経営の基本
PR

【答え合わせ】予測は外れました|7月のプラスは「水1本とトレカ」でできている——中食が戻らない、が次の宿題【現役オーナー】

hanapapa
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

まず、頭を下げるところから始めます。予測は、外れました。

先月の記事で、私はこう書きました。6月に▲3.4%まで落ちた客数は「7月も戻らない」。梅雨が去っても、35.7度の猛暑と高齢のお客様の外出控えが引き継ぐから——と。そして「外れたら外れたで、それも記事にします」とも。

8月20日14時、JFAの7月度統計が発表されました。既存店の来店客数は▲1.5%。▲3.4%から半分戻し、売上高は+0.7%で2ヶ月ぶりのプラスです。6月の急落は、梅雨・台風による単月の天候要因だった——協会の説明が、正しかった。約束どおり、外れを記録します。当てたときだけ胸を張る定点観測に、価値はないので。

ただ——ここからが、この記事の本題です。数字は戻りました。でも、レジから見えた「回復の中身」が、どうにも引っかかるのです。

客数を戻したのは、水1本の来店でした。単価を作ったのは、予報にない豪雨で売れた傘と、ポケモンカードの入荷日と、推し活キャンペーンのヒットでした。そして——弁当・おにぎりといった中食には、依然として伸びがありません。業界統計も同じことを言っています。プラスを作ったのは非食品+3.2%とサービス+4.8%。本業の日配食品は、▲0.2%とマイナスに転落しました。

数字は戻った。でも、土俵は戻っていない。 月次定点観測の第2回は、この違和感を掘ります。

  • 答え合わせ——何を外し、何は外していなかったか
  • 7月の数字の中身——「おもちゃと日用品で作ったプラス」
  • 客数回復の正体——水1本の来店
  • 単価を作ったのは、偶発とヒットだった
  • 本来の土俵に、戻っていない——中食の沈黙
  • 「単価で埋める構図」の残り時間——次回9月24日

※統計はJFAコンビニエンスストア統計調査月報2026年7月度(8月20日発表)に基づきます。自店の観察は私の店での実感です。2026年8月20日時点。


本記事の位置づけ|売上構造シリーズの「JFA 7月度統計・答え合わせ編」の定点観測記事

本記事は、+0.7%回復の中身(玩具・日用品・偶発ヒット)・水1本の来店・中食が戻らない構造・単価で埋める構図の残り時間を、レジの実感と統計で整理した解説記事です。前回の予測記事の答え合わせ編(予測は外れました)で、シリーズの原点は「客数減を客単価で支える時代の終わり」です。

📈 月次定点観測

🧺 「かごの中身」を読む

🎲 偶発と実力を分ける

「月次定点観測 → かごの中身 → 偶発と実力」の順で読むと、プラスの数字を鵜呑みにせず中身で判断する視点が身につきます。

スポンサーリンク

第1章:答え合わせ——何を外し、何は外していなかったか

数字の確認

まず7月度の主要数字です(既存店・前年同月比)。

指標6月7月補足
売上高▲0.1%+0.7%2ヶ月ぶりプラス(1兆489億円)
来店客数▲3.4%▲1.5%13ヶ月連続マイナス
平均客単価+3.4%+2.3%(755.7円)19ヶ月連続プラス、ただし伸びは鈍化

先月の記事で立てた分岐は「客数が▲3%台で定着すれば構造、▲1%台に戻れば天候単月」。答えは▲1%台でした。私の予測は外れ、6月の急落の主因は梅雨・台風だった——これが確定です。

外した理由と、外していなかったこと

外した理由も、正直に分析しておきます。35.7度の効果を、大きく見積もりすぎました。猛暑の外出抑制は確かにあるのでしょうが、6月の急落のうち梅雨・台風の寄与が思っていたよりずっと大きかった。天候要因を「ピークの時間帯に降ったか」で見るべきだと自分で書いておきながら、6月の雨の寄与を軽く見た——皮肉な話です。

一方で、外していなかったこともあります。客数は13ヶ月連続のマイナス。▲1.5%は「回復」ではなく「いつもの水面下に戻った」だけです。1年以上、客数がプラスになっていないという構造は、1ミリも変わっていない。そして客単価の伸びは+3.4%→+2.3%へ鈍りました。「単価で埋める」構図の土台は、静かに細り続けています。ここは第6章で掘ります。


