経営の基本
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弁当の配送が1日3便から2便へ・トラック35%減|減ったコストは、どこへ行くのか——売れる数は同じなのに、仕入れと廃棄と欠品が増える【現役オーナー】

hanapapa
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10月6日から、ファミリーマートが中国・四国の約1,200店で、弁当やおにぎりの配送を1日3便から2便に減らしました。午前の2便のうち1便をなくす形で、トラックの運行本数は35%減ります。2便になった店は、北海道や東北などと合わせて全国で約3,200店。関東や中部でも検討しているそうです(日本経済新聞)。セブン-イレブンも、おにぎりの製造を1日3回から2回に減らす取り組みを広げていて、2027年春には全国に広げる計画です。

運転手が足りない。燃料が高い。たくさんの便で少しずつ届けるという、コンビニの土台そのものが、いま作り直されています。

トラックが減り、CO2が減り、荷台のすき間が減る。物流のコストは、確かに減ります。でも、店の目線で読むと、ひとつの問いが残ります。減ったコストは、どこへ行くのか。

私の答えは、こうです。便と便のあいだが長くなると、発注はかなり難しくなる。売れる数は同じなのに、仕入れが増え、廃棄と欠品が両方増える。物流のコストが減った分、店には、読みのリスクが残るのです。

  • ニュース——コンビニの土台が、作り直される
  • 「あと1時間、来ないんですよ」——お客様には関係ない
  • 売れる数は同じなのに、なぜ廃棄と欠品が増えるのか
  • 減ったコストは、どこへ行くのか
  • 人時は減らない。まとまって来るだけ
  • AIのデータがそろうまでは、手で読む

※配送と製造の見直しの内容は、2026年10月6日の日本経済新聞、ファミリーマートの発表(2025年9月・2026年5月・10月)、セブン-イレブンの発表(2026年2月・9月)と報道に基づきます。店の話は、どのチェーンの店にも起こりうることとして、私の経験から書いています。2026年10月6日時点の情報です。


本記事の位置づけ|発注と欠品・廃棄シリーズの「配送の2便化——減ったコストの行き先と、手で読む発注」の時事記事

本記事は、弁当・おにぎりの配送を1日3便から2便にする動き(トラック35%減)と製造回数を減らす動き・多頻度小口配送というコンビニの土台・「あと1時間、来ない」がお客様には関係ないこと・売れる数は同じなのに仕入れと廃棄と欠品が両方増える仕組み・物流のコストが減った分、店に読みのリスクが残るという構図・納品の回数は減っても総量は同じで、まとまって重くなること・AIのデータがそろうまで手で読む発注と、まだ対象ではない店の準備を、現役オーナーがどのチェーンの店にも起こりうることとして整理した記事です。「欠品率の改善と見方」で書いた欠品と廃棄の綱引きが、便が減るとどこまで広がるかを考える記事で、以下の関連記事とあわせて読むと、便と便のあいだを自分の目で読む視点が揃います。

🧮 発注と、読みのリスク

⚖️ 欠品と廃棄のバランス

🚚 人と、物流

「発注と、読みのリスク → 欠品と廃棄のバランス → 人と、物流」の順で読むと、便が減った時間を、自分の目で読んで埋める視点が身につきます。

🎥 この記事の要点を動画にまとめました(音声解説つき)。結論から知りたい方はまずこちらをどうぞ。

🎧 もっと深く:対話型の音声解説(約15分)
この記事をもとにAIが対話形式で深掘りした音声です(Gemini Notebook〈旧NotebookLM〉で生成)。運転中や作業中の「ながら聞き」にどうぞ。

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第1章:ニュース——コンビニの土台が、作り直される

配送と製造の見直し

項目内容
ファミリーマート(2026年10月6日〜)中国・四国の約1,200店で、弁当・おにぎりの配送を1日3便から2便に(午前の2便のうち1便をなくす)。トラックの運行本数35%減、積載率は20ポイント以上向上、CO2は約30%減
ファミリーマート(これまで)2025年9月に北陸の約550店から開始。北海道・新潟・東北と合わせ、2便の店は全国で約3,200店。関東・中部でも検討
ファミリーマートの手当ておにぎりの消費期限を2時間延長(2025年の報道)。発注支援ツールの活用とSVによるサポート(同社の発表)
セブン-イレブンおにぎりなどの製造を1日3回から2回に(深夜便と午後便の分に集約。店への配送回数そのものは変わらない)。2026年2月に北海道の約1,000店で先行し、9月から東北・四国・千葉県の房総エリアの約1,750店へ。2027年春に全国を目指す
背景運転手不足と燃料高。人口減少のなかでの、続けられる物流づくり

