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朝昼の主婦層に頼りすぎる経営のリスク|同時に抜けるシフトの落とし穴

hanapapa
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朝から昼にかけて働いてくれる主婦層は、
店舗運営において、とても心強い存在です。

・時間を守ってくれる
・責任感がある
・長く続いてくれる

こうした理由から、

「この時間帯は主婦層がいれば安心」

と感じている経営者や店長は、
少なくないと思います。

実際、私自身も、
朝・昼の主婦層に何度も助けられてきました。

ですが、現場を長く見ていく中で、
ひとつ、はっきりと見えてきたことがあります。

それは、

朝昼の主婦層に「頼りすぎる」経営は、
同時に大きなリスクも抱えている

という現実です。

主婦層の多くは、

  • 近所でしか働けない
  • 時間に強い制約がある
  • 生活リズムを最優先している

という前提を持っています。

この前提は、
平常時の店舗運営では、
大きな「安定」につながります。

しかし一方で、

その前提が重なったとき、
一気に人が抜けるリスク

も、同時に抱えています。

例えば、

・子どもの学校行事
・運動会や授業参観
・年末年始や大型連休

こうしたタイミングでは、

「同じ日に、同じ理由で休みが集中する」

という現象が、
必ずと言っていいほど起こります。

これは、

主婦層の責任感が低いからでも、
協力的でないからでもありません。

構造的に、そうなりやすい

ただそれだけの話です。

この記事では、

朝昼の主婦層に頼りすぎることで起きる、
「同時に抜ける現場」のリスク

そして、

そのリスクをどう分散し、
安定したシフトを作っていくか

を、現場目線で整理していきます。

主婦層は「近所でしか働けない」という前提を持っている

朝・昼に働く主婦層の多くは、
働き方そのものに、はっきりとした前提を持っています。

それが、

「遠くまで通えない」「近所で完結したい」

という考え方です。

時間よりも「生活圏」が優先される

主婦層にとって、
働く場所を選ぶ基準は、

  • 家からの距離
  • 通勤時間の短さ
  • 急な用事に対応できるか

といった、
生活圏の中に収まるかどうか

が最優先になります。

多少時給が高くても、

・通勤時間が長い
・乗り換えが必要
・帰宅時間が不安定

こうした条件があると、
選択肢から外れてしまいます。

同じ地域・同じ学区に人が集まりやすい

この「近所で働く」という前提が重なると、

同じ地域・同じ学区に住む人が集まりやすい

という構造が生まれます。

一見すると、

・顔なじみが多い
・人間関係が安定する

というメリットがあります。

ですが同時に、

同じ生活リズム・同じ事情を抱えた人が集中する

という側面も持っています。

「安定」に見える状態ほど、リスクが潜んでいる

平常時は、

・決まった時間に来てくれる
・シフトが安定する
・急な欠勤が少ない

ため、

非常に安定しているように見えます。

しかしこの安定は、

同じ条件が同時に崩れたとき、一気に崩れる

という脆さも併せ持っています。

はなぱぱ
はなぱぱ

平常時の安定と、
繁忙期の耐久性は、
別物だと感じることが多いです。

「頼れる層」ほど、分散しておく必要がある

主婦層は、
現場にとって欠かせない存在です。

だからこそ、

一つの時間帯・一つの層に頼りきらない

という視点が重要になります。

ここがポイント
主婦層の安定は「条件が揃っている間」だけ。
その条件が同時に崩れたときの備えが、経営の差になります。

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子どもの行事は「必ず重なる」

朝・昼の主婦層に頼るシフトで、
現場が一気に苦しくなる瞬間があります。

それが、

子どもの行事が重なるタイミング

です。

学校行事は「個別」ではなく「一斉」に行われる

子どもを持つ主婦層が集まりやすい現場では、

  • 小学校の行事
  • 中学校の行事
  • 運動会・授業参観・発表会

といったイベントが、

同じ日に、一斉に行われる

という前提があります。

親として、

「子どもの晴れ舞台を見に行きたい」

と思うのは、ごく自然なことです。

そのため、

休みの希望が、同じ日に集中する

という現象が起こります。

「誰か一人」ではなく「ほぼ全員」が抜ける

このとき現場で起きるのは、

「一人欠ける」
「二人欠ける」

といったレベルではありません。

同じ時間帯の主力メンバーが、まとめて抜ける

という状態です。

平常時は安定しているシフトほど、

この瞬間のダメージは大きくなります。

なぜなら、

代替できる人材が、同じ条件で存在しない

からです。

年末年始・大型連休も同じ構造

この問題は、

学校行事に限った話ではありません。

年末年始や大型連休では、

  • 旦那さんの休みに合わせたい
  • 家族で過ごしたい