第2章:7月の数字の中身——「おもちゃと日用品で作ったプラス」

プラスを作ったのは、本業ではなかった

売上+0.7%の中身を、商品構成で見ます。ここが今月いちばんの見どころです。

区分構成比前年比6月
日配食品(弁当・おにぎり・カウンター商材など)35.4%▲0.2%+0.3%
加工食品(菓子・飲料・酒・アイスなど)28.5%▲1.4%▲5.0%
非食品(たばこ・日用品・玩具など)31.3%+3.2%+2.1%
サービス(宅配便・チケット・プリペイドなど)4.8%+4.8%+11.6%

プラスを牽引したのは非食品とサービスです。協会の説明では、フェアやクーポン販促が効いて日用品・玩具が好調、揚げ物・デザートも好調——とのこと。

逆に、日配食品が▲0.2%とマイナスに転じました(6月は+0.3%で踏みとどまっていた)。揚げ物・デザートが好調と言われる中での日配マイナス。つまり、カウンター商材の好調の裏で、弁当・おにぎり側がそれ以上に削られている可能性が高い。加工食品も▲5.0%からは戻したものの▲1.4%と、マイナス圏のままです。

一言でまとめれば——7月のプラスは、おもちゃと日用品とサービスで作ったプラス。食事を売る商売としては、ちょっと落ち着かない形です。そしてこの「落ち着かなさ」は、うちのレジの実感と、気味が悪いほど一致していました。


第3章:客数回復の正体——水1本の来店

戻ってきたのは「食事のお客様」ではなかった

7月、うちの店でも客数は戻りました。でも、レジに立っていると分かります。客数の回復を作っているのは、水1本での来店です。

猛暑の中、通勤途中に、外回りの合間に、水を1本だけ買っていく。夏の飲料棚の記事で書いたとおり、真夏の棚の主役は水です。その水が、客数のカウンターを回してくれた。ありがたい話です。ただ——水1本のかごは、当然ながら軽い。客数は戻っても、そのお客様は弁当もデザートも買っていかない。

これは統計の形とぴったり重なります。客数▲1.5%まで戻ったのに、日配は▲0.2%へ沈んだ——戻ってきた客数の中身が「食事のお客様」ではなく「1本のお客様」なら、この2つの数字は矛盾しません。客数という数字は同じでも、かごの中身が違う食事キャンセルの記事で書いた「軽くなる店頭のかご」が、業界統計のレベルで見えている、ということだと思います。

はなぱぱ
はなぱぱ

7月は、水1本での来店などで、客数の回復はあるんですよ。猛暑ですから、水を買いに寄ってくださる。それ自体は本当にありがたい。ただ、レジから見ていると、その客数と「食事を買いに来る客数」は別物なんですよね。数字の上では客数が戻っても、かごの中身が違う。統計で日配がマイナスに転落したのを見て、ああ、うちだけじゃないんだなと思いました。


第4章:単価を作ったのは、偶発とヒットだった

傘・トレカ・推し活

客単価+2.3%のほうも、中身を見てみます。うちの店で7月に単価を押し上げた場面を思い出すと——きれいに3つ、思い当たります

  1. 急な豪雨の傘——予報にない突然の豪雨。傘を持っていない方、折りたたみしか持っていない方が、ビニール傘を買っていく。客単価がポンと跳ねる。雨の日に売れる商品の記事で書いた王道ですが、ポイントは「予報にない」雨ほど傘が売れること。予報が出ていれば、皆さん持って出ますから
  2. ポケモンカードなどの入荷日——トレーディングカードが入荷されると、単価が明確に上がります。1人で数千円の買い物になることも珍しくない
  3. 推し活キャンペーンのヒット——コラボキャンペーンが当たると、対象商品のまとめ買いで単価が上がる

そして気づくわけです。JFAの説明にあった「フェア・クーポン販促で日用品・玩具が好調」——うちのレジで起きていたことと、同じです。業界の+0.7%も、うちの7月も、傘とトレカと推し活でできていた

偶発とヒットは、実力ではない

ここで、白黒ポテチの記事で書いた教訓を思い出します。バズ週の数字は、実力と分けて記録する

予報にない豪雨は、来月も都合よく降ってはくれません。トレカの入荷は配分次第、キャンペーンのヒットは水物です。どれも追い風としてありがたく受け取るべきものですが、再現性のある実力ではない。偶発とヒットで作った+0.7%を「回復」と読んでしまうと、8月の発注も、秋の計画も誤ります。フェアや販促は仕掛けとして大事です(それで玩具が売れるのは立派な仕事です)。ただ、本業の弁当が沈んだままの店で、トレカの好調を「店の回復」と呼ぶのは違う——そういう区別の話です。

