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灯油の取引価格が1カ月で2割高|それでもコンビニで先に動くのは、カップ麺とスープ——店内18〜20℃、「少しあったまっていっていい?」と言われる冬の入口【現役オーナー】

hanapapa
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灯油が、冬を待たずに上がり始めました。業者間で取引される灯油の値段は、1カ月で2割以上上がった、と日本経済新聞が報じています。ガソリンや軽油はほぼ横ばいなのに、灯油だけが急に上がった。北海道では、生協の配達灯油が1リットル159円と、過去最高を更新しました。

では、コンビニのレジでは何が起きているのか。正直に書くと、灯油の値上がりは、まだ売上の数字には出ていません。全国の給油所の店頭価格も、8月末からほとんど動いていない。先に動いているのは、お客様との会話です。ストーブを使っている年配のお客様と、灯油の話になる。公共料金などの支払いに来られたときには、「高いよねー」という話になる。

そして、冬の入口の売場は、灯油の値段とは関係なく、いつもの順番で動きます。カップ麺とスープが最初に動き出し、冷やし麺は真っ先に切る。カイロは、9月のはじめから並べています。

もうひとつ、冬のコンビニには、少し意外な役割があります。「少しあったまっていっていい?」と、声をかけられることがあるのです。店内は18〜20℃。冷ケースに囲まれた店の暖房には、いたちごっこの事情もあります。灯油高の冬の入口で、店から見えていることを書きます。

  • ニュース——灯油だけが、急に上がった
  • 店頭は、まだ横ばい——動き始めたのは寒い地域から
  • 灯油の値上がりは、まず会話に出る
  • 冬の入口で先に動くのは、カップ麺とスープ
  • カイロは9月のはじめから——仕事中も、帰ってからも
  • 「少しあったまっていっていい?」——夏の涼みどころは、冬の温まりどころ
  • 店内は18〜20℃——冷ケースに囲まれた店の、暖房のいたちごっこ

※灯油の業者間の価格、在庫、生産、生協の値上げは2026年10月11日の日本経済新聞の報道、店頭価格は資源エネルギー庁の石油製品価格調査(2026年10月7日公表分と週次の過去データ)、補助の支給単価は同庁の燃料油価格の支援策のページに基づきます。店の話は、私の店での実感です。2026年10月11日時点の情報です。


本記事の位置づけ|季節と売場シリーズの「冬の入口——灯油高は、まだ会話の中にある」の時事記事

本記事は、業者間で取引される灯油の価格が1カ月で2割以上上がったニュース(在庫と生産の少なさ・寒い地域の家計と農家への打撃)・全国の店頭はまだ横ばいで、北海道から動き始めたこと・店頭の値段に入っている国の補助・灯油の値上がりがまず会話に出ること・冬の入口で先に動くカップ麺とスープ・9月のはじめから並べるカイロ・「少しあったまっていっていい?」と温まりに寄る人・冷ケースに囲まれた店の暖房のいたちごっこを、現役オーナーの店での実感で整理した記事です。「37日の雨で売れたのは、傘ではなく缶詰だった」で書いた、値上がりのニュースはそのままコンビニの売れ方には来ない、という話の続きとして、冬の入口の店を読む記事で、以下の関連記事とあわせて読むと、値上がりのニュースに振り回されずに冬の売場と店の暖房を整える視点が揃います。

🍜 冬の入口の売場

🔌 店の暖房と、電気代

🗣️ 値上がりと、レジの声

「冬の入口の売場 → 店の暖房と、電気代 → 値上がりと、レジの声」の順で読むと、値上がりのニュースに振り回されず、気温で冬の売場を組み、店の暖房も整える視点が身につきます。

🎥 この記事の要点を動画にまとめました(音声解説つき)。結論から知りたい方はまずこちらをどうぞ。

🎧 もっと深く:対話型の音声解説(約18分)
この記事をもとにAIが対話形式で深掘りした音声です(Gemini Notebook〈旧NotebookLM〉で生成)。運転中や作業中の「ながら聞き」にどうぞ。

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第1章:ニュース——灯油だけが、急に上がった

冬を待たずに

日本経済新聞(10月11日)によると、業者間で取引される灯油の価格(京浜のスポット価格)は1リットル134円で、8月末より25%高くなりました。ガソリンや軽油がほぼ横ばいのなかで、灯油だけが急に上がっています。