「多頻度小口配送」という土台

コンビニは、少しずつ、何度も届けることで成り立ってきました。弁当やおにぎりは、作ってから売れるまでの時間が短い。だから1日に何度も運んで、鮮度を保ち、昼のピークの前に追加し、棚が空かないようにしてきた。この「多頻度小口配送」が、コンビニの便利さの裏側にありました。

その土台が、作り直されています。ファミリーマートは午前の配送を1便減らし、セブン-イレブンは午前便の分の製造をなくして、おにぎりや弁当を深夜便と午後便の2回で届ける形です。人もトラックも足りないなかで、続けるための見直しです。それ自体は、理解できます。問題は、その見直しが、店の中で何を起こすかです。


第2章:「あと1時間、来ないんですよ」——お客様には関係ない

雪の日の「届かない」

便が減ったときに何が起きるかは、実は、店はもう知っています。天気で便が遅れた日です。雪でトラックが来ない。棚が空く。お客様に聞かれる。

はなぱぱ
はなぱぱ

天候によって起きることは「届かない」です。これが起きてしまうと、「おにぎりないの?」「雪でトラックが来ないんですよ」となる。事情は事情ですけど、お客様からしたら関係ないですからね。2便になっても同じことで、「おにぎりないの?」「2便体制になったので、あと1時間来ないんですよ」と答えることになる。これも、お客様からしたら関係ない話です。

「届かない時間」が、毎日の予定になる

雪の日は、年に何度かの例外でした。2便になると、届かない時間が、毎日の予定に組み込まれる。昼のピークの前に届いていた便がなくなれば、その時間帯は、朝の便で残したものだけで乗り切ることになります。

運転手さんが足りない事情は、よく分かります。配送ドライバーへの気遣いの話も書いてきました。でも、お客様にとっては、棚におにぎりがあるかどうかが、すべてです。


第3章:売れる数は同じなのに、なぜ廃棄と欠品が増えるのか

店ごとに、ピークも納品時刻も違う

まず、前提があります。2便の店が全国で約3,200店あっても、全部の店に同じ時刻に届くわけではありません。そして店ごとに、ピークの時間が違う。オフィスの多い店は昼、住宅の多い店は夕方。つまり、ピークの前に届かない店が、どこかに必ず出てきます。

次の便の手前で、どちらかが起きる

便と便のあいだが長くなると、次の便が来る手前の1〜2時間で、どちらかが起きます。

  • 手前の時間に残そうとすると:多めに仕入れることになり、売れ残った分が廃棄になる
  • 廃棄を減らそうとすると:手前の時間に棚がスカスカになり、欠品する

お客様は、古い日付から取るとは限らない

しかも、もうひとつの問題があります。多めに仕入れて棚に並べても、お客様が消費期限の近いものから取ってくれるとは限りません。新しい日付のものから売れていく。すると、廃棄になりそうな古いものが残り、まだ余裕のある新しいものが先になくなる。

結果はこうです。売れる数は変わらないのに、仕入れの量が増え、廃棄と欠品が両方増える。

はなぱぱ
はなぱぱ

店によってピーク時間が違えば、納品時間も違います。3,200店舗が同時に納品されるわけではないので、ピーク前に届かないということも起きる。次の納品が来る手前の1、2時間に残そうとすると廃棄は増えて、そこの廃棄を減らそうとすると、納品前がスカスカになる。全てのお客様が期限の古いものから取ってくれるとも限らないので、廃棄候補が残って、まだ期限に余裕があるものがなくなって欠品していく。販売総数は変わらないけど仕入れの量が増えて、廃棄と欠品が増えるんです。

3便と2便を、並べてみる

1日3便1日2便
便と便のあいだ短い長い
1便の量少ない多い
昼のピーク前の追加ある午前便がなくなれば、ない
次の便の手前次がすぐ来る残すか、空けるかの二択
起きやすいこと読みが外れても、次の便で直せる読みの外れが、そのまま廃棄か欠品になる

欠品率と廃棄率は、片方だけを下げられないと書いてきました。便が減ると、その綱引きの幅が、一気に広がります。


第4章:減ったコストは、どこへ行くのか

物流のコストは、確かに減る

公平に書いておきます。トラックの運行本数は35%減り、荷台の積載率は20ポイント以上上がり、CO2は約30%減る。運転手が足りない時代に、物流を続けるための見直しです。2便化を進めるファミリーマートも、おにぎりの消費期限を延ばし、発注の支援ツールとSVのサポートをつけると発表しています。効率化で減った物流費は、店舗支援の販促にも使うとしています。