はなぱぱ
はなぱぱ

7月の単価アップの場面を思い出すと、急な豪雨で傘が売れた日、ポケモンカードが入荷した日、推し活のキャンペーンがヒットしたパターン——きれいにこの3つなんですよね。予報にない雨だと、皆さん傘を持っていないので、ビニール傘がよく出る。トレカの日は単価が明確に上がります。どれもありがたいんですけど、来月も同じことが起きる保証はどこにもない。実力とは分けて見ないとな、と思っています。


第5章:本来の土俵に、戻っていない——中食の沈黙

「依然、中食に伸びがない」

そして、いちばん大事な話です。水で客数が戻り、傘とトレカで単価が立った7月——その裏で、弁当・おにぎりといった中食には、依然として伸びがありません

だから私は、7月の数字をこう総括しています。本来の土俵に、戻っていない

コンビニの本業は、食事です。日配食品は構成比35.4%の最大カテゴリーで、業界統計の前回記事でも「目的来店の中核・最優先で守る指標」と書きました。その本丸が▲0.2%。おもちゃと日用品が好調でも、食事の棚が静かなままなら、それは「コンビニが回復した」のではなく「コンビニで別のものが売れた」にすぎません。

中食が戻らない理由は、積み上がっている

なぜ中食が戻らないのか。この数ヶ月書いてきたことが、そのまま積み上がっています。

  • 値上げが変えた買い方——おにぎりの記事で書いた「戻ったのは金額だけで、購入点数は増えていない」。100円のおにぎりを2つ、の気軽さは帰っていない
  • 食の再設計——食事キャンセルの記事の、バナナとサラダチキンの500円未満のかご。「一食まるごと」の需要そのものが細っている
  • 昼の主戦場の変化——外食の記事で書いた、12時台に100人来ても客単価400円という現実
  • 米価下落の内食回帰——5キロ3,000円が見えて、家で炊く人が増えれば、中食は削られる

つまり中食の沈黙は、7月に始まった話ではなく、天候のノイズの下でずっと続いてきた構造です。6月の急落は天候でした。でも、天候が晴れても中食は晴れない——ここが、今回の答え合わせで確認できた、いちばん重い事実だと思います。

はなぱぱ
はなぱぱ

客数は水で戻って、単価は傘やトレカで立って——でも、依然として中食関係に伸びがないんです。だから、本来の土俵に戻っていないと思っています。コンビニの本業は、やっぱり食事なので。おもちゃが売れた月に「回復した」とは、ちょっと言えないんですよね。弁当とおにぎりの棚が戻ってきたときに、初めて「戻った」と言いたいなと。


第6章:「単価で埋める構図」の残り時間——次回9月24日

単価の伸びが、細り始めた

最後に、もうひとつの静かな変化を。客単価の伸びは+3.4%(6月)→+2.3%(7月)に鈍りました。19ヶ月連続プラスという見出しの裏で、月ごとの伸び幅は明らかに細っています。

ここで、シンプルな算数をひとつ。客数が▲1.5%で推移するなら、売上を前年並みに保つには、客単価が+1.5%以上伸び続ける必要があります。いまは+2.3%なので、まだ余裕がある。でも——値上げによる単価上昇が一巡しつつあるなら、この伸びはさらに細っていきます。

つまり、注目すべき閾値はこうです。

客単価の伸びが、客数の落ち幅(いま▲1.5%)を下回った月——それが、次の「16ヶ月ぶり」になる。

何ヶ月後、と当てにいくことはもうしません(予測は先月外したばかりなので)。でも、見るべき線は引けます。毎月、単価の伸びと客数の落ち幅の「差」を見る。6月はその差がゼロを割って▲0.1%になった。7月は+0.8ポイントに開いた。この差が縮んでいくようなら、単価で埋める時代の終わりが、数字で近づいてくる——最初にそう書いた記事の答え合わせは、まだ続いているのです。

店の構え——中食を、最優先で見る

実務の結論は、シンプルです。

  1. 自店の7月を「客数」でなく「かごの中身」で振り返る——客数が戻っていても、日配の数量はどうだったか。チェックリストの4項目のうち、日配±0%の攻防を最優先で見る
  2. 偶発とヒットの売上に、印をつけておく——豪雨の日、トレカ入荷日、キャンペーンのヒット。その日の数字は「実力のベースライン」と分けて記録する。8月の発注をその数字で組まない
  3. 中食の棚を、諦めない——値頃品を切らさない(おにぎりの記事)、昼の「軽く済ませる」需要の受け皿を整える(食事キャンセルの記事)。土俵が戻らないなら、土俵の形に合わせて構えを変える

次回、8月度の発表は9月24日(木)14時です。見るポイントは2つ——日配食品のマイナスが2ヶ月続くかどうか。そして単価の伸びと客数の落ち幅の「差」が、開くか縮むか。答え合わせは、また必ずやります。外れても、やります。


よくある質問(FAQ)

Q1. 2026年7月のコンビニ統計の要点は?

