【コンビニ開業】釣銭準備金はいくら?現金比率7割のレジ内セットと予備両替金|経営ラボ
こんにちは、はなぱぱです。
経営ラボの「7つの数字」シリーズの①が初期費用記事の深堀りになります。
コンビニの場合、この初期費用で一番やらかしやすいのが、設備よりも“現金(釣銭)”です。
この記事でやること
- 初期費用の中でも「釣銭(レジ内)」と「予備両替金(追い銭)」を具体金種で固める
- 立地(オフィス街/郊外)とピーク(朝・昼・夕)でどう調整するかを言語化する
- 開店後に崩れないための運用ルールまで決める

釣銭って経費じゃないのに、資金としてはガッツリ固定されます。ここをナメると「開店初日」から現場が詰まります。

初期費用は「回収するお金」と「寝るお金」に分ける(コンビニはここが重要)
コンビニの初期費用は、性質の違うお金が混ざると判断がブレます。
私は最初に、必ずこの2つに分けます。
✅ 分け方(はなぱぱ式)
- A:回収すべき投資(利益で回収していく)
- B:開店時に必要で“寝るお金”(釣銭・両替金など、現場を回すための現金)
今回の記事の主役はBです。

見積書に出てこないお金ほど、開店直後に効きます。
「釣銭が足りない」は利益の話じゃなく、オペ事故です。
現金比率7割の店で起きること|足りなくなる金種が決まってる
現金比率が7割を超えると、釣銭の崩れ方には“クセ”が出ます。
なので最初から、足りなくなりやすい金種を“決め打ち”で押さえます。
✅ 不足しやすい金種(優先順位)
- 5,000円札
- 100円硬貨
- 10円硬貨
- 1円硬貨

「5,000円/100円/10円/1円」だけは、放っておくと必ず薄くなります。
ここを守れる店は、レジが強いです。
【レジ内】釣銭の基準セット
- レジ内は目安として
- 5,000円札:4〜6枚
- 1,000円札:30枚以上
- 500円玉:10枚以上
- 100円玉以下:各50枚くらい
✅ レジ内は「基準に戻す」ためのセット
その場しのぎで崩し続けると、ピークで詰まります。
だから基準セットを固定して、常にそこへ戻すのが正解です。
レジ内・基準セット(例:73,300円)
| 金種 | 枚数 | 金額 | メモ |
|---|---|---|---|
| 5,000円札 | 5枚(4〜6で調整) | 25,000円 | 不足しやすい主役 |
| 1,000円札 | 35枚(30以上推奨) | 35,000円 | お釣りの土台 |
| 500円硬貨 | 10枚(10以上推奨) | 5,000円 | 硬貨の要 |
| 100円硬貨 | 50枚 | 5,000円 | 消える代表格 |
| 50円硬貨 | 50枚 | 2,500円 | 不足しやすい日がある |
| 10円硬貨 | 50枚 | 500円 | 消える代表格 |
| 5円硬貨 | 50枚 | 250円 | 保険 |
| 1円硬貨 | 50枚 | 50円 | 消える代表格 |
| 合計 | 73,300円 | 10,000円札なし | |

ここで大事なのは「金額」より基準を決めて固定すること。
基準がある店は、ピーク前に戻せます。
【店全体】予備の両替金(追い銭)は「不足金種に寄せて」作る
レジ内が「固定の基準セット」なら、予備両替金(追い銭)は回復用のタンクです。
✅ 予備両替金の目的
- レジ内の基準セットが崩れたら、すぐ基準に戻す
- 不足しやすい金種をピンポイントで補充する
特に不足しやすいのが
- 5,000円
- 100円/10円/1円
でしたね。ここに予備を寄せるのが正解です。
予備両替金(例:10万円を作るなら)
※「枚数」は店のクセで変わるので、ここは思想(寄せ方)として置きます。

予備は「なんとなく10万円」じゃなくて、
消える金種に寄せると効き方が全然変わります。
立地とピークで「釣銭の消え方」は変わる|オフィス街/郊外の調整
オフィス街(ピーク:早朝・昼)
✅ オフィス街の特徴
- キャッシュレス比率は上がりやすい
- でもピークが短時間で強く、釣銭が一気に崩れる
- 収納代行:1人が大量に持ってくるケースもある
- セルフレジ含めてレジ台数が多い傾向(売上次第)
郊外・住宅街(ピーク:夕方が強いことが多い)
✅ 郊外・住宅街の特徴
- 高齢者層が増えると現金比率が高まりやすい
- 硬貨が手間で紙幣払い → 店が硬貨を吐く → 硬貨が足りなくなる
- 収納代行:少量×多人数の形になりやすい

「オフィス街=キャッシュレスだから釣銭いらない」じゃないです。
ピークで一気に崩れるので、戻す仕組みがあるかが勝負です。
釣銭を崩さない運用ルール|「基準」と「しきい値」を決める
釣銭は、金額より運用が9割です。
ここを決めておくと、開店後が一気にラクになります。
✅ 決めることは2つだけ
- ① レジ内の基準セット(このページの73,300円など)
- ② 補充のしきい値(どこまで減ったら戻すか)
しきい値(例)
「不足しやすい金種」に寄せた、実務向けの例です。
- 5,000円札:2枚を切ったら補充して基準へ戻す
- 100円硬貨:20枚を切ったら補充して基準へ戻す
- 10円硬貨:20枚を切ったら補充して基準へ戻す
- 1円硬貨:20枚を切ったら補充して基準へ戻す

釣銭の管理って「正しさ」じゃなくて、再現性なんですよね。
誰がやっても基準に戻せる。これが強い店です。
忘れがちな初期費用:労働保険料(概算)と設備の釣銭(コピー機など)
釣銭以外にも、コンビニの初期費用で「後から来て痛い」ものがあります。
労働保険料(概算・見込み)
✅ ここで言いたいこと
制度の暗記じゃなく、開業直後に“まとまった支払いが出る可能性”を初期費用に入れておくことです。
- 開業直後は売上が安定しない
- 人件費は先に出る
- そこに手続き系の支払いが重なると資金繰りが苦しくなる
設備の釣銭(コピー機など)
コピー機などで現金が絡む場合、釣銭の持ち方は契約形態で変わります。

「釣銭」って、レジだけじゃないんですよね。
設備側も店舗負担なら、初期費用に入れておかないとズレます。

まとめ|コンビニの初期費用は「釣銭設計」ができた時点で勝ち
✅ 今日の結論
- 初期費用はA(回収する投資)とB(寝るお金)に分ける
- レジ内の基準セット(例:73,300円)を固定して、常にそこへ戻す
- 不足しやすいのは5,000円/100円/10円/1円 → 予備両替金はここに寄せる
- 立地差の本質は「比率」よりピーク前に戻す運用
迷ったときは「初期費用」に戻って、現金(釣銭)が足りてるかを見直すと、判断が一気に落ち着きます。

また迷ったら、ここに戻ってきてください。
「釣銭がある」だけで、現場のストレスが全然違います。
