AI発注で空いた1日1時間は、人件費に回る|「ないものは競合他社で買ってもらえばいい」は、コンビニにも要る——セリアに学ぶ、置かない勇気とやめる判断【現役オーナー】
100円ショップのセリアについて、日本経済新聞が「小さな本社」という記事を載せました。発注は、売上と在庫のデータからほぼ自動で決まる。社長の言葉は、「人間が判断するのは、新商品投入とやめるタイミングくらい」。そして、値段に合わない商品は置かない。「ないものは競合他社で買ってもらえばいい」。
読んで、私もこの割り切りは、コンビニにも必要だなと感じました。
コンビニにも、AI発注があります。人に残る判断は、セリアとほとんど同じです。新商品を入れる、やめる、置き場所、天気や行事の補正。空いた時間は、売場づくりや商品選びや、データの深読みにあてるのがいちばんいい。でも現実は、人件費の削減に回っていることが多い。そこは、正直に書いておきます。
この記事では、セリアと、同じ日に報じられたみずほの話を鏡にして、コンビニで人に残る判断を書きます。やめる判断の手順、置かない勇気、勘所を言葉にするやり方、そして無人レジとロスの話です。
- ニュース——セリアの「小さな本社」
- みずほ——業務を知る人が、AIを作る側へ
- AI発注で、人に残る判断——空いた時間は、人件費に回る
- やめる判断——初動、置き場所、入れ替え、そして復活
- 「置かない」と割り切れるか——食品は「これでいっか」、日用品は「いつもの」
- 勘所を言葉にする——ざっくりAIに投げて、台本にする
- 100円ショップは無人へ、コンビニは有人へ——ロスを誰が負うか
※セリアとみずほの内容は2026年10月15日の日本経済新聞の報道、セリアの店舗数は同社の月次開示(2026年5月7日)、従業員とパートの人数は同社の採用サイト(2026年3月末現在)に基づきます。店の話は、私の店での実感です。2026年10月15日時点の情報です。
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第1章:ニュース——セリアの「小さな本社」
発注は、ほぼ自動
日本経済新聞(10月15日)によると、東証スタンダード市場で、従業員1人あたりの売上高を3年間で最も伸ばしたのがセリアでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発注 | 売上と在庫のデータから自動。欠品が近づけば、自動で仕入れ先に発注。箱にぴったり収まる数まで計算する |
| 人が判断すること | 「人間が判断するのは、新商品投入とやめるタイミングくらい」(河合社長) |
| 無人レジ | 直営店のほとんどに置き、利用率は47% |
| 出店の書類 | 自動化で、1日かかっていた作成が1時間に。2026年度は120店を出す計画 |
| 品ぞろえ | 年に3割の商品を入れ替える |
| 値段 | 全品税別100円を維持。値段に合わない傘やレインコートは置かない |
| 効率化の使い道 | 給与や賞与に回し、8割を占める女性スタッフの定着につなげる |
| 店舗数 | 2,134店(FCの33店を含む)。長い目で6,000店をめざす |
※2026年10月15日の日本経済新聞の報道に基づきます。店舗数は、同社の月次開示(2026年4月末の直営2,107店・FC33店、4月の出店8・退店2)から3月末を逆算して確かめました。同社の採用サイトでも、2026年3月末は2,134店(直営2,101・FC33)です。
「585人」は、パートを含まない
記事には、従業員が585人(2026年3月末、嘱託を含む)とあります。セリアの採用サイトによると、2026年3月末の従業員は566人で、ほかに嘱託が19人います。パートは1日8時間換算の期中平均で1万2,571人、実際の人数は約2万7,000人です。記事の585人は、正社員566人と嘱託19人を合わせた数です。店は、たくさんのパートの方が回しています。
だから、「585人で2,000店を回している」わけではありません。小さいのは、本社です。売場の判断を、データと仕組みに寄せた結果、本社の人数が増えずに済んでいる。そこが、このニュースの読みどころだと思います。
「ないものは競合他社で買ってもらえばいい」
いちばん心に残ったのは、この言葉でした。値段に合わない商品は、無理に置かない。ないものは、よその店で買ってもらえばいい。全部をそろえようとしない割り切りが、全品100円を支えています。
第2章:みずほ——業務を知る人が、AIを作る側へ
事務や営業の人を、AIの開発者に
同じ日の日本経済新聞の一面には、みずほフィナンシャルグループの話が載っていました。11月から、銀行や証券の事務職や営業職を、AIの開発担当に移し始める。まず数十人、10年後には数千人。専門の教育は3カ月です。今後10年で、事務の仕事を最大5,000人分減らす見込みだそうです。
必要なのは、業務を言葉にする力
記事で印象的だったのは、専門家の指摘です。必要なのは、プログラミングの技術より、業務の知識を正しく言葉にする力だ、と。生成AIが開発そのものを手伝えるようになったので、業務をよく知っている人が、作る側に回れるようになった。
コンビニも、同じだと思います。発注や売場の勘所を言葉にできる人が、AIを使いこなす側に回る。この話は、第6章でもう一度します。
第3章:AI発注で、人に残る判断——空いた時間は、人件費に回る
人に残るのは、セリアとほぼ同じ
コンビニのAI発注で、人に残る判断は何か。

まさに、新商品を入れる・やめる、置き場所、天気や行事の補正、ここの部分かなぁと。空いた時間は、売場づくりや商品選定、データの深読みにあてるのが最適なのかなって思いますけど、意外とそうも言っていられない状況で、人件費の削減にあてていることが多いかな。現実は難しいです。
空いた時間の、理想と現実
| 空いた時間の使い道 | 中身 |
|---|---|
| 理想 | 売場づくり、商品の選び直し、データの深読み |
| 現実 | 人件費の削減(シフトの時間を減らす) |
AI発注のガイドで、AIは過去のデータは得意でも、地元の行事や新商品の初動を読むのは苦手だ、と書きました。その苦手な部分を人が補う。そのための時間が、AIで生まれたはずでした。
でも、最低賃金の記事で書いたとおり、時給が上がるとコストは一気に来ます。AIで浮いた時間は、まず人件費の穴埋めに回る。私の店でも、AI発注で発注の作業は1日1時間ほど短くなりましたが、空いた時間は、人件費の削減にあてることが多い。考える時間を作るための道具が、削るための道具として使われがちです。そこが、いまのコンビニの現実だと思います。
それでも、人が読む場面は残る
2便化の記事で、配送が変わった直後は、AIのデータがそろうまで手で読む、と書きました。新商品、行事、配送の変わり目。AIが知らないことが起きる日は、人の判断が要ります。セリアの「入れる時とやめる時」は、コンビニでは、それに天気と行事と置き場所が加わる、ということです。
第4章:やめる判断——初動、置き場所、入れ替え、そして復活
やめる判断の手順
では、商品を「やめる」判断は、どうするのか。

基本的には、期限の短い冷蔵の商品が対象になってくると思います。初期の動向を確認して、動きが悪ければ、展開の方法や位置を変更してみる。それでも動きが良くならなかったり、廃棄量が減らない、販売数が上がらない、といった場合は、新商品との入れ替え候補に。新商品まで時間がある場合、早めにカットが必要なほど売れないときは、アイテム数が減るのを防ぐために、以前同じような形でカットされていった商品の中から、季節や今のニーズに合いそうなものを導入し直したりするかな。今でいったら、夏場に鍋物用や、キャベツ、白菜、レタスなどのカット野菜を扱っていなかったなら、復活させるとかですね。
4つの段階
手順を並べると、こうなります。
| 段階 | やること |
|---|---|
| ① 初動を見る | 入れてすぐの売れ方と廃棄を確かめる |
| ② 置き方を変える | 動きが悪ければ、並べ方や場所を変えてみる |
| ③ 入れ替え候補にする | それでも廃棄が減らない、販売数が上がらないなら、新商品との入れ替え候補に |
| ④ 過去の商品を戻す | 新商品まで間があり、早くやめたいときは、以前やめた商品から季節や今のニーズに合うものを戻して、アイテム数を保つ |
いきなりやめない。まず置き方を変える。レジ前の和菓子の記事では、和菓子をレジ前にも並べ始めて、売れ行きが出す前の1.5倍以上になりました。やめる前に、置き場所を疑う。それが第2段階です。
「やめた商品」は、引き出しになる
面白いのは、第4段階です。やめた商品は、捨てた商品ではない。季節が変われば、また合う日が来る。夏は外していた鍋物用やカット野菜を、秋に戻す。ゴンドラの記事で、撤去しやすく、元に戻しやすい棚から空けると書きました。売変を予算として見る記事では、いつでも戻せる環境を先に作ると書いています。やめる判断と、戻す判断は、セットです。
セリアは年に3割の商品を入れ替えるそうです。コンビニの冷蔵の棚も、入れ替わりの速い売場です。商品力はトライアルとリピートで決まると書きましたが、初動が良くても、2回目が続かない商品は少なくありません。だから、初動を見て、置き方を変えて、それでもだめなら入れ替える。その順番を、店の中で決めておくことが大事だと思います。
第5章:「置かない」と割り切れるか——食品は「これでいっか」、日用品は「いつもの」
食品は、代わりがきく