  • 帰省や旅行をしたい

といった理由から、

同じ日に休みが集中する

という状況が、必ず起こります。

主婦層にとっては自然な判断ですが、

現場から見ると、

「一番人が欲しい日に、人がいなくなる」

という事態になりがちです。

はなぱぱ
はなぱぱ

誰が悪いわけでもありません。
ただ、構造として、
同時に抜けやすいだけです。

「想定外」ではなく「想定内」にしておく

この現象は、

毎年、ほぼ同じ時期に起こります。

にもかかわらず、

「その日になって初めて慌てる」

という現場も、少なくありません。

ですが、

これは想定外ではなく、想定内の出来事

です。

あらかじめ、

  • 誰が抜けやすいか
  • どの時間帯が薄くなるか
  • 代替要員がいるか

を整理しておくだけで、
ダメージは大きく変わります。

現場の教訓
主婦層の休み集中は「突発」ではありません。
毎年起きる前提で、構造として備える必要があります。

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年末年始・大型連休で一気に抜ける理由

子どもの行事と同じくらい、
いや、場合によってはそれ以上に、
現場が苦しくなるのが、

年末年始や大型連休

です。

家庭の予定は「まとめて動く」

年末年始・ゴールデンウィーク・お盆などの大型連休では、

  • 家族で過ごす
  • 旦那さんの休みに合わせる
  • 帰省や旅行の予定が入る

といった動きが、一気に重なります。

主婦層にとっては、

「この期間は家庭を優先する」

という判断が、ごく自然に行われます。

一人ずつではなく「層ごと」抜ける

この時期に起きるのは、

・誰かが欠ける
・何人か休む

といったレベルではありません。

同じ時間帯を支えている主婦層が、
層ごとまとめて抜ける

という状態です。

しかもこのタイミングは、

来店数が増える繁忙期

でもあります。

つまり、

一番人が必要なときに、一番人がいなくなる

という、
現場にとっては最も厳しい状況が生まれます。

「お願いできる人」が同時にいなくなる

平常時であれば、

「少し早く来られない?」
「今日は長めに入れない?」

とお願いできる人が、
何人かはいます。

ですが大型連休中は、

お願いできる人自体が、ほぼ全員いない

という状態になりがちです。

これは、

協力的でないからでも、
やる気がないからでもありません。

家庭の予定が、同じ方向を向いている

ただそれだけです。

「毎年起きているのに、毎年きつい」理由

年末年始や大型連休は、

毎年、ほぼ同じ時期にやってきます。

にもかかわらず、

「今年も厳しかった」
「やっぱり人が足りなかった」

と、同じ反省を繰り返してしまう現場も多いです。

その理由は、

主婦層に頼ったシフト構造自体が、
繁忙期に耐えられない設計になっている

からです。

はなぱぱ
はなぱぱ

毎年分かっているはずなのに、
その日が来るまで動けない。
それが一番つらいところです。

ここが本質
年末年始・大型連休は「例外」ではありません。
主婦層に頼り切った構造が、必ず露呈するタイミングです。

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学生・副業層は真逆の動きをする

主婦層が一斉に抜けやすいタイミングで、
現場には、もう一つの動きが現れます。

それが、

学生・副業層の動きは、主婦層と真逆になる

という点です。

「忙しい時期ほど働きたい」という発想

夕方・夜・深夜を中心に働く学生や副業層は、

  • 夏休み
  • 春休み
  • 大型連休

といったタイミングを、

「稼ぎ時」

として捉える人が多くなります。

学校が休みになる。
本業が休みになる。

だからこそ、

・いつもより多く働きたい
・出勤日数を増やしたい

という意識が、自然と強くなります。

「普段は入らない時間帯」にも出てくれる

この層の特徴は、

普段は入らない時間帯にも、柔軟に対応してくれる

点です。

・昼間に少し長めに入る
・朝の時間帯に手伝う
・深夜帯を多めに担当する

といった形で、

シフトの穴を埋める存在

になってくれるケースが少なくありません。

「多少きつくても稼げるなら出る」という判断

学生・副業層は、

・時間の融通が利く
・短期集中で働ける
・体力的に余力がある

という背景を持っています。

そのため、

多少忙しくても、稼げるなら出たい

という判断をする人も多くいます。

主婦層とは、

優先順位そのものが違う

という点が、はっきりと表れます。

はなぱぱ
はなぱぱ

同じ「連休」でも、
主婦層は休み、
学生・副業層は出たい。
ここが一番の分かれ目です。

不安定に見えて、実は「頼れる存在」

学生・副業層は、

「定着しにくい」
「すぐ辞める」

と思われがちです。

ですが実際には、

繁忙期や欠員時の“調整弁”として、非常に頼りになる存在

でもあります。

特に、

・急な欠勤が出たとき
・主婦層が一斉に抜ける時期

には、