項目数字
業者間の灯油の価格(京浜のスポット価格)1リットル134円。8月末より25%高い
ガソリン・軽油ほぼ横ばい
灯油の在庫(8月末)前年より17%少ない
灯油の生産量(8月)前年より34%少ない
海外の灯油の相場(シンガポール)1バレル183ドル。8月末より22%高い
北海道の生協の配達灯油10月1日に一律15円上げ、札幌で1リットル159円(過去最高)
宮城の生協の灯油18リットルあたり396円の値上げ

※数字はいずれも2026年10月11日の日本経済新聞の報道に基づきます。

なぜ、灯油だけなのか

背景は、中東情勢による国際的な石油製品の値上がりです。海外の相場が高すぎて、輸入では採算が合わない。国内の在庫も生産も少ない。冬の需要期を前に、供給が足りなくなるのではないかという警戒が、値段を押し上げています。系列の給油所への出荷に上限を設けた元売りもあり、販売会社や給油所は、冬を待たずに早めの確保に動いているそうです。

北海道の生協は、仕入れが急に上がって、値上げをしても逆ざやになっていると伝えられています。年内に1リットル190円前後まで上がるのは避けられない、という見方も報じられました。打撃は、寒い地域の家計と、ハウスの暖房に灯油を使う農家に集中しています。イチゴやチューリップの産地では、上がった分を値段に乗せられず、生産を縮める動きも出始めているそうです。


第2章:店頭は、まだ横ばい——動き始めたのは寒い地域から

全国の店頭は、8月末から19円

業者間の値段が2割上がっても、全国の給油所の店頭価格は、まだほとんど動いていません。資源エネルギー庁の調査で、灯油18リットルの店頭価格を並べると、次のとおりです。

調査日全国(18リットル)北海道(18リットル)
2025年10月6日(前年の同じ時期)2,229円2,253円
2026年3月16日(全国の過去最高)2,774円2,748円
2026年8月31日2,534円2,622円
2026年9月28日2,538円2,620円
2026年10月5日2,553円2,745円

※資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(給油所の店頭の現金価格・消費税込み)。過去最高は、1990年からの週次の調査で最も高かった値です。

全国の店頭は、8月末から1カ月あまりで19円しか上がっていません。一方、北海道は9月28日からの1週間で125円上がり、3月の最高値(2,748円)とほぼ同じ水準に戻りました。業者間の値上がりは、まず寒い地域から、店頭に出始めています。

それでも、前年より324円高い

ただ、「まだ横ばい」は「安い」という意味ではありません。全国の店頭は、前年の同じ時期より324円高い。全国の過去最高は、今年3月16日の2,774円です。灯油は、この半年あまり、ずっと高い水準が続いています。

店頭の値段には、国の補助が入っている

国は3月19日から、中東情勢を受けた緊急の措置として、ガソリンや軽油、灯油などの値段を抑える補助を出しています。10月8日以降の支給単価は、灯油1リットルあたり42.4円です(資源エネルギー庁)。全国の過去最高だった3月16日は、この補助が始まる直前でした。

店頭の値段は、この補助が入ったうえでの値段です。業者間の値上がりが、これから全国の店頭にどこまで届くかは、冬の寒さと需要しだいだと思います。


第3章:灯油の値上がりは、まず会話に出る

天気の話が、いちばん多い

コンビニのレジでいちばん多い会話は、天気や気温の話です。そして年配のお客様の中には、いまでもストーブを使っているご家庭があります。だから、灯油の話も出ます。

はなぱぱ
はなぱぱ

会話のネタは、天気や気温の話がいちばん多いですね。年配のお客様で、ストーブを使っているご家庭はいまだにあるので、灯油の話なんかも出ます。収納代行の支払いに来られたときなんかは、「高いよねー」みたいな話になります。

「高いよねー」は、支払いのときに出る

公共料金などの支払い(収納代行)は、コンビニのレジの大事な仕事です。収納代行の手数料の記事で仕組みを書きましたが、お客様は請求書を手にして、レジに来られる。請求書を見ながらだと、自然と値段の話になるのだと思います。「高いよねー」は、レジで聞く、いちばん正直な物価の声かもしれません。