店に残るのは、読みのリスク

それでも、店の目線で見ると、構図はこうなります。物流の側では、コストが減る。店の側では、1便あたりの量が増え、読みのリスクが増える。コストの置き場所が、変わるのです。私は、本部の経費が加盟店に回ってきた、と考えてもいいと思っています。

2便に合わせて、1便あたりの納品量を増やしましょう、と求められれば、店は1便あたりの販売量を増やさなければならない。売れる数は同じですから、増えた分は、廃棄のリスクになります。

はなぱぱ
はなぱぱ

2便になれば、本部からは「1便あたりの納品量を増やしましょう」と言われるはずです。そうなると加盟店は、1便あたりの販売量を増やさなくてはいけなくなって、廃棄リスクが高まります。便構成の変化でいろいろなコストは削減されますけど、これって本部の経費が加盟店に回ってきたと考えてもいいと思うんです。

地方から、始まっている

2便化は、北海道、北陸、東北、中国・四国と、地方から進んでいます。店と店の距離が長く、1店あたりの荷物が少ない地域ほど、便を減らす効果が大きいからだと思います。売上の比較的低い店の多い地域から入っている、という印象も持っています。逆に言えば、都市部の店にとっても、いずれ来る話です。走行距離課税の記事でも書きましたが、物流のコストは、これから下がる見込みがありません。


第5章:人時は減らない。まとまって来るだけ

総量は、減らない

便が減れば、納品の対応に使う人時が減る。そう想定されています。でも、ここも店の目線で見ると、少し違います。

1回あたりの納品量は増えます。でも、1日の納品の総量が減るわけではありません。検品も品出しも、回数は減るけれど、1回がまとまって重くなる。忙しい時間に、大きな納品がまとめて来る。

はなぱぱ
はなぱぱ

1回あたりの納品量が増えるわけで、トータルの納品量が減るわけではないんです。疲れと不満は溜まりやすい構造になります。SVの補助といっても、担当している店舗全店に毎日サポートに行く時間なんてないので、結局は自力でなんとかしないといけません。

疲れと不満は、接客から削る

日販が上がって忙しくなると、接客と売場から崩れていくと書きました。納品がまとまって重くなるのも、同じ形です。一度に大量の品出しが来る時間帯は、レジの人もそちらに引っ張られる。疲れと不満が溜まれば、削られるのは、数字に出ない接客と売場の手入れです。

だから、便が減るなら、シフトも組み直す。納品が来る時刻に合わせて、品出しの人を置く。人時の設計は、便の数が変わったときにも、やり直しが要ります。

SVは、毎日は来られない

2便化を進める本部は、SVによるサポートをつけると発表しています。でも、どのチェーンでも、SVは何店も担当していて、毎日すべての店に来られるわけではありません。便が変わった最初の数週間、いちばん支えが要る時期に、店にいるのは店の人だけです。結局は、自力でなんとかするしかない。その前提で準備しておくほうが、現実的です。


第6章:AIのデータがそろうまでは、手で読む

AIは、3便の時代しか知らない

いまは、AIが発注の案を出す仕組みが広がっています。でも、そのAIが学んできたのは、3便の時代の売れ方です。2便になれば、便と便のあいだの長さも、昼のピーク前の棚の状態も変わる。AIが2便のデータを集めるまでは、案の精度は落ちます。

はなぱぱ
はなぱぱ

そもそも、AIが2便体制のデータを集めるまでは手発注しないと、発注精度が激落ちしますよ。

だから、少なくとも切り替わった直後は、手で読む。AI発注は、人の判断が要る場面があると書きましたが、便が変わる時期は、その最たるものです。本部の推奨は受け止めるもの、考えるのは店という話も、ここでいちばん効いてきます。

手で読むときに、見るもの

手で読むといっても、勘ではありません。見るものは決まっています。

  • 自店のピークと、次の便の時刻:どの時間帯が「届かない時間」になるか
  • 便の手前1〜2時間の棚:残すか、空けるか。どちらを選ぶかを商品ごとに決める
  • 消費期限の新旧:前出しで、古いものを手前に。新しいものから売れて古いものが残る形を、少しでも防ぐ
  • 地域の事情:行事、天気の急変、学校、近くの工事。AIが知らない情報

発注リズムや毎日の発注の判断手順は、便が変わっても土台になります。変わるのは、1回の発注でまかなう時間の長さです。

まだ対象ではない店も、当事者になる前に

2便化は、まだ全国ではありません。でも、関東や中部でも検討されています。製造の回数を減らす取り組みも、2027年春に全国へ広げる計画が出ています。まだ対象ではない店も、いまのうちに、自店のピークの時刻と、いまの便の到着時刻を書き出しておく。どの時間帯が「届かない時間」になりそうかを、先に知っておく。当事者になってから慌てるより、ずっと楽です。

答え合わせの約束

2便化が広がるにつれて、欠品や廃棄の変化、消費期限の延長などの続報が出てくるはずです。そのたびに、この記事に追記します。


よくある質問(FAQ)

Q1. ファミリーマートの配送の2便化とは、何ですか?

弁当やおにぎりの配送を、1日3便から2便に減らす取り組みです。2026年10月6日から中国・四国の約1,200店で始まり、午前の2便のうち1便をなくす形で、トラックの運行本数は35%減、積載率は20ポイント以上向上、CO2は約30%減るとされています。2025年9月の北陸から始まり、北海道・新潟・東北と合わせて全国で約3,200店。関東・中部でも検討されています(日本経済新聞、同社の発表)。

Q2. セブン-イレブンは、何を変えているのですか?

おにぎりなどの製造を1日3回から2回に減らし、深夜便と午後便の分に集約しています。店への配送回数そのものは変わらないと発表されています。2026年2月に北海道の約1,000店で先行し、9月から東北・四国・千葉県の房総エリアの約1,750店に広げ、2027年春に全国を目指すと報じられています。製造技術の向上で、衛生レベルの向上や鮮度の延長を実現したと説明されています。

Q3. コンビニは、なぜ1日に何度も配送してきたのですか?

弁当やおにぎりは、作ってから売れるまでの時間が短い商品だからです。1日に何度も運ぶことで、鮮度を保ち、昼のピークの前に追加し、棚が空かないようにしてきました。この多頻度小口配送が、コンビニの便利さの裏側にあります。

Q4. 配送が2便になると、店では何が変わりますか?

便と便のあいだが長くなり、1回の発注でまかなう時間が延びます。午前便がなくなれば、昼のピーク前の追加もなくなります。店ごとにピークと納品時刻が違うので、ピークの前に届かない店も出てきます。お客様にとっては「あと1時間来ない」は関係がなく、棚におにぎりがあるかどうかがすべてです。

Q5. 売れる数が同じなのに、なぜ廃棄と欠品が増えるのですか?

次の便が来る手前の1〜2時間に残そうとすると、多めに仕入れて廃棄が増え、廃棄を減らそうとすると手前の時間に棚が空いて欠品します。しかもお客様は消費期限の近いものから取るとは限らず、新しいものから売れて古いものが残るため、廃棄候補が残り、余裕のあるものが先に欠品します。売れる数は同じでも、仕入れが増え、廃棄と欠品が両方増えると考えています。

Q6. 1便あたりの納品量を増やせば、解決しますか?

1便あたりの納品量を増やせば、店は1便あたりの販売量を増やさなければなりません。売れる数は同じなので、増えた分は廃棄のリスクになります。物流のコストは減りますが、そのぶん店に読みのリスクが残る。コストの置き場所が変わる、という構図だと考えています。

Q7. 納品の回数が減ると、人時は減りますか?

回数は減りますが、1回あたりの納品量が増え、1日の総量は変わりません。検品や品出しが一度にまとまって重くなり、疲れと不満が溜まりやすくなります。忙しい時間に重なれば、削られるのは接客と売場の手入れです。納品の時刻に合わせて、シフトを組み直す必要があります。

Q8. AI発注は、2便化に対応できますか?

切り替わった直後は難しいと考えています。AIが学んできたのは3便の時代の売れ方で、2便のデータが集まるまでは、案の精度が落ちるからです。そのあいだは、自店のピークと次の便の時刻、便の手前の棚、消費期限の新旧、地域の事情を見て、手で読むことが必要です。

Q9. まだ対象になっていない店は、何を準備すればいいですか?

自店のピークの時刻と、いまの便の到着時刻を書き出し、便が1つ減ったらどの時間帯が「届かない時間」になるかを先に把握しておくことです。SVは毎日すべての店に来られるわけではないので、切り替わった直後を自力で乗り切る前提で、シフトと発注の考え方を準備しておくのが現実的です。

Q10. この記事の情報の出典は?

ファミリーマートの2便化は2026年10月6日の日本経済新聞と同社の発表(2025年9月10日・2026年5月25日・10月6日)、おにぎりの消費期限の延長は2025年の日本経済新聞、セブン-イレブンの製造回数の見直しは同社の発表(2026年2月9日・9月1日)と報道(インプレスのニュースサイト、日本食糧新聞など)に基づきます。店の話は、どのチェーンの店にも起こりうることとして、私の経験から書いています。


まとめ:減ったコストの行き先は、店の読み

弁当とおにぎりの配送が、1日3便から2便へ。ファミリーマートは全国で約3,200店、セブン-イレブンも製造を1日2回にして2027年春に全国へ。運転手不足と燃料高のなかで、多頻度小口配送というコンビニの土台が作り直されています。トラックは35%減り、CO2も減る。物流のコストは、確かに減ります。でも店には、読みのリスクが残ります。雪の日の「届かない」が、2便では毎日の予定になる。お客様には「あと1時間来ない」は関係ありません。便と便のあいだが長くなると、次の便の手前で、残せば廃棄、削れば欠品。お客様は古い日付から取るとは限らないので、売れる数は同じなのに、仕入れが増え、廃棄と欠品が両方増える。1便あたりの納品量を増やせば、そのぶん廃棄のリスクになる。コストの置き場所が変わるのです。人時も、回数は減っても総量は同じで、まとまって重くなるだけ。SVは毎日は来られない。だから、AIのデータがそろうまでは手で読み、まだ対象ではない店も、当事者になる前に、自店のピークと便の時刻を書き出しておく。それが、いまできる準備です。

この記事の要点

  1. ファミマは弁当・おにぎりの配送を1日3便から2便に。中国・四国の約1,200店が加わり全国約3,200店(トラック35%減)
  2. セブンもおにぎりの製造を1日3回から2回に(午前便の分の製造をなくす)。2027年春に全国を目指す
  3. 多頻度小口配送はコンビニの土台。どちらも、おにぎりや弁当が届く回数を1日2回にまとめる形で作り直している
  4. 雪の日の「届かない」が、2便では毎日の予定になる。「あと1時間来ない」はお客様には関係ない
  5. 次の便の手前で、残せば廃棄、削れば欠品。店ごとにピークと納品時刻が違う
  6. お客様は古い日付から取るとは限らない=売れる数は同じでも、仕入れと廃棄と欠品が増える
  7. 物流のコストは減るが、店に読みのリスクが残る=コストの置き場所が変わる
  8. 納品は回数が減っても総量は同じ。まとまって重くなり、疲れと不満が溜まる。SVは毎日は来られない
  9. AIは3便の時代しか知らない=データがそろうまでは手で読む
  10. まだ対象ではない店も、自店のピークと便の時刻を書き出して、当事者になる前に準備する

次のアクション

  • [ ] 自店のピークの時刻と、いまの便の到着時刻を書き出す
  • [ ] 便が1つ減ったら、どの時間帯が「届かない時間」になるかを確認する
  • [ ] 便の手前1〜2時間に、残す商品と空けてよい商品を分けておく
  • [ ] 前出しで消費期限の古いものを手前に置く運用を、スタッフと確認する
  • [ ] 天気で便が遅れた日の売れ方と廃棄を、記録として残しておく
  • [ ] 納品の時刻に合わせて、品出しの人を置くシフトを考えておく
  • [ ] AIの発注案をそのまま使わず、地域の事情を足して手で直す練習をしておく

このブログ内の関連記事

発注と、読みのリスク

欠品と廃棄のバランス

人と、物流

参考|公式情報


「おにぎり、ないの?」

雪の日なら、「トラックが来ないんですよ」と言えます。お客様も、窓の外を見れば、分かってくれる。

でも、晴れた日に「あと1時間来ないんですよ」と言っても、お客様には関係ありません。棚が空いている。それだけです。

トラックは減り、荷台は埋まり、CO2も減る。それは、続けるための見直しです。だからこそ、店は、減った便のぶんだけ、自分の目で読む。次の便までの1時間を、どう埋めるか。それを考えるのは、いつも店です。

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経営者
はじめまして、はなぱぱです。 コンビニ経営に携わって15年。 店舗での経験や経営者としての苦労、従業員教育の工夫などをまとめています。 経営者や店舗責任者はもちろん、従業員の方にもわかりやすく役立つ情報を発信していきます。
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