この層がいるかどうかで、現場の耐久力は大きく変わります。

現場の実感
学生・副業層は「不安定」ではなく、
正しく組み込めば、繁忙期を支える重要な戦力になります。

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「誰に頼るか」でシフトの強さは変わる

ここまで見てきたように、
主婦層と学生・副業層では、

動きやすい時期も、動きにくい時期も真逆

になります。

それにもかかわらず、

「人が足りないから、とにかく誰でもいい」

という形でシフトを組んでしまうと、
繁忙期に必ず歪みが出ます。

主婦層は「平常運転」を支える存在

朝・昼の主婦層は、

  • 決まった時間に安定して出られる
  • 日常業務を丁寧に回してくれる
  • 平常時の安心感が高い

という点で、
通常運転の店舗を支える主力

です。

そのため、

「毎日を回す役割」

として位置づけると、
シフトは非常に安定します。

学生・副業層は「波を吸収する役割」

一方で、学生・副業層は、

  • 繁忙期に出勤日数を増やせる
  • 時間帯を柔軟に調整できる
  • 欠員時の穴埋めに対応しやすい

という特徴を持っています。

この層を、

「忙しいときのための人材」

として捉えると、
シフトの耐久力は一気に上がります。

役割を混同すると、どちらも苦しくなる

主婦層に、

「繁忙期も何とかしてほしい」
「みんなで頑張ろう」

と期待しすぎると、
家庭との板挟みになり、
疲弊が一気に進みます。

逆に、学生・副業層に、

「平常時も常に固定で出てほしい」

と求めすぎると、
負担感が増え、
離脱が早まります。

役割を混同すると、
どちらの強みも活かせなくなる

という点は、非常に重要です。

はなぱぱ
はなぱぱ

人が足りないときほど、
「誰に頼るか」を間違えないことが、
一番の近道になります。

「全部を一人で回す」発想を捨てる

強いシフトは、

一人ひとりに無理をさせない設計

から生まれます。

主婦層・学生層・副業層それぞれに、

・向いている役割
・無理が出やすい役割

があることを前提に、

役割を分けて組み立てる

ことが、
結果的に一番安定します。

現場の整理
シフトの強さは「人数」ではなく「役割分担」。
誰に、どの役割を任せるかで耐久力は大きく変わります。

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まとめ|主婦層に頼りすぎないシフトが、現場を守る

朝・昼に働いてくれる主婦層は、
店舗運営にとって欠かせない存在です。

時間を守り、責任感を持って働いてくれる。
平常時の現場を、確実に支えてくれています。

ただし、ここまで見てきたように、

その安定に頼りすぎると、
繁忙期や特定のタイミングで一気に崩れる

というリスクも、同時に抱えています。

「辞めない=大丈夫」ではない

朝・昼の主婦層は、

辞めにくい条件

によって定着しているケースが多くあります。

そのため、

・多少きつくても我慢する
・本音を言わずに続ける

という形で、
表面上は安定して見えることも少なくありません。

ですが、

辞めないことと、余裕があることは別

です。

同時に抜ける構造は、必ず起きる

子どもの行事、年末年始、大型連休。

これらはすべて、

毎年、同じ時期に、同じ理由で起こる出来事

です。

想定外ではなく、
構造的に「起きる前提」のものです。

だからこそ、

「その日が来たら何とかする」

ではなく、

「その日が来る前提で、シフトを組む」

必要があります。

はなぱぱ
はなぱぱ

主婦層が悪いわけではありません。
頼りすぎる構造を作っているのが、
現場側なだけです。

学生・副業層を「調整弁」として組み込む

同じ時期に、

学生・副業層は「働きたい側」に回る

という現実があります。

この層を、

・不安定な存在
・つなぎの人材

として扱うのではなく、

繁忙期を支える調整弁

として組み込めるかどうか。

ここが、
シフトの強さを大きく分けます。

強いシフトは「役割分担」でできている

強いシフトとは、

  • 主婦層が平常運転を支え
  • 学生・副業層が波を吸収する

という、

役割が分かれた構造

を持っています。

全員に同じ負担を求めない。
全員に同じ期待をしない。

そのほうが、
結果的に長く、安定して回ります。

最後に
主婦層に頼ること自体は、間違いではありません。
ただし「頼りすぎない設計」にできているか。
そこが、これからの店舗経営の分かれ道になります。

人手不足の時代だからこそ、

「誰を増やすか」より、
「誰に、どの役割を任せるか」

この視点で、
一度シフトを見直してみてください。

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はなぱぱ
はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。

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