売上の数字には、まだ出ない

では、売れ方は変わったか。寒い冬や、電気・ガス代が上がった冬を振り返っても、これといった印象はありません。長雨の記事で、レタスが2.4倍になっても、コンビニの売れ方は動かなかったと書きました。灯油も、いまのところ同じです。灯油の値上がりは、売場ではなく、まず会話に出ています。


第4章:冬の入口で先に動くのは、カップ麺とスープ

9月は、気温で日替わり

冬の入口の売場は、灯油の値段とは関係なく、いつもの順番で動きます。最初に動き出すのは、カップ麺とスープです。

はなぱぱ
はなぱぱ

カップ麺やスープが、最初に動き出します。9月なんかは面白くて、昨日は冷やし麺、今日はカップ麺、明日はまた冷やし麺、みたいに、気温でコロコロ変わるんです。冷やし麺が、真っ先に切り離されるイメージですね。深追いしすぎると、ダメージが大きくなりがちなのが冷やし麺です。

前日との気温差が5℃以上あると、お客様の買い方が変わると書いたことがあります。9月は、その差が毎日のように入れ替わる月です。昨日の数字のまま今日を決めると、外す。前日との差を見て、日ごとに寄せ方を変えるしかありません。

冷やし麺は、真っ先に切る

この夏、うちの店はサンドイッチと冷やし麺で、前年の160%以上を作りました。攻めた商品です。でも秋には、その冷やし麺が真っ先に切り離される。暑い日が戻ると売れるので、つい追いかけたくなります。そこで深追いすると、ダメージが大きくなりがちです。日持ちのしない商品なので、外れた分は値引きや廃棄に回ります。夏に攻めた商品ほど、秋は引き際が肝心です。

この9月は、長雨も重なった

この秋は、長雨もありました。長雨の記事に書いたとおり、9月のカップ麺は前年の105%でした。気温の切り替わりに、雨の日の買い置きが重なった月だったと思います。


第5章:カイロは9月のはじめから——仕事中も、帰ってからも

使う場面が多いから、減りが早い

カイロは、9月のはじめころには並べています。

はなぱぱ
はなぱぱ

寒い冬や、電気やガスの代金が上がった冬でも、売れ方に特にこれといった印象はないんです。ただ、カイロは9月のはじめころには出しますね。仕事中でも帰宅後でも、どちらでも使えるので、消費が激しいような覚えがあります。温かさが持続するもののほうが理にかなっていますけど、そこまで意識して購入している感じは受けないです。

カイロは、仕事中にも、帰ってからにも使えます。使う場面が多いから、減りが早い。冬の売れ筋の記事でも、ホット飲料の近くにカイロを置いたら想像以上に売れた、と書きました。雪の日には、カップ麺やホット飲料と並んで、増やす商品です。

長く温かいものを、選んでいる感じはしない

温かさが長く続くもののほうが、理にかなっている。でも、お客様がそこまで意識して買っている感じは受けません。どれだけ長く温かいかは、パッケージを見比べないと分からない。売場で伝えられることが、まだ残っているのかもしれません。


第6章:「少しあったまっていっていい?」——夏の涼みどころは、冬の温まりどころ

意外と、いる

冬のコンビニには、温まりに寄る人がいます。

はなぱぱ
はなぱぱ

意外といるんですよ。「少しあったまっていっていい?」なんて、声をかけられることも多々あります。夏場に涼んでいく人のほうが、圧倒的に多いですけどね。

猛暑の夏、冷房の効いたコンビニは街の「涼みどころ」になっていると書きました。冬は、その逆があります。外を歩いてきた人が、少しだけ温まっていく。数は夏よりずっと少ないけれど、確かにいます。

暖房費の冬に、増えるのか

家の暖房費が上がる冬に、こうした寄り道が増えるかどうかは、まだ分かりません。答え合わせは、この冬の終わりに、この記事に追記します。


第7章:店内は18〜20℃——冷ケースに囲まれた店の、暖房のいたちごっこ

コンビニの店内は、なぜ冬でも寒いのか

最後は、店そのものの暖房の話です。

はなぱぱ
はなぱぱ

コンビニやスーパーって、構造上どうしても冷ケースに囲まれているから、店内がどんどん冷えていくんですよね。18℃から20℃くらいで、寒すぎない程度にしておかないと、冷やしたい電気と温めたい電気の両方を使うことになって、いたちごっこになるんです。夏場の電気代よりはましですけど、高くなりがちです。