JFA統計(8月20日発表)で、既存店売上高は+0.7%(1兆489億円)と2ヶ月ぶりのプラス。来店客数は▲1.5%(13ヶ月連続マイナス)、平均客単価は+2.3%の755.7円(19ヶ月連続プラス)でした。フェア・クーポン販促により日用品・玩具、揚げ物・デザートが好調と説明されています。

Q2. 先月の「7月は戻らない」という予測はどうなりましたか?

外れました。客数は▲3.4%から▲1.5%へ半分戻し、6月の急落は梅雨・台風による単月の天候要因だったことが裏づけられました。猛暑(35.7度の消費分岐)の影響を大きく見積もりすぎたのが敗因です。ただし客数13ヶ月連続マイナスという水面下の構造は変わっておらず、そこは外していなかったと考えています。

Q3. 売上がプラスなのに、何が問題なのですか?

プラスの中身です。牽引したのは非食品+3.2%とサービス+4.8%で、本業である日配食品(弁当・おにぎり・カウンター商材)は▲0.2%とマイナスに転落しました。おもちゃと日用品で作ったプラスは、食事を売る商売の回復とは言えない——「数字は戻ったが、土俵は戻っていない」というのが本記事の見立てです。

Q4. 「水1本の来店」とは、どういう意味ですか?

猛暑で水だけを買いに来店されるお客様が増え、客数のカウンターは回る一方、かごは軽い——という現場観察です。客数▲1.5%まで戻ったのに日配が▲0.2%へ沈んだ統計と、この「戻った客数の中身が食事のお客様ではない」という実感は、矛盾なく重なります。

Q5. 客単価はなぜ上がったのですか?

私の店の実感では、①予報にない急な豪雨でのビニール傘(予報がない雨ほど傘は売れます)②ポケモンカードなどトレーディングカードの入荷日③推し活キャンペーンのヒット——の3つが単価を押し上げました。業界の「玩具・日用品が好調」という説明とも一致します。ただしどれも再現性のある実力ではなく、偶発とヒットです。

Q6. 偶発的な売上は、どう扱えばいいのですか?

ありがたく受け取りつつ、実力のベースラインと分けて記録します。豪雨の日・トレカ入荷日・キャンペーンヒットの日の数字に印をつけ、翌月の発注や計画をその数字で組まないことです。バズ週の数字を実力と読み違えると発注を誤る、という白黒ポテチの教訓と同じです。

Q7. 中食(弁当・おにぎり)は、なぜ戻らないのですか?

単月の理由ではなく構造が積み上がっています。値上げで「気軽に2つ買う」買い方が消えたこと、食の軽量化(バナナ・サラダチキン型のかご)、昼の客単価400円という主戦場の変化、米価下落による内食回帰の芽——天候が晴れても中食は晴れない、というのが7月の確認事項でした。

Q8. 「単価で埋める構図の残り時間」とは?

客数が▲1.5%で推移する場合、売上維持には客単価+1.5%以上の伸びが必要です。単価の伸びは+3.4%→+2.3%と鈍っており、値上げ効果が一巡すればさらに細ります。「単価の伸びが客数の落ち幅を下回った月が、次の前年割れになる」——この差(7月は+0.8ポイント)を毎月見るのが、いちばん正直な定点だと考えています。

Q9. 自店では何を確認すればいいですか?

①客数でなく「かごの中身」で7月を振り返る(日配の数量が最優先)②業界4指標(客数▲1.5%・単価+2.3%・加工▲1.4%・日配▲0.2%)と自店を突き合わせる③偶発とヒットの日に印をつけ、実力と分けて8月の発注を組む——の3点です。日配のマイナスが自店でも2ヶ月続くようなら、値頃品の欠品と昼の受け皿を重点的に点検してください。

Q10. 次の統計はいつですか?

