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【現場エピソード】雪の日は「売上」ではなく「信頼」をつくる日

hanapapa
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雪の日は、数字だけで見ると厳しい営業日です。 来店客数も減り、店としては「今日は売上が厳しいな…」と思いがち。

しかし実は—— 雪の日こそ、お客様との距離を一番縮められる日。 そして“信頼”という大きな資産を積み上げられる日でもあります。

寒さの中、わざわざ足を運んでくださるお客様に、 「このお店に来てよかった」 と思っていただける対応ができるかどうか—— これが雪の日の営業を分ける最大のポイントです。

はなぱぱ
はなぱぱ

雪の日に来てくださるお客様って、本当にありがたいんです。 だからこそ“売上より、お客様の安心”を優先したい。 その積み重ねが、春以降の信頼や来店に返ってくるんですよね。

この記事では、私が実際の現場で経験してきた 「雪の日に大切にしたい接客」 「仕込みより“安心の準備”を優先する理由」 「雪の日だからこそ見えるチーム力」 について紹介します。

寒い季節、店舗運営で悩む店長・オーナーの方に向けて、 雪の日営業が“チャンスになる理由”を分かりやすくお伝えします。

仕込みは「売上準備」ではなく「安心の準備」

雪の日にこそできること

雪の日は、売上が落ちやすい日と思われがちです。 しかし実際には、「来てくださるお客様の満足度が非常に高い日」でもあります。

寒い中、わざわざ足を運んでくださるお客様に対して、 「ここに来てよかった」と思っていただけるかどうか。 その一点が、雪の日の売場の価値を大きく左右します。

だからこそ、雪の日の仕込みは “売上を伸ばす準備”ではなく、“安心を感じてもらう準備”が大切です。

温かい売場づくりが「見えない信頼」になる

雪の日は来店人数こそ少ないものの、 商品が温かく整っているか、売場がきれいに片付いているか、 その一つひとつが“見えない信頼”としてお客様に伝わります。

  • ホット飲料・中華まん・おでんの出立てを綺麗に保つ
  • 棚を整え、品出しを丁寧に
  • 入口やレジ周りの清潔さを意識する

雪の日だからこそ、こうした“当たり前のこと”が いつも以上に価値を持ちます。

はなぱぱ
はなぱぱ

売上を伸ばすためじゃなく、“お客様をガッカリさせないため”の仕込み。 この気持ちの違いが、翌日の売上まで変えるんです。

雪の日は「安い店」ではなく「安心できる店」が選ばれる

雪の日はほかのお店が閉まっていることも多いぶん、 その日の判断基準は“価格”ではなく“安心感”です。

温かい商品がしっかり揃っていること、 スタッフがてきぱき動いていること、 “この店はちゃんとしている”という空気感が、 お客様の滞在時間を伸ばし、次の来店につながります。

雪の日に大切なのは
✔ 売場の温かさ ✔ 丁寧な補充と前出し ✔ 清潔で落ち着いた雰囲気 ✔ 「ここなら安心」と思える空気感

はなぱぱ
はなぱぱ

さすがにこの天気だと、安い店を探して転々とするのは難しいですよね。 だからこそ“安心できる店”の価値が跳ね上がるんです。

つまり雪の日は、売上こそ落ちても、 “お客様の信頼残高を増やせる重要な1日”です。 その積み重ねが、春以降の売上やリピートに必ず返ってきます。

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声かけは「販売」ではなく「会話」のきっかけ

会話のきっかけ

雪の日はいつもより来店客が少ないぶん、 ひとりのお客様と向き合える“ゆとりの時間”が生まれます。 この時間こそ、売上以上に価値のある瞬間です。

声かけは販売テクニックではなく、 「また来よう」につながる“ご縁づくり”の第一歩。 特に雪の日は、お客様の心が弱っている分、 小さな一言が深く響きやすいのが特徴です。

雪の日の声かけは “心を温める言葉” が効く

接客の目的は、商品を売ることではありません。 「寒い中ありがとうございます」「温かいの揃っていますよ」 その一言によって、 お客様の心に“温度”が生まれることが最も重要です。

声かけはほんの数秒ですが、その数秒が お客様にとって“この店はあったかい”と感じてもらえるきっかけになります。

雪の日に響く一言例
・「寒い中ありがとうございます!」
・「温かい飲み物そろってますよ」
・「気をつけて帰ってくださいね」
・「雪すごいですね、歩きにくくないですか?」

はなぱぱ
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声かけって本当に大事で、“また来ようかな”って気持ちを生むのが雪の日なんです。 少しの言葉と笑顔が、お客様の心を温めるんですよね。

雪の日は“接客トレーニング日”に最適

普段は忙しくて意識しづらい接客も、 雪の日は落ち着いているためスタッフ育成のチャンスになります。

  • 笑顔の練習
  • 丁寧な言葉遣い
  • 「一言添える」接客トレーニング
  • お客様の反応を観察して学ぶ

こうした小さな積み重ねが、 翌日以降の接客レベルに直結していきます。

スタッフ育成の観点では
・忙しい日より落ち着いて接客練習ができる
・声かけの“成功体験”を得やすい
・成功体験は接客自信に変わり、翌日の売上を支える

はなぱぱ
はなぱぱ

京都旅行のとき、急に雨が降ってきて、慌ててコンビニに駆け込んで傘を買ったんです。
その時、店員さんが「急な雨で大変ですね。観光ですか?」って声をかけてくれて…。
びっくりしたけど、そんな些細な一言がすごく心に残りました。
観光地ならではかもしれませんが、声かけって本当に大事なんだなぁと感じました。

一言の声かけが、お客様の“次の来店”をつくる

声かけの本質は「買っていただく」ことではありません。 “また来よう”という気持ちを芽生えさせることです。

雪の日に受ける温かい言葉や丁寧な接客は、 記憶として長く残り、 次の来店、次の季節の売上に必ずつながります。

はなぱぱ
はなぱぱ

売上じゃなくて、“今日は来てくれてありがとう”の気持ち。 それを伝える日が雪の日です。 この積み上げが、春に大きな信頼となって返ってきます。

雪の日の接客は、目に見える数字ではなく “信頼と温度を積み上げる日”。 その価値に気づける店は強く、長く愛される店になります。

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雪の日にこそ見える「チームの成熟度」

チームレベル

雪の日は、店内の空気感がそのままお客様へ伝わる日です。 外が荒れていればいるほど、店の“温かさ”や“落ち着き”が際立ち、 チームとしての成熟度がはっきり見える1日でもあります。

スタッフ同士が自然に分担し、声を掛け合い、 互いの動きを補い合えているか—— 雪の日は、その連携力が数字以上に価値を持ちます。

良いチームは“段取りのよさ”が売場に出る

雪の日の売場が整っている店には、 共通して“段取り上手なスタッフ連携”があります。

  • 仕込み・補充・前出しのタイミングが噛み合っている
  • レジ・品出し・清掃の分担が自然に決まる
  • 状況に応じて役割をスムーズに切り替える

こうした動きは、忙しい日以上に“店の雰囲気”に影響します。 段取りの良さは、お客様に「安心できる店だな」と感じてもらえる 最高のサービスのひとつです。

はなぱぱ
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段取りが整ってる店は、雪の日でも全然バタつかないんですよね。 その落ち着いた空気が、来店してくれたお客様にも伝わるんです。

チームが成熟していると“温かい空気”を保てる

店内の空気は、スタッフの動きや表情で決まります。 特に雪の日は、お客様が店に求めているものは “安心感”と“温かさ”です。

チームが成熟している店舗では、

  • 慌てず落ち着いた声掛けができる
  • すれ違いざまに自然とフォローが入る
  • スタッフの表情が柔らかい

こうした雰囲気は、お店全体の“温度”としてお客様に届き、 「ここに来てよかった」と思っていただける理由になります。

成熟したチームに共通すること
・焦らない ・声が明るい ・作業と接客のバランスが良い ・“気づき”が多くフォローに回れる

スタッフ同士の声かけが、店の雰囲気をつくる

雪の日ほど、スタッフ同士がどう声を掛け合っているかで、 お店全体の空気感が一気に変わります。

「ありがとう」 「このあとフォロー入るね」 「寒いから無理しないでね」 そんな小さな言葉が積み重なると、 売場全体に“ふわっとした温かさ”が生まれます。

その温かさは、お客様が確実に感じ取ります。 人は「空気で買い物する」瞬間があるからです。

はなぱぱ
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雪の日だからって、ただレジ前でぼーっと立っているより、 掃除や品出しをコツコツやってる姿を見せたほうが、 “この店の人たちはちゃんとしてる”って思ってもらえるんですよね。