コンビニの売場は、冷蔵や冷凍のケースに囲まれています。飲み物、弁当、サラダ、アイス。扉のないケースからは、冷たい空気が売場に流れ出ます。だから冬は、外が寒いうえに、店の中からも冷えていきます。

温めすぎると、いたちごっこ

暖房を強くすれば、店は温まる。でも、ケースは中を冷やし続けなければなりません。売場を温める電気と、商品を冷やす電気。両方を強くすると、いたちごっこになります。だから、店内は18〜20℃くらい、寒すぎない程度にしておく。

脱炭素・省エネのガイドでも、冬の暖房の設定の目安を18〜20℃とし、電気代の5〜6割を冷蔵・冷凍のケースが、1.5〜2割を空調が占めると整理しました。環境省も、冬の暖房時の室温の目安を20℃としています(ウォームビズ)。

冬の電気代は、夏よりはまし。でも高くなりがち

電気代の記事では、うちの店の電気代を、春は20万円台、夏は一気にプラス20万円と書きました。冬は、夏ほどではありません。でも、温める電気と冷やす電気の両方を使うので、高くなりがちです。店の暖房も電気なので、冬のエネルギーの値段は、店には電気代の形で届きます。


よくある質問(FAQ)

Q1. 灯油は、どれくらい値上がりしているのですか?

業者間で取引される灯油の価格(京浜のスポット価格)は1リットル134円で、8月末より25%高くなりました(日本経済新聞、10月11日)。一方、全国の給油所の店頭価格は、18リットルで2,553円(10月5日)と、8月末の2,534円からほぼ横ばいです。ただし前年の同じ時期(2,229円)より324円高く、北海道では9月28日からの1週間で125円上がりました。

Q2. なぜ、灯油だけが上がっているのですか?

報道によれば、中東情勢による国際的な石油製品の値上がりで、輸入では採算が合わないためです。8月末の在庫は前年より17%少なく、8月の生産量も34%少ない。冬の需要期を前に、供給不足への警戒が値段を押し上げています。ガソリンや軽油は、ほぼ横ばいです。

Q3. 灯油の店頭価格には、国の補助が入っているのですか?

入っています。国は3月19日から、中東情勢を受けた緊急の措置として、燃料油の値段を抑える補助を出しています。10月8日以降の支給単価は、灯油1リットルあたり42.4円です(資源エネルギー庁)。業者間の値上がりが全国の店頭にどこまで届くかは、これからの寒さと需要しだいだと思います。

Q4. 灯油の値上がりで、コンビニの売上は変わりますか?

私の店では、寒い冬や、電気・ガス代が上がった冬を振り返っても、売れ方が変わったという、これといった印象はありません。先に出るのは会話です。ストーブを使っている年配のお客様と灯油の話になったり、公共料金などの支払いのときに「高いよねー」という話になったりします。

Q5. 冬の入口に、コンビニで最初に売れ始めるものは何ですか?

私の店では、カップ麺とスープです。9月は気温で日替わりになり、昨日は冷やし麺、今日はカップ麺、明日はまた冷やし麺、ということが起きます。前日との気温差を見て、日ごとに寄せ方を変えます。

Q6. 冷やし麺は、いつ売場から外すのですか?

秋の入口で、真っ先に切り離す商品です。暑い日が戻ると売れるので追いかけたくなりますが、深追いするとダメージが大きくなりがちです。日持ちのしない商品なので、外れた分は値引きや廃棄に回ります。夏に攻めた商品ほど、秋は引き際が肝心です。

Q7. カイロは、いつから並べるのですか?

私の店では、9月のはじめころから並べます。仕事中にも、帰ってからにも使えるので、消費が激しい商品です。温かさが長く続くもののほうが理にかなっていますが、お客様がそこまで意識して選んでいる感じは受けません。

Q8. 冬のコンビニで、温まっていく人はいますか?

意外といます。「少しあったまっていっていい?」と声をかけられることも、よくあります。ただ、夏に涼んでいく人のほうが、圧倒的に多いです。家の暖房費が上がるこの冬に増えるかどうかは、冬の終わりに追記します。

Q9. コンビニの店内が、冬でも寒いのはなぜですか?