8月度が2026年9月24日(木)14時に発表されます。見るポイントは、日配食品のマイナスが2ヶ月続くかどうかと、客単価の伸びと客数の落ち幅の「差」が開くか縮むか。この記事は月次定点観測の第2回で、次回も答え合わせを行います(本記事は2026年8月20日時点・JFA統計調査月報に基づきます)。


まとめ:数字は戻った。土俵は戻っていない

予測は外れました。7月の客数は▲1.5%へ半分戻し、売上は+0.7%と2ヶ月ぶりのプラス——6月の急落は天候の単月要因で、猛暑の影響を私は大きく見積もりすぎていました。外れは記録します。ただし、客数は13ヶ月連続マイナスで水面下は不変。そしてプラスの中身は、非食品+3.2%とサービス+4.8%——うちのレジで言えば、水1本の来店が客数を回し、予報にない豪雨の傘とトレカの入荷日と推し活のヒットが単価を立てた月でした。その裏で日配食品は▲0.2%とマイナスに転落。中食に伸びはなく、本来の土俵には戻っていません。天候が晴れても、中食は晴れない——値上げが変えた買い方、食の軽量化、内食回帰の芽という構造が、ノイズの下で続いています。単価の伸びは+3.4%→+2.3%へ鈍化し、見るべき閾値は「単価の伸びが客数の落ち幅を下回る月」(7月の差は+0.8ポイント)。店側の構えは、偶発とヒットに印をつけて実力と分け、日配±0%の攻防を最優先で見て、中食の棚を諦めないこと。次回は9月24日14時——答え合わせは、外れても続けます。

この記事の要点

  1. 予測は外れた=客数▲3.4%→▲1.5%へ回復・売上+0.7%(6月の急落は天候の単月要因)
  2. 敗因は猛暑(35.7度)の影響の過大評価。ただし客数13ヶ月連続マイナスの水面下は不変
  3. プラスの中身は非食品+3.2%とサービス+4.8%=「おもちゃと日用品で作ったプラス」
  4. 日配食品は▲0.2%とマイナス転落=揚げ物好調の裏で弁当・おにぎりが削られている
  5. 客数回復の正体は「水1本の来店」=カウンターは回るが、かごは軽い
  6. 単価を立てたのは偶発とヒット(予報にない豪雨の傘・トレカ入荷・推し活)=再現性なし
  7. 偶発の日に印をつけ、実力のベースラインと分けて記録する(発注を誤らないため)
  8. 中食の沈黙は構造(値上げ後の買い方・食の軽量化・内食回帰)=天候が晴れても中食は晴れない
  9. 閾値=「単価の伸びが客数の落ち幅を下回る月」が次の前年割れ(7月の差は+0.8pt)
  10. 次回9月24日14時=日配マイナスが2ヶ月続くか、差が開くか縮むかを見る

次のアクション

  • [ ] 自店の7月を「客数」でなく「日配の販売数量」で振り返る
  • [ ] 業界4指標(客数▲1.5%・単価+2.3%・加工▲1.4%・日配▲0.2%)と自店を突き合わせる
  • [ ] 豪雨・トレカ入荷・キャンペーンヒットの日に印をつけ、実力と分けて記録する
  • [ ] 8月の発注を「偶発込みの7月実績」ベースで組んでいないか点検する
  • [ ] 毎月「単価の伸び−客数の落ち幅」の差を記録する定点を作る
  • [ ] 中食の値頃品(海苔なしおにぎり等)の欠品をピーク前に確認する
  • [ ] 昼の「軽く済ませる」需要の受け皿(組み替え食の部品)を点検する
  • [ ] 9月24日14時の8月度発表をカレンダーに入れる

このブログ内の関連記事

月次定点観測

「かごの中身」を読む

偶発と実力を分ける

参考|公式情報


外れた予測を記事にするのは、少し勇気が要ります。でも、レジに立っていると思うのです。予測が当たるかどうかより、何を見て、何を見落としたかを残すことのほうが、次の一手にはずっと効く、と。

7月、うちのレジには水のペットボトルが並び、ある日は突然の雨でビニール傘が飛ぶように売れ、トレカの入荷日には行列ができました。にぎやかな月でした。でも、弁当の棚の前は、静かなままでした。

数字は戻りました。土俵は、まだです。おもちゃの好調に感謝しながら、それでも私たちが最後に見るのは、弁当とおにぎりの棚——コンビニが「食事の店」であり続けられるかどうかの、最前線です。

8月20日、14時。答え合わせをしました。次は9月24日。外れても、続けます。それが定点観測ですから。

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
はなぱぱ愛用品
ABOUT ME
はなぱぱ
はなぱぱ
経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって13年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました