認すると、数字はついに「200」を超えていました。 この瞬間、店内にはスタッフ全員の歓声と拍手が広がり、まるで“お祭り”のような空気に包まれました。
店長として、この瞬間は言葉では表しきれないほど胸が熱くなりました。 ここからは、達成の裏側にあった「スタッフの表情」「学び」「変化」を詳しく振り返ります。
スタッフ一人ひとりの“自信の芽生え”
数字が200を超えた瞬間、スタッフが一番に見せてくれたのは、 「やればできる」という確信と、 「自分でもこんな数字を作れるんだ」という驚きでした。
その瞬間に見えたスタッフの変化

数字だけではなく、スタッフの表情が一番の成果でした。 “自分が成長できた”という実感は、何にも代えがたい財産です。
“主体性”が育ったことで販売力が大きく変わった
200個という数字は、単なる記録ではありません。 スタッフ一人ひとりが、自分ごととして挑戦し、 主体的に考え、動き、結果をつかんだ証でもあります。
以前は「ノルマ」と捉えられがちだったイベントも、 この時は「自分たちの店を良くするための挑戦」へと、意識が完全に変わっていました。
主体性がもたらした変化

主体性が育つと、店全体の空気が変わります。 “やらされている店”と“自分たちで作る店”の違いは、数字にそのまま表れますね。
成長の象徴となった“予約後の引渡業務”
予約数が多い店舗ほど、当日の引渡作業が混雑しやすくなります。 しかし私の店舗では、この引渡作業が非常にスムーズでした。
その理由は、スタッフが事前に説明内容・注意事項・確認ポイントを徹底し、 お客様との信頼関係をイベント前から築いていたからです。
スムーズな引渡ができた理由

終始落ち着いた雰囲気で引渡が進み、 「ここで予約してよかった」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったです。
お客様の言葉が“信頼関係の証”になった
もっとも印象的だったのは、お客様からいただいた言葉の数々でした。
- 「ここで予約してよかった」
- 「説明が丁寧で安心しました」
- 「また来年もお願いしますね」
これらは、ただの予約数字ではなく、 店舗がお客様から「信頼を預かった証」でもあります。

“また来年もお願いするね” この言葉をいただいた時、お客様が私たちを信じてくれたのだと強く感じました。
店長として学んだ“最大の収穫”
200個販売の経験を通じて、店長として強く実感したことがあります。
この経験をきっかけに、普段の業務でもスタッフ同士が自然に声を掛け合うようになり、 お客様への提案も丁寧になり、店舗全体の雰囲気が以前よりも明るくなりました。

イベントは終わっても、チームワークは残ります。 この“残る財産”こそ、店舗運営の最大の価値だと感じています。

クリスマス販売の経験を他イベントへ応用する方法

クリスマスケーキ200個の経験は、決して“その場限り”の成功ではありませんでした。 この取り組みを通して生まれたチーム力・接客力・主体性・店舗の雰囲気は、その後あらゆるイベントに応用できました。
ここでは、特に効果が高かった「他イベントへの実践的な応用方法」を紹介します。 店舗運営初心者でもすぐ使える形にまとめています。
恵方巻販売は“クリスマスの縮小版”として活かせる
実はクリスマスと恵方巻は非常に似ています。
共通点
クリスマスで培った声かけスキル・役割分担・フォロー体制は、恵方巻販売にほぼそのまま活用できます。

恵方巻販売は、クリスマスの“再現性の高いイベント”です。 新人スタッフでも成果を出しやすいのが特徴ですね。
バレンタインは“感情価値”を活かした提案が有効
バレンタインは、単なる商品販売よりも「気持ち」や「思い出」が伴うイベントです。
クリスマスの経験から活かせる点
例えば、「職場に配るチョコ」と「本命向けのチョコ」では、選ばれる商品がまったく違います。 クリスマスの「お客様の背景を聞き出す接客」がそのまま活きてきます。
土用丑の日は“予約後のフォロー”が最重要ポイント
うなぎは高額商品のため、クリスマス同様に予約後のフォローが必要です。
クリスマスのフォロー体制を応用
特にうなぎは高額なため、クリスマス以上に綿密な準備が求められます。

高単価商品ほど、フォローの丁寧さがお客様の満足度に直結します。 ここで丁寧に対応すると翌年の予約率が大きく伸びました。
新商品・季節商品の“提案スキル”が自然と伸びる
クリスマス販売の最大のメリットは、スタッフの説明力・提案力が強化される点です。
このスキルは、 ・春の新作スイーツ ・抹茶フェア ・アイス商品の夏商戦 などでも大きな効果を発揮します。
提案力が上がると…
日常の接客がレベルアップし、店舗の空気が自然と良くなるのも大きなメリットです。
イベントを通じた“信頼構築”が次の売上をつくる
クリスマスでお客様と信頼関係が築けると、それは次のイベントや日常営業に必ず繋がります。
信頼が積み重なると起こること
これは単発のイベントでは得られない、 店舗にとって一生残る財産です。
“成功体験の共有”がチーム力を持続させる
イベント後には必ず、スタッフ全員で振り返りを行いました。
振り返りのポイント

イベントは一瞬ですが、成功体験はチームを強くします。 この“経験の蓄積”が、次の売上と自信につながっていきました。

まとめ|主体性とチームワークが売上と信頼を生む

クリスマスケーキ200個という数字は、もちろん大きな成果です。 しかし、このイベントを通して得られた本当の価値は、数字ではなく「人の成長」と「チームの前進」でした。
そして、この経験はクリスマスだけにとどまらず、 恵方巻・バレンタイン・土用丑の日・季節フェアなど、あらゆるイベントで“再現性のある勝ちパターン”として活かされています。
数字以上に大切なのは「スタッフの成長」
イベントを走り切ったスタッフは、確実に自信を手にしています。 声かけが苦手だった人も、説明が苦手だった人も、 「やればできる」という成功体験が深く刻まれるからです。
成長がもたらす変化

私は店長として、スタッフが「変わっていく瞬間」を見るのが何より嬉しいんです。 数字よりも、これが最大の成果だと本気で思っています。
“強い店舗”は、イベントを通して育つ
クリスマス販売は、店舗運営に必要な多くの要素が詰まったイベントです。
クリスマスに詰まっているもの
つまり、クリスマス販売は“店舗運営の縮図”でもあります。 ここで学んだことを他イベントに活かすことで、店舗は年々強くなっていきます。
店舗の“空気”こそ最大の資産
イベントに取り組む店舗は、確実に空気が変わります。
これはどんなマニュアルにも書かれていない、 その店舗だけが持てる“空気感の資産”です。

数字は一瞬ですが、空気は残ります。 この空気こそ、店の未来を決める最高の財産だと思っています。
イベント販売は“信頼づくりの場”である
クリスマス販売を経験して、私はひとつ確信したことがあります。
丁寧に説明して、感謝されて、また来年も予約してもらえる。 その積み重ねが、店舗のファンを増やし、売上を安定させる「地力」になります。
チームで積み重ねた経験は、店舗の未来を変える
200個販売は単なる数字ではなく、 「チームで挑戦して成功した」という物語そのものでした。
この物語はスタッフの心に残り、翌年のイベント、普段の接客、日常業務にまで良い影響を与え続けました。
挑戦の価値は数字では測れない
スタッフが成長し、店舗がひとつにまとまり、 お客様から信頼される店になっていく――。
これこそが、イベントに取り組む最大の意味です。

イベントは“店舗の未来を育てる装置”だと、本気で思っています。 やればやるほど、店は強く、優しく、温かい場所になっていきます。
クリスマスケーキ200個という成果は、 スタッフ一人ひとりの努力と、店舗全体の力が合わさった結果でした。 そしてこの経験で得た学びは、どんな店舗でも、どんな規模の店でも再現できます。
“主体性” と “チームワーク” この2つが揃った時、店舗は確実に変わります。 そしてその変化は、売上よりも価値のある「信頼」という形で返ってきます。
これからイベントに取り組む店舗にとって、本記事が少しでも勇気とヒントになれば嬉しく思います。
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