売場が冷蔵や冷凍のケースに囲まれていて、店内がどんどん冷えていくからです。暖房を強くしすぎると、売場を温める電気と商品を冷やす電気の両方を使う、いたちごっこになります。私の店では、18〜20℃くらいで、寒すぎない程度にしています。環境省も、冬の暖房時の室温の目安を20℃としています。

Q10. この記事の情報の出典は?

灯油の業者間の価格、在庫、生産、生協の値上げは2026年10月11日の日本経済新聞の報道、店頭価格は資源エネルギー庁の石油製品価格調査(2026年10月7日公表分と週次の過去データ)、補助の支給単価は同庁の燃料油価格の支援策のページに基づきます。売れ方、会話、カイロ、店内の温度の話は、私の店での実感です。


まとめ:灯油高は、まだ会話の中にある

業者間で取引される灯油の値段が、1カ月で2割以上上がりました。中東情勢による石油製品の値上がりに、在庫と生産の少なさが重なり、北海道では生協の配達灯油が1リットル159円の過去最高です。ただ、全国の給油所の店頭は、18リットル2,553円と、8月末から19円しか動いていません。値上がりは、まず寒い地域から店頭に出始めています。それでも前年よりは324円高く、店頭の値段には国の補助も入っています。コンビニのレジでは、灯油の値上がりは、まだ売上の数字には出ていません。先に出るのは会話です。ストーブを使う年配のお客様との灯油の話、支払いのときの「高いよねー」。冬の入口の売場は、いつもの順番で動きます。カップ麺とスープが最初に動き、9月は気温で日替わり、冷やし麺は真っ先に切る。カイロは9月のはじめから。そして冬のコンビニは、「少しあったまっていっていい?」と言われる、温まりどころでもあります。店内は18〜20℃。冷ケースに囲まれた店で温めすぎると、冷やす電気と温める電気のいたちごっこになる。店には、冬のエネルギーの値段が、電気代の形で届きます。

この記事の要点

  1. 業者間の灯油の価格は1カ月で2割以上高い(京浜のスポットで1リットル134円・8月末より25%高)。ガソリンと軽油はほぼ横ばい
  2. 背景は中東情勢による石油製品の値上がり。8月末の在庫は前年より17%少なく、8月の生産量も34%少ない(報道)
  3. 全国の店頭は18リットル2,553円(10月5日)で、8月末から19円。ただし前年より324円高い
  4. 北海道は1週間で125円上がり、生協の配達は1リットル159円の過去最高。値上がりは寒い地域から
  5. 店頭の値段には国の補助(10月8日以降は灯油1リットルあたり42.4円)が入っている
  6. 灯油の値上がりは、売上より先に会話に出る(ストーブの話、支払いのときの「高いよねー」)
  7. 冬の入口で先に動くのはカップ麺とスープ。9月は気温で日替わり
  8. 冷やし麺は真っ先に切る。深追いするとダメージが大きくなりがち
  9. カイロは9月のはじめから。仕事中にも帰ってからにも使えて、減りが早い
  10. 店内は18〜20℃。冷ケースに囲まれた店で温めすぎると、冷やす電気と温める電気のいたちごっこになる

次のアクション

  • [ ] 前日との気温差を毎日確かめ、カップ麺・スープと冷やし麺の寄せ方を日ごとに決める
  • [ ] 暑い日が戻っても、冷やし麺をどこまで追うかの線を決めておく
  • [ ] カイロを並べ始め、ホット飲料の近くにも置く
  • [ ] 温かさが長く続くカイロとそうでないものの違いが、売場で伝わっているかを見直す
  • [ ] 店内の温度を確かめ、18〜20℃を目安に、温めすぎていないかを見る
  • [ ] 入口の近くや冷ケースの前が、寒くなりすぎていないかを確かめる
  • [ ] 支払いのときの会話で、どんな値上がりが話題になっているかを気にかける

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冬の入口の売場

店の暖房と、電気代

値上がりと、レジの声

参考|公式情報


9月の売場は、毎日少しずつ入れ替わります。昨日の冷やし麺が、今日はカップ麺になる。9月のはじめにカイロを並べると、そこから売場は少しずつ冬に向かいます。

灯油の値段は、まだレジの数字には出ていません。出ているのは、「高いよねー」という声と、「少しあったまっていっていい?」という声です。

店ができることは、いつもと同じです。寒い日に、温かいものを切らさない。温まっていく人を、迎える。18℃から20℃の店で、今年も冬を待っています。

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はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって15年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。
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