では、コンビニは、セリアのように「置かない」と割り切れるのか。

食品に関しては「これでいっか」が起きることが多いですけど、日用品はそれが起きにくいですね。お祝いの袋だったり、御霊前の袋は、もっと豪華なのが欲しいとか、洗剤はいつも使っている種類の物じゃなきゃ嫌だ、などはよく言われるかな。たばこやお酒の「いつものがない」感覚です。でも、売場に限界はあるし、すべての商品を1フェイスで管理してしまうと、作業の負荷が大きくなりすぎたり、在庫高がどんどん上がってしまう。商品管理にも手間がかかってきてしまいます。
日用品は、「いつもの」でないとだめ
食品は、目当てのものがなくても「これでいっか」と、ほかのもので済ませてもらえることが多い。でも、日用品は違います。洗剤は、いつもの種類でないといけない。お祝いや御霊前の袋は、もう少し豪華なものが欲しい。値引きより価値の記事で、高い電池は年配の方にとって安心を買うものだ、と書きました。日用品は、こだわりと安心で選ばれます。
全部そろえれば、店が回らない
それなら全部置けばいいかというと、そうはいきません。
| 全部を1フェイスずつ置くと | 起きること |
|---|---|
| 作業 | 補充や前出し、発注の手間が、品目の数だけ増える |
| 在庫 | 在庫高が、どんどん上がる |
| 管理 | 期限や欠品の確認に、手間がかかる |
だから、ここでこそ、セリアの割り切りが要ると思います。全部はそろえられない。ないものは、競合で買ってもらえばいい。そのかわり、置くと決めたものは切らさない。置かない勇気は、置くものを守るための勇気です。
第6章:勘所を言葉にする——ざっくりAIに投げて、台本にする
私の、AIの使い方
第2章のみずほの話に戻ります。業務を言葉にできる人が、AIを使う側に回る。私自身は、AIをこう使っています。

ざっくりした伝えたいことを、まずAIに投げます。「おにぎりの発注数を増やすタイミングだと思うので、各店長に送る文面を作成してください。」とかから始まって、箇条書きみたいなものをAIに投げて、文章を整理してもらう。そこに追加や削除をして、完成形をメールなどで送信したり、口頭で伝える台本にしたりしています。
勘所は、言葉にしないと伝わらない
3店舗あると、私の頭の中の勘所は、言葉にしないと各店に届きません。「そろそろおにぎりを増やす時期だ」という感覚を、文章にする。その下書きを、AIに手伝ってもらう。最後に足したり削ったりするのは、自分です。
発注教育の記事で、発注を店長だけの仕事にしない仕組みを書きました。声かけ販売の記事では、セリフを決めておくと、スタッフは声を出しやすいと書いています。勘所を言葉にして、台本にする。それが、AIを使う側に回るということだと思います。プログラミングは要りません。要るのは、伝えたいことを持っていることです。
第7章:100円ショップは無人へ、コンビニは有人へ——ロスを誰が負うか
無人レジ47%と、有人に戻るコンビニ
セリアの直営店では、無人レジの利用が47%です。一方、セルフレジの記事で書いたとおり、コンビニは有人レジに戻り始めています。何が違うのか。

どのような状況で運用しているのかは定かじゃないですけど、直営店だからじゃないかなという印象です。ロスが出ても働く人の給与には関係ないし、指導はされるだろうけど、それで職を失うわけではない。ロスが多くても少なくても給与は減らない。なら、現場としては楽な方へ、という流れじゃないかなと。ユニクロやアマゾンのような仕組みができているなら別ですけど、今のレジでは、ロスが怖くて多用できない、というのがコンビニオーナーの本音だと思います。
ロスの重さが、違う
これは、セリアの現場がどうこうという話ではありません。直営の店では、ロスは会社が負います。加盟店では、品減りのロスは、店の利益から出ていく。同じセルフレジでも、ロスの重さが違えば、使い方の判断も変わります。
セルフレジの記事では、スキャンしないで会計されるロスが増え、「見ている」という新しい仕事が生まれた、と書きました。商品のタグや店のカメラで、買ったものを自動で読み取るような仕組みがあれば、話は別です。でも、いまの普通のレジでは、ロスを防ぐのは人の目です。だから、コンビニは有人に戻る。
置かない、やめる、任せる
セリアは、置かないものを決め、やめる時を決め、残りを仕組みに任せた。コンビニも、AI発注で任せられるところは任せられるようになりました。それでも、人に残る判断があります。何を置かないか、いつやめるか、何を戻すか。そして、ロスを負う店として、どこまで機械に任せるか。その判断の重さこそが、加盟店のオーナーの仕事なのだと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. セリアの「小さな本社」とは、どういうことですか?
