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深夜勤務はなぜ敬遠されるのか?時給が高くても選ばれない現場の理由

hanapapa
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「深夜は時給が高いのに、なぜ人が来ないのか」

店舗を運営していると、
一度は必ず出てくる疑問ではないでしょうか。

深夜帯は、
法律上も割増賃金がつき、
条件だけを見れば「お得」に見える時間帯です。

それでも実際には、
深夜のシフトは埋まりにくく、
限られた人に頼らざるを得ない。

この背景には、
単なる「きついから」「大変だから」という一言では片づけられない、
現場で見えている構造的な理由があります。

この記事で分かること

  • 深夜勤務が「選ばれにくくなった」一番の理由
  • 時給が高くても判断されない時代になった背景
  • 「稼ぎたい人」ほど深夜を避ける現実
  • 深夜帯を支えている人が限られる理由
  • 現場として考えたい現実的な向き合い方

無理に人を集めようとする前に、
まずは「なぜ深夜が選ばれないのか」を整理することが、
これからの店舗運営では欠かせません。

はなぱぱ
はなぱぱ

深夜は「条件が悪いから」じゃなくて、
そもそも選ばれにくい構造になってきてるんですよね。

深夜勤務が選ばれにくくなった一番の理由

選ばれない理由

以前は、
「深夜=稼げる」
というイメージが強くありました。

でも最近は、働く側の判断基準が変わっています。

深夜が選ばれにくくなった最大の理由は、
“働き方の選択肢”が増えたことだと感じます。

「同じ時間なら、もっと効率よく稼げる」が当たり前になった

今は、深夜に働かなくても、

  • 日中に高単価の仕事をする
  • 副業やスキマ時間で稼ぐ
  • 成果報酬型の仕事を選ぶ

といった選択肢があります。

その結果、
深夜勤務は

「割増がついても、トータルで割に合わない」

と判断されやすくなりました。

深夜は「生活リズムのコスト」が大きすぎる

深夜勤務が敬遠される理由は、
体力面だけではありません。

実際には、

  • 睡眠リズムが崩れる
  • 翌日の予定に影響が出る
  • 家族・学校との両立が難しくなる

こうした「生活リズムのコスト」が大きく、
時給差だけでは埋められない壁になっています。

はなぱぱ
はなぱぱ

深夜って、
“働く時間”そのものより、
翌日まで引きずるのが一番きついんですよね。

結果として「深夜は割に合わない」と判断されやすい

こうした選択肢の増加と生活コストを総合すると、

深夜勤務は“高時給でも避けたい”

という判断になるケースが増えていると感じます。

深夜の問題は、
「時給が低い」ではなく「選択肢が増えた結果、比較されて負けやすい」という構造です。

次は、ここにつながるもう一つの現実。
「時給だけでは判断されない時代になった」という話を整理します。

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時給だけでは判断されない時代になった

時給だけじゃない

深夜勤務の魅力は、確かに時給の高さです。

ですが実際には、
働く人は「時給だけ」で判断していません。

特に深夜帯は、
生活への影響まで含めて比較される時間帯です。

深夜の割増は“メリット”でもあり“条件”にすぎない

深夜割増があることで、
募集側としては「高時給」を打ち出せます。

ただ、働く側からすると、深夜割増は

「深夜なら当然つく条件」

として見られやすいんです。

つまり、深夜割増だけでは差別化にならず、
結局、他の要素で比較されます。

「睡眠リズム」と「翌日への影響」が大きすぎる

深夜勤務を選ぶかどうかは、
時給よりも、むしろ

翌日の生活に耐えられるか

で決まることが多いです。

例えば、深夜に入ると、

  • 寝る時間がズレる(眠りが浅くなる)
  • 翌日の予定が動きづらくなる
  • 体調を崩しやすくなる

こうした影響が出ます。

「若いうちは平気」でも、
長く続けると、どこかで無理が出やすい。

だからこそ、深夜は敬遠されます。

はなぱぱ
はなぱぱ

深夜は、
勤務が終わってからが本番なんですよね。
体と生活リズムの負担が、時給差を超えてきます。

家族・学校との両立が難しくなる

深夜に働ける人が限られる理由の一つが、
生活環境との両立です。

学生なら授業や実習、
社会人なら本業、
家庭がある人なら家族との時間。

深夜勤務は、これらとぶつかりやすく、
「続ける前提」に立ちづらい。

だからこそ、深夜は

時給が高くても“選ばれない”

という現象が起きます。

深夜勤務は、
「高時給」よりも「生活を壊さないか」で判断される時代です。

次は、もう一歩踏み込んで。
「稼ぎたい人ほど深夜以外を選ぶ」という現実を整理します。

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「稼ぎたい人」は深夜以外を選ぶ現実

稼ぎ方の変化

「稼ぎたいなら深夜だろう」

そう考えるのは、少し前までの感覚かもしれません。

今は、稼ぐ手段そのものが増えています。

その結果として起きているのが、

“稼ぎたい人ほど深夜を選ばない”

という逆転現象です。

深夜を選ばなくても「稼げる」選択肢が増えた

以前は「深夜=時給が高い=稼げる」が分かりやすい道でした。

ですが今は、深夜に入らなくても、

  • 日中に高単価の仕事をする(効率重視)
  • 副業・スキマ時間で稼ぐ(在宅・単発など)
  • 成果報酬型の仕事を選ぶ(頑張りが収入に直結)

といった働き方が選ばれています。

これらは、深夜勤務のように
睡眠リズムを崩さず、翌日も普通に生活できます。

だからこそ、深夜が比較されて不利になります。

「高時給」よりも「トータルの効率」が重視される

深夜の時給が高くても、

  • 翌日が使いものにならない
  • 生活リズムが崩れて体調を崩す
  • 家族・学校・本業とぶつかる

こうした“見えないコスト”があると、
働く側はトータルで「損」と判断します。

今は、
時給の高さより「生活を含めた効率」で選ばれる時代です。

はなぱぱ
はなぱぱ

深夜は「時給だけ見ると良い」んですけど、
翌日まで含めると割に合わないって判断されやすい。
ここが今の現場のリアルです。

結果として「深夜に入る必要がない」人が増えている

こうした選択肢が増えたことで、

“稼ぎたい人ほど深夜を選ばない”

という流れが生まれています。

深夜勤務は、
「稼げる」ではなく、
「仕方なく入る」枠に寄ってきている。

そんな変化を感じます。

次は、深夜帯を支えているのがなぜ限られた層なのか。
「深夜帯を支えているのは限られた層」を整理します。

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深夜帯を支えているのは限られた層

任せなさい

深夜勤務が埋まりにくい理由は、
「深夜が人気がない」だけではありません。

もっと本質的には、

そもそも“深夜に働ける人”が限られている

という現実があります。

深夜に入れる人は、最初から「生活が深夜仕様」になっている

深夜帯を支えているのは、主に次のような層です。

  • 夜勤が本業の人(生活リズムが夜型)
  • 特定の曜日だけ入れる人(固定条件がある)
  • 掛け持ちで働いている人(本業の都合次第)

つまり、深夜は「誰でもできる枠」ではなく、
元々条件が合う人だけが入れる枠なんです。

この層が抜けた瞬間、深夜は一気に崩れる

深夜帯は、少人数で回している店が多いと思います。

そのため、

  • 本業の勤務変更
  • 転職
  • 家庭事情
  • 体調の変化

こうしたことが起きると、
深夜の戦力がごっそり抜けてしまいます。

深夜帯は、
「代わりが利かない時間帯」になりやすい。
ここを前提に組まないと、運営が綱渡りになります。

掛け持ち・副業に頼りすぎると「安定しない」

深夜に入ってくれている掛け持ちの人は、本当に貴重です。

ただし、掛け持ち・副業は構造上、

  • 本業が優先(残業や異動で急に入れなくなる)
  • 繁忙期だけ厚くなりやすい(平常時が薄い)
  • 生活が変わると抜けやすい(長期固定が難しい)

という特徴があります。

はなぱぱ
はなぱぱ

掛け持ちの人は本当にありがたい。
でも、頼りきると
ある日突然“崩れる”のが深夜の怖さです。

だからこそ、深夜帯は

「誰かが何とかしてくれる」ではなく、設計で守る

という考え方が必要になります。

次は、価値観の変化という面で、
「深夜勤務にやりがいを求める人が減っている」話を整理します。

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深夜勤務に「やりがい」を求める人は減っている

やったるでー

深夜勤務が敬遠される理由は、
条件や体力面だけではありません。

現場で強く感じるのは、
働く価値観そのものが変わってきているということです。

「頑張る=正しい」が前提ではなくなった

昔は、

「多少無理してでも働く=立派」

という空気がありました。

でも今は、

  • 無理をしない
  • 続けられる働き方を選ぶ
  • 自分の時間を大切にする

こうした価値観が当たり前になりつつあります。

この流れの中で、深夜勤務はどうしても
「続けにくい働き方」として見られやすくなっています。

深夜は「生活を削る働き方」に見えやすい

深夜勤務は、本人だけでなく、

  • 家族
  • 学校
  • 本業

など、周囲の生活にも影響しやすい時間帯です。

そのため、深夜を選ぶことは

「生活を削って働く」

ように見られやすい。

特に若い世代ほど、
この「削る感覚」を避ける傾向が強いと感じます。

深夜は、
「稼げる」より「生活が崩れる」イメージが先に立ちやすい時間帯です。

“やりがい”よりも「納得できる条件」が求められる

深夜勤務に限らず、今の採用では

「続けられるかどうか」

が最優先になっています。

やりがいは大切ですが、
深夜帯ではそれ以上に、

  • 安全性
  • 負担の少なさ
  • 生活との両立

といった「納得できる条件」が求められます。

はなぱぱ
はなぱぱ

深夜は「頑張れば何とかなる」で集まる時代じゃない。
続けられる設計がないと、どこかで崩れます。

次は、ここまでの話を踏まえた上で、
深夜帯について「努力では解決しない」という現実を整理します。

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深夜の人手不足は「努力」では解決しない

気合じゃない

深夜帯が埋まらないと、
店側としてはどうしても焦ります。

そして現場では、次のような対策に走りがちです。

  • 募集の出し方を変える(文言・媒体・回数)
  • 時給を上げる(深夜手当を厚くする)
  • 店長・社員が気合で埋める

もちろん、まったく意味がないわけではありません。

ただし、深夜勤務が選ばれにくい“構造”がある以上、
努力だけで埋め続けるのは難しいのが現実です。

時給を上げても「続かない」ケースが多い

深夜手当を厚くすると、短期的に入ってくれる人が見つかることがあります。

でも、深夜は

「続けにくい働き方」

であることは変わりません。

結果として、

  • 採用できても定着しない
  • また募集に戻る
  • 現場が疲弊する

という繰り返しになりやすいです。

深夜は「採用できるか」より、
「定着するか」が最大の壁になります。

気合で回すほど、店長と現場が削られる

深夜が埋まらないと、最終的に

「店長(社員)が埋める」

という形になりがちです。

でも、これを続けると、

  • 判断力が落ちる(ミスが増える)
  • 日中の育成・改善が止まる
  • 心身の余裕がなくなり、離職やトラブルの火種になる

という悪循環に入ります。

深夜を守るために、店全体が弱ってしまう。
これは、現場では本当によくあるパターンです。

はなぱぱ
はなぱぱ

深夜を「無理して守る」ほど、
日中の運営が崩れるんですよね。
深夜の穴埋めで、店全体の改善が止まるのが一番痛いです。

深夜は「埋める」より「設計を見直す」領域に入っている

ここまでの内容を踏まえると、深夜帯は

「頑張って埋める」ではなく「無理なく回る設計を作る」

という発想が必要になります。

次は最後に、
現場として考えたい現実的な向き合い方を整理して、記事をまとめます。

現場として考えたい「現実的な向き合い方」

自分を見つめ直してみる

深夜勤務が敬遠されるのは、
個人のやる気の問題ではありません。

社会の生活リズム、働き方の選択肢、価値観の変化。
これらが重なった結果として、深夜は「選ばれにくい」時間帯になっています。

だからこそ、深夜については

「どうやって人を集めるか」だけで戦わない

という発想が必要です。

① 深夜を「前提」にしない設計に寄せる

深夜が埋まらない状態で、
「深夜が回る前提」で仕事量・体制を組むと、必ずどこかで破綻します。

まずは、

  • 深夜が最少人数でも回る仕事量になっているか
  • 深夜に「やらなくていい作業」を持ち込んでいないか
  • 深夜の負担が特定の人に偏っていないか

この整理をするだけで、深夜の難易度は下がります。

深夜は、
「人を増やす」より「仕事を減らす」のほうが現実的なことがあります。

② 「深夜を維持する意味」を一度言語化する

深夜は、埋めること自体が難しい時間帯です。

だからこそ、店舗として

「なぜ深夜を維持するのか」

を一度言語化しておくのが大事です。

  • 地域の役割(生活インフラとして必要)
  • 防犯・安心の観点(灯りが消えない価値)
  • 経営上の必要性(売上・契約・方針)
はなぱぱ
はなぱぱ

深夜を続けるなら、
「続ける理由」を自分の中で明確にしておく。
これがないと、苦しさだけが残ります。

ここが曖昧なままだと、
「何としてでも埋める」だけが目的になり、現場が疲弊します。

③ 深夜は「担える人が限られる」前提で守る

深夜帯は、誰でもできる枠ではありません。

だからこそ、運営としては

「少数の戦力を守る」

視点が必要になります。

  • 深夜の負担を増やしすぎない
  • 急なトラブル時の連絡・判断を明確にする
  • 「一人にしない」フォロー設計を作る

深夜は、
「採用」より「維持」が重要。
今いる深夜戦力を消耗させないことが、結局一番の安定策になります。

まとめ

深夜勤務が敬遠されるのは、時給が低いからではありません。

注意点
  • 働き方の選択肢が増え、比較されて負けやすい
  • 生活リズムのコストが大きい
  • 「稼ぎたい人」ほど深夜を選ばない
  • 深夜を担える人が限られている
  • 努力ではなく“設計”で向き合う領域になっている

深夜を「気合で守る」のではなく、
無理なく回る設計に寄せる

これが、これからの店舗運営に必要な考え方だと感じています。

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はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。

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