雪の日は、スタッフ同士の連携・声のトーン・働く姿勢が そのまま“店の魅力”として伝わる特別な日です。 その積み重ねが、やがて“信頼残高”となって返ってきます。

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雪の日エピソード“身をもって学んだ”忘れられない出来事

悲劇の始まり

雪の日といえば、今でも忘れられない出来事があります。 私自身、関東育ちで雪には慣れておらず、雪かきの仕方も歩き方も分からない状態でした。

ある年の大雪の日。 店の前に積もった雪をどうにかしようと、スコップを持って必死に雪かきをしていました。 道路の車道は車が通るたびに雪が溶けていくのですが、 店前の歩道はまったく溶けません。

そこで私は、溶けやすい車道側に少しずつ雪を投げ始めました。 ――これが、大きな間違いでした。

「大丈夫だろう」が生んだ突然の危機

最初は順調で、「この調子ならすぐ片付く」と思っていたのですが、 次第に雪解けの水が流れ込むことに気づかず、 作業を続けてしまったのです。

そのとき、 一台の車がスピードを上げて走ってきて、私に向かって雪解け水を跳ね上げていきました。 全身びしょ濡れ。 靴の中まで冷たい水が入り、作業どころではなくなってしまいました。

凍えるような寒さで、正直「帰りたい」と思うほど。 でもその経験があったおかげで、私はひとつ学びました。

“当たり前の判断”が、雪の日は当たり前じゃない

そのとき身をもって理解したのは、 「車道に雪を投げるのは絶対にダメ」 ということでした。

判断を誤ると、自分やお客様の安全を脅かしてしまう。 雪の日は「普段なら問題ないこと」も、まるで別世界のルールで動いているようなものです。

だからこそ、雪の日の運営では ・安全 ・落ち着き ・丁寧な判断 が、いつも以上に大切になります。

はなぱぱ
はなぱぱ

雪の日は、普段なら“少しの油断”でも大きな危険につながります。 安全な判断ができるかどうかが、店長としての質にそのまま出るんですよね。

この出来事は、辛かったけれど、 雪の日の“優先順位”を学ばせてくれた大切な経験になりました。 今では、店の雪対策にも冷静に取り組めるようになり、スタッフの安全指導にも活かせています。

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まとめ|雪の日は売上ではなく“信頼”を積み上げる日

未来を良くする日

雪の日は、どうしても売上だけを見ると厳しい一日です。 しかし、売上以上に価値のあるもの── それが「信頼」です。

寒い中でも来店してくださるお客様に、 「このお店に来てよかった」と思っていただけるか。 店内の暖かさ、スタッフの声かけ、落ち着いた空気感。 その積み重ねが、雪の日にしか得られない特別な価値になります。

雪の日の成功基準は“売上”ではない

売場の整い具合、スタッフ同士の声かけ、 お客様の足取りが少し軽くなるような温かい雰囲気── こうしたものが雪の日の成功指標です。

雪の日に丁寧な対応をしたお客様は、 必ず暖かくなりはじめた頃にまた来てくれます。 「今日の接客が、春の売上をつくる」 雪の日は、まさにそんな日なのです。

はなぱぱ
はなぱぱ

雪の日って、正直しんどいです。でも “売上が落ちる日”ではなく、 “信頼が積み上がる日”なんですよね。 この意識だけで、現場の空気が一気に良くなります。

明日からできる“雪の日チェックリスト”

✔ 店舗として心がけたいこと
・ホット飲料・中華まん・おでんを丁寧に整える
・前出し・補充・清掃をいつも以上に丁寧に
・「寒い中ありがとうございます」の一言を忘れない
・スタッフ同士の声かけで店内の雰囲気を温める
・危ない作業は無理に行わず“安全”を最優先
雪の日は、店にとってもスタッフにとっても負担の大きい日です。 しかし、そのぶん丁寧に動くことで、 他の日では得られない“お客様とのつながり”を深めることができます。
これから冬本番。 雪の日こそ、店舗とお客様の関係をあたためていく大切なチャンスにしていきましょう。

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はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。

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