日本経済新聞(2026年10月15日)によると、セリアは発注を売上と在庫のデータからほぼ自動にし、東証スタンダード市場で従業員1人あたりの売上高を3年間で最も伸ばしました。社長は「人間が判断するのは、新商品投入とやめるタイミングくらい」と話しています。なお、記事の従業員585人は正社員566人と嘱託19人を合わせた数で、店で働くパート(実際の人数は約2万7,000人)は含まれていません(同社の採用サイト、2026年3月末)。
Q2. 「ないものは競合他社で買ってもらえばいい」とは、どういう意味ですか?
セリアは全品税別100円を維持し、値段に合わない傘やレインコートなどは置いていません。全部をそろえようとせず、ないものはよその店で買ってもらえばいい、という割り切りです。私は、この割り切りはコンビニにも必要だと感じています。
Q3. コンビニのAI発注で、人に残る判断は何ですか?
新商品を入れる・やめる、置き場所、天気や行事の補正です。配送が変わった直後のように、AIのデータがそろっていない時期も、人が読む必要があります。
Q4. AI発注で空いた時間は、何に使われていますか?
理想は、売場づくりや商品の選び直し、データの深読みです。でも現実は、人件費の削減にあてていることが多い。私の店でも、AI発注で発注の作業は1日1時間ほど短くなりましたが、その多くは人件費の削減に回っています。
Q5. 商品をやめる判断は、どうしていますか?
対象は主に、期限の短い冷蔵の商品です。初動を見て、動きが悪ければ置き方や場所を変えます。それでも廃棄が減らない、販売数が上がらないなら、新商品との入れ替え候補にします。新商品まで間があるときは、以前やめた商品から、季節や今のニーズに合うものを戻して、アイテム数を保ちます。
Q6. 一度やめた商品を、戻すことはありますか?
あります。たとえば、夏場に扱っていなかった鍋物用や、キャベツ、白菜、レタスなどのカット野菜を、秋に戻すといった形です。やめた商品は、季節が変われば、また合う日が来ます。
Q7. コンビニでも、商品を「置かない」と割り切れますか?
食品は、目当てのものがなくても「これでいっか」とほかのもので済ませてもらえることが多いので、割り切りやすい分野です。日用品は、洗剤はいつもの種類、お祝いや御霊前の袋はもっと豪華なもの、とこだわりが強く、代わりがききにくい。それでも、全部を1フェイスずつ置くと作業と在庫が膨らむので、置かないものを決める必要があります。
Q8. 発注や売場の勘所は、どうやってスタッフに伝えていますか?
私は、伝えたいことを箇条書きにしてAIに投げ、文章を整理してもらっています。たとえば「おにぎりの発注数を増やすタイミングだと思うので、各店長に送る文面を作成してください」と頼み、出てきた文章に足したり削ったりして、メールで送ったり、口頭で伝える台本にしたりします。
Q9. なぜ、100円ショップは無人レジが進み、コンビニは有人に戻るのですか?
私は、ロスを誰が負うかの違いが大きいと見ています。直営の店ではロスは会社が負い、働く人の給与は変わりません。加盟店では、品減りのロスは店の利益から出ていきます。タグやカメラで自動で読み取る仕組みがない今のレジでは、ロスが怖くて多用できない、というのがコンビニのオーナーの本音だと思います。
Q10. この記事の情報の出典は?
セリアとみずほの内容は2026年10月15日の日本経済新聞の報道、セリアの店舗数は同社の月次開示(2026年5月7日)、従業員とパートの人数は同社の採用サイト(2026年3月末現在)に基づきます。AI発注、やめる判断、置かない判断、AIの使い方、セルフレジの話は、私の店での実感です。
まとめ:置かない勇気は、置くものを守るため
セリアは、発注をほぼ自動にし、人が判断するのを新商品を入れる時とやめる時に絞りました。合わない商品は置かない。「ないものは競合他社で買ってもらえばいい」。私も、この割り切りはコンビニにも必要だと感じます。コンビニのAI発注でも、人に残るのは、入れる・やめる、置き場所、天気や行事の補正です。空いた時間は、売場づくりやデータの深読みにあてたい。でも現実は、人件費の削減に回っていることが多い。やめる判断は、初動を見て、置き方を変えて、それでもだめなら入れ替え、間があればやめた商品を戻す。食品は「これでいっか」が起きるけれど、日用品は「いつもの」でないとだめ。それでも全部はそろえられないから、置かないものを決める。勘所は、ざっくりAIに投げて言葉にし、台本にして伝える。そして、ロスを店が負う加盟店では、無人レジは多用できない。置かない勇気は、置くと決めたものを切らさないための勇気です。
この記事の要点
- セリアは発注をほぼ自動にし、人が判断するのは「新商品投入とやめるタイミングくらい」(報道)
- 合わない商品は置かず、「ないものは競合他社で買ってもらえばいい」。この割り切りはコンビニにも要る
- 記事の585人は、正社員566人と嘱託19人の数。パートは実際の人数で約2万7,000人(2026年3月末)
- みずほは事務や営業の人をAIの開発者に。要るのはプログラミングより、業務を言葉にする力
- コンビニのAI発注で人に残るのは、入れる・やめる、置き場所、天気や行事の補正
- AI発注で空いた時間は、理想は売場づくり、現実は人件費の削減に回ることが多い
- やめる判断は、初動→置き方を変える→入れ替え候補→やめた商品を季節に合わせて戻す
- 食品は「これでいっか」が起きるが、日用品は「いつもの」でないとだめ。それでも全部はそろえられない
- 勘所はざっくりAIに投げて文章にし、足したり削ったりして、メールや口頭の台本にする
- ロスを店が負う加盟店では、今のレジで無人化は多用できない。だからコンビニは有人に戻る
次のアクション
- [ ] AI発注で空いた時間が、何に使われているかを書き出す
- [ ] そのうち週に1回だけでも、売場づくりやデータの深読みにあてる時間を確保する
- [ ] 動きの悪い冷蔵の商品は、やめる前に置き方や場所を変えてみる
- [ ] 以前やめた商品の一覧を作り、季節が変わるたびに戻せるものを探す
- [ ] 日用品で「いつもの」を求められる商品と、置かないと決める商品を分ける
- [ ] 置くと決めた商品は、切らさない仕組みを先に作る
- [ ] 伝えたい勘所を箇条書きにし、AIで文章に整えて、各店に届ける
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参考|公式情報
- セリア|採用サイト「会社概要」:2026年3月末現在、従業員566名(ほかに嘱託19名、パートタイマーは1日8時間換算で12,571名・実人数は約2万7,000人)。店舗数は2,134店(直営2,101・FC33)
- セリア|2026年4月度の月次売上高前年比及び店舗数(2026年5月7日):4月の出店8・退店2、4月末の直営2,107店(FC33店)
- セリア|有価証券報告書(第39期・2026年3月期):従業員566人。パートタイマー・契約社員・嘱託社員の臨時雇用者は、外数で年平均1万2,590人(1日8時間換算)
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AIが出す発注の数字の横で、人は今日も迷っています。この商品は、まだ置くか。置き場所を変えれば、売れるか。夏にやめたあの商品を、そろそろ戻すか。
全部は、そろえられない。だから、置かないものを決める。そのかわり、置くと決めたものは、切らさない。
ないものは、よその店で。うちの棚には、うちのお客様の「いつもの」を。その線を引くのが、AIにはまだ任せられない、人の仕事だと思います。

