粗利率が落ちる3つの原因|値引き・ロス・ミックスを点検するチェック表(コンビニ版)|経営ラボ
こんにちは、はなぱぱです。
「利益率(粗利率)」の記事の続きとして、今回は補足記事です。
現場でよくあるのがこれ。
- 売上はそんなに変わってないのに、なぜか利益が残らない
- 忙しくなったのに、粗利が薄い気がする
- 「どこが悪いのか」が分からず、対策が打てない

粗利率が落ちたとき、原因って実はだいたい決まってます。
それを「値引き・ロス・ミックス」の3つに分けて点検すると、打ち手が迷わなくなります。

粗利率が落ちると、何が起きる?(まず現実を知る)
粗利率が1%落ちるって、数字の見た目以上に痛いです。
だから粗利率は「売上の後に見る数字」ではなく、売上と同じくらい先に見る数字になります。
結論:粗利率が落ちる原因は、ほぼ3つに分けられる
粗利率が落ちたとき、まずはこの3つに分けます。
✅ 粗利率が落ちる3大原因
- 値引き(見切り・割引)が増えた
- ロスが増えた(廃棄・破損・期限切れ・誤発注・盗難など)
- ミックスが変わった(低粗利商品が増えた/高粗利商品が欠品してる)
原因①:値引き(見切り)が増えて、粗利が直接削られている
値引きは、粗利をそのまま削ります。ここが分かりやすくて強い。

値引き=粗利の直接ダメージ
(売上は立つのに、粗利が残らないの典型)
値引きで粗利率が落ちる「あるある」
- “なんとなく”早めに値引きしている(タイミングが早い)
- 値引き幅が固定されていない(毎回バラバラ)
- 担当者によって判断が違う(店の基準がない)
- 値引きの「目的」が曖昧(廃棄回避なのか、回転なのか)
値引きが粗利率を落とす(数字の体感例)
✅ 例:月商1,500万円/粗利率30%の店
- 粗利:450万円(1,500万×30%)
- 今月、値引き(回収できなかった粗利相当)が20万円増えた
- 粗利:450万−20万=430万円
- 粗利率:430万÷1,500万=28.67%(約1.33ptダウン)
たった20万円でも、粗利率は目に見えて落ちます。
チェック表:値引きで粗利率が落ちてないか?

値引きは「現場が優しい人」ほど早く、広くやりがちです。
だからこそ、ルールを先に決めて、判断をラクにしておくのが正解です。
原因②:ロスが増えて、粗利が“見えないところ”で減っている
ロスは廃棄だけじゃありません。コンビニ現場だと、だいたいここが混ざります。
✅ ロスに入るもの(例)
- 廃棄(期限切れ)
- 破損・汚損(落下、潰れ、液漏れなど)
- 誤発注・入れすぎ(売れない量・ズレた量)
- 管理ミス(温度帯、先入れ先出し、棚の死に筋)
- 不明ロス(棚差、盗難、レジ差など)
ロスで粗利率が落ちる「あるある」
- 廃棄は見ているのに、破損・棚差がノーカウント
- 忙しくて先入れ先出しが崩れる
- 発注担当が固定されず、ズレが積み上がる
- 売場変更や季節変わり目で「死に筋」が増える
チェック表:ロスが増えてないか?(現場ルール点検)
ロスは「原因が特定できる」と半分解決します。

原因③:ミックスが変わって、低粗利寄りになっている(欠品もここ)
粗利率が落ちる原因で、意外と見落とされるのが「ミックス」です。
✅ ミックスとは?(超ざっくり)
売れた商品の組み合わせのこと。
同じ売上でも、売れた内容が変わると粗利率は変わります。
ミックスで粗利率が落ちる「あるある」
- 高粗利の主力が欠品していて、低粗利側で売上を作っている
- 客層・時間帯の変化で、売れるカテゴリが変わった
- キャンペーンや企画で、特定カテゴリに偏った
- 売場の見せ方が崩れて、ついで買いが減っている
チェック表:ミックスの崩れ(欠品含む)点検

ミックスの問題は「売上はあるのに利益が薄い」になりやすいです。
だから、粗利率が落ちたら欠品と売場も疑うと早いです。
粗利率が落ちたときの「10分診断フロー」(これだけやれば迷わない)
✅ 10分診断の順番
- 値引き総額が増えてないか?(まずここ)
- 値引きが増えてないなら、ロス(廃棄+不明ロス)を疑う
- それでも違うなら、ミックス(欠品・売場・客層変化)を見る
週1で回る「粗利率チェック表」(テンプレ)
粗利率は、月1だと遅いです。週1(できれば週2)で見ると、崩れた瞬間に戻せます。
| 項目 | 今週 | 先週 | コメント(原因の当たり) |
|---|---|---|---|
| 粗利率 | % | % | 値引き?ロス?ミックス? |
| 値引き総額 | 円 | 円 | 増えてたら原因①濃厚 |
| 廃棄+ロス | 円 | 円 | 増えてたら原因②濃厚 |
| 欠品(体感) | 多/中/少 | 多/中/少 | 多いなら原因③濃厚 |
| 特記事項 | 天候/イベント/売場変更/人手不足 など | ||

この表、完璧に埋めなくてOKです。
大事なのは「粗利率が落ちた瞬間に、原因の当たりを付ける」ことです。
よくある落とし穴:粗利率が落ちたときにやりがちなNG
粗利率が落ちたら、まずはこの記事の順番で「主犯」を特定してから動くのが安全です。
まとめ|粗利率は「正解探し」じゃなく、原因を分けると改善が早い
✅ 今日のまとめ
- 粗利率が落ちる原因は、ほぼ値引き・ロス・ミックスの3つ
- 粗利率が落ちたら、まず値引き総額→次にロス→最後にミックスの順で点検
- 週1のチェック表で「崩れた瞬間」に戻すと、店